雑談掲示板

【完結】〜V計画〜【夢をありがとう】
日時: 2019/03/25 17:31
名前: 名無しのアキラ◆gAG34vIFP2 (ID: PtJBEP/Y)

皆さま初めまして。今はこの名前で失礼いたします。


こちらは某スレ閉鎖につき、臨時で建てた避難所スレになります。

主に某合作の創作物の保管庫として使う予定ですが、私以外の関係者の方のリクエストや、全く関係のない新参の方からのご質問や問い合わせ等も受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。

荒らしスレではございませんので、皆さまのご理解を頂ければなと思います。


※2019/03/24 完結しました。また同日を持ってこちらのスレは閉鎖となります。短い間でしたがお世話になりました。


〜書いてる小説リスト〜

●「合作!!三千世界のヴァルキュリア!!」(完結)(リク依頼板・複雑ファジー板)


~創作イラスト紹介~

●「オリキャラ“ヴァルキュリア部隊”設定画」(>>2)

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Re: 【暫定】〜ヴァルキュリア開発計画〜 ( No.83 )
日時: 2019/01/19 16:50
名前: 名無しのアキラ (ID: LQgs.WAU)

上空からのフレスヴェルグの攻撃が増す中、その下では、ソルが はぐれファランクスを使って、味方へ一通り無線機を渡し終えたところだった。弾幕から身を隠しつつ無線機だけで行う短時間の作戦会議というのは、非常に環境が悪い。しかし全く違う異世界からそれぞれ終結した戦士達へまとめて情報を伝達する手段はこれぐらいしかない。

一同の無線機に、同時に少女の声が入った。

『各位、聞こえます? こちら“ヴァルキュリア・ソル”。時間がないので、端的に我々がこれより実施する“フレスヴェルグ攻略作戦”を説明します』





旧市街の地形に陰に作られた野営地にもソルの無線は届いていた。
仮設司令所のテント内ではレジスタンスのリーダー、ラヴォンとその副長、アミラが無線の音声を聞いていた。机の上の無線機本体の音量を上げ、耳を傾ける。

「本当にやるつもりなんでしょうか......」

「やるしかねえだろう、俺達も全力で支援するぞ!」

ラヴォンが無線機を片手に立ち上がると、アミラも「はい!」と最高に威勢のいい声で返した。





崩れた大橋の下にも、レジスタンスと異界人のメンバーが集まっていた。はぐれファランクスが持ってきた無線機からの音声に一同は注目する。

『作戦の概要を説明します』

「ヴァルキュリアの声ですな」

「ようやく動き出したのかい。慎重にやるのはいいんだけど、こっちの負担も少しは考えて欲しいね」

白い軍服に身を包んだ異界人のヒーロー、シャドウは、優秀な策士でもある。彼はあまりヴァルキュリアには好感を持ってはいないものの、彼女達が繰り出す作戦や仕掛けの数々は、正に敵ながらあっぱれであった。今回ばかりはシャドウも熱心にヴァルキュリアへ肩入れする意気込みだ。
その隣には魔術で栄えるアンダルシア地方からやってきた魔術師、リクセスも片膝をついて息を整えていた。ついさっきまで散々、上空に鎮座するフレスヴェルグへ魔法による対空砲火に数々を撃ちまくってきた後だ。最高クラスの魔術師である彼も今回ばかりは少し疲れたようだ。

『旧市街上空の未確認兵器“フレスヴェルグ”を撃墜します。皆さんの活躍により、敵機動兵器の“死角”が分かってきました』

「ーー“弱点”があるのか?」

スター流の創始者、スターもその無線をシャドウ達の後ろで聞いていた。最初は驚きと希望に満ちた表情を浮かべるが、それはすぐに怪訝の表情へと移る。そんな簡単に事は運ばない。普段は前線へは出てこない彼も、この一大事を前に動かないわけにはいかなかったのだ。





塔の影に身を隠す、天空の王国“エンジェリカ”からやってきた天使のエリアスと、とある大災害により滅んだ亡国“ウィンチェバル”の王族の少女グラエキア。そしてヴァルキュリアのファランクスの3人も、無線の音声を聞いていた。

『まず奴の主兵装と思われるレーザー砲ですが、あの手のものは指向性のエネルギー兵器である以上、必ず“射角”が存在します。見たところ正面90度の角度が限界なのでしょう。
その範囲に入らなければ、あれが当たることはありません』

「ううー相変わらず難しいお話をしますわね、貴方方ヴァルキュリアは......つまりどういう事なんです?」

「まあ要は、“射角に入らなければ、如何なる攻撃も絶対に当たらない”訳やな」

苦い物を食べさせられたような表情をしていたグラエキアも、ファランクスの言葉でスッキリしたようで「なるほど」と感心する。
どんな威力の攻撃であれ、当たらなければ意味はない。そしてそれを実現するには、敵の武器や能力の射程距離と範囲を知る必要がある。

『そして奴の事を色々“スキャン”してみたところ、恐らく体内のどこかに“コア”に該当する器官があるかと思われます』

「そこを破壊すれば、奴も機能を停止すると」

「せやな」

エリアスの問いにファランクスが即答する。
そこへ無線へ割って入ってくる人物がいた。

『ちょっとよろしいかな、ソル殿』

男性の声、少し高く、どこか他人を小馬鹿にしたような人だった。

『ーーシャドウさんですか、どうぞ』

『その“コア”、即ち“弱点”があるという確かな根拠は勿論あるんでしょうなあ?もしも無ければ、如何なる策であれ事実上の特攻になってしいますぞ』

『いや、あるに決まってるでしょ』

少しカチンと来たのか、突き返すように応答するソル。

『奴の身体をスキャンした所、エネルギー兵器や自律兵器を使用する際、体内外の温度や放射線量等に急激な変化が確認できます。しかしその一方で全く温度の変化のない部位もある事から、明らかに体内にエネルギーを生成する器官があるはず。というか、無ければこれだけのレーザーを撃てません』

Re: 【暫定】〜ヴァルキュリア開発計画〜 ( No.84 )
日時: 2019/01/19 23:08
名前: 名無しのアキラ (ID: bbmJKeqw)

『それでは本題に戻りますが、奴の行動パターンから弱点を推測してみたところ、最もその可能性が高い部位が【頭部】周辺です。
我々ヴァルキュリア部隊はそこへ至近距離からの大火力を撃ち込み、これを撃破します』

「ーー!? それって......事実上の特攻みたいなものじゃないですか! 私とヨハネスさんやエリアスさんですら近づけないんですよ!」

「それに、君たちヴァルキュリアは一部を除けば飛行能力は無いはずだし、足場のない場所でどうやって戦うつもりだい?」

無線を聞いていた美琴とヨハネスは、ソルの作戦に早速異議を唱えていた。

『ご安心を、その為にちゃんとこちらも【切り札】を用意してあります。それにーー』

ソルは少し間を置いてから、


『ちょうど“でっかい足場”が、上に浮いてるじゃないですかー』


ソルの「踏んづけてやりましょう」という言葉に、一同は顔を上げた。その視線の向こうには、空を覆うように鎮座する、フレスヴェルグの本体が浮かんでいた。



「馬鹿げた話だな......付き合いきれない、というか俺の身が持たん......」

「まあ確かにさすが“狂人共”のアイデアではあるな、しかし......」

ソルの立案した【フレスヴェルグの上に乗る】という作戦に、アンダルシアの魔術師の1人である少年ヴェルゼは真っ青になっていた。只でさえとんでもない化け物に更に近づき、しかも上に乗ってそれ自体を足場にして戦うとは......聞いただけでも生きた心地がしない。
しかし、その一方でスター流のヒーロー、シャドウは、ソルの作戦の驚異的な【合理性】、そして【危険性】を誰よりも理解していた。
「相手の武器の射角に入らない」「足場を確保する」そして「敵に接敵してゼロ距離射撃を食らわす」......これらを全てクリアできる策こそ『敵の上に乗る』事なのだ。全てが合致している、これ以上にシンプルで合理的な策はない。
しかし......問題も多かった。

「だが、私も物理演算には詳しくないが、ヴァルキュリアの連中は“相対速度”を考えているのか? 生身で飛行するジャンボジェット機に突っ込むようなものだぞ......」

シャドウが不安を漏らした。
止まっているものならまだしも、フレスヴェルグはその巨体で軽々と中を飛ぶ敵だ。もしも敵がこちらへ向かってこようものなら、着地する前にぶつかられて粉々だ。
問題はこれだけじゃない。

『ですが、相手も“上に乗られる”事ぐらいは想定してる可能性が高いです。接敵された際の何かしらの“防御機構”があるかもしれません』

しかし、突っ込むしかない。今はそれが最善の策だった。





腰を上げ、大地に立つグラエキア。艶のある美しい黒髪を風になびかせるその姿は、威風堂々とした王族そのものだった。
その傍に立つは、白い衣装に身を包む天使のエリアスだ。その翼は傷つき、煤に汚れてもその輝きを失ってはいなかった。
その横に並ぶ、奇妙な箱型の頭部アーマーを装備したヴァルキュリア、ファランクスだ。

そして3人が歩き出そうとした時、グラエキアは視界の隅に、ありもしない筈のものを見た。

それは巨大な半透明の機械の“足”だった。そしてそれを辿っていくとーーこちらを見下ろす日輪のように輝く瞳があった。背丈は10メートルほど、半透明の巨大な機械の巨人が、まるで霞のようにぼんやりと静かに立っているのだ。

「なあー!?」

いつも優雅なグラエキアも、今回ばかりは流石に腰を抜かさん勢いで飛び退いた。
それにエリアスもすぐさまグラエキアを庇うように振り返り、同じくその巨人が見えたのか、聖気をすぐに練って作り出した槍の矛先を向けた。


「ーー? なんや、【見えてる】んか」


ファランクスはまるで前からその存在を知ってるようにボソリと呟いた。

「ファランクス!これは!?」

指差すグラエキアに、半透明の機械の巨人もファランクスも平然としていた。


「まあ、新しい“味方”やで。そんでソルが言ってた例の【切り札】や。ほんま、わけわからん奴だけど」


キィィィン......


その時、グラエキアとエリアスに耳鳴りのような音が聞こえる。
2人はすぐさま、それも本能的に察したのだ。
それが、こいつの「言葉」なのだとーー

Re: 【暫定】〜ヴァルキュリア開発計画〜 ( No.85 )
日時: 2019/01/20 18:12
名前: 名無しのアキラ (ID: ze5eguY6)

モンブランさん

すいません返信見逃しました・・・
ヴァルキュリアの新能力はドラグーンと呼ばれるロボットを召喚する事ですね!
ただドラグーンは普段は姿が見えず、また触れることもできないという特徴を持ってるので、最初は皆んなその存在に気づかない感じです

Re: 【暫定】〜ヴァルキュリア開発計画〜 ( No.86 )
日時: 2019/01/21 19:50
名前: 名無しのアキラ (ID: CkghKSHM)

ヴァルキュリア・ソルは無線機のプレストークから手を離すと立ち上がり、空を見上げる。そして夜空を覆う黒煙の中に鎮座する巨大な影、上位者フレスヴェルグを睨みつけた。
彼女の後ろには、異世界からやってきたスター流のヒーロー、不動仁王がその巨体を揺らしながら歩いてくる。
ソルは再びプレストークに手をかける。

「こちらヴァルキュリア・ソルより各機へ、無線の精度テストを行う。まずは“ファランクス”」

『こちらファランクス、感度良好。問題ないで』

少し気が抜けたようにおっとりした声はファランクス。ヴァルキュリア部隊の壁役の少女だ。

「了解、次“フェーたん”」

『はいはーい!こちらフェイルノート。感度良好っすよ、センパイ!』

いつもテンションが高い声のがフェイルノートだ。スナイパーの少女である。

「了解、次“アイギス」

『こちらヴァルキュリア・アイギス!感度良好であります!』

元気で真面目そうな声はアイギスだ。重火器担当の少女だ。

「了解、では最後に......“イクリプス”聞こえる?」

『こちらイクリプス、感度良好です。いつでもよろしくてよ』

「了解......テストを終わります......」

ソルは暫く沈黙した後、一度離したプレストークを再度握りーー


「ーー“ヴァルキュリア部隊”、出撃!」


『了解!』


ソルと不動の2人は、ヴァルキュリア等の返事を聞き届けると、暫く並んだ後、駆け出していった。



一陣の風の後、遠方から飛来する流星群の如き輝きの群れ。その大群が上空に鎮座するフレスヴェルグに嵐の如く襲いかかる。
正に燃える空。上空の空間を焼き尽くしていく。
その光景を連合軍所属のヴァルキュリアの少女、ユキカゼは見上げた。

「巡航ミサイル! まだ生き残っている部隊がいたのか!」

絶え間なく投げ槍の如き鋭く飛んでくるミサイルの雨、爆炎の中にフレスヴェルグは飲まれていくが......



遥か12000mの上空には、生き残ったヴァルキュリアの女性、ターミア指揮の元、空中艦隊がフレスヴェルグに向けて艦砲射撃を撃ち続けていた。
フラッグシップのブリッジでは、本来はヴァルキュリア・ソルがいる場所に代わりにターミアが立ち、各艦と連携して指揮を執っていた。

「残弾の事は考えないで撃ち続けなさい! この戦いには世界の運命がかかってるんです!」

「ターミア司令! レーダーに多数の影有り!」

「こちらも報告! 前方の無人偵察機、撃墜されました!」

ブリッジに響く警報、艦隊に向かってくる多数の影。それは羽の生えた上位者の眷属達だった。龍にも似た怪物の群れが、艦隊と接敵しつつあった。前方に飛ばしていた無人偵察機が破壊され、戦闘は避けられないと思われる。

「来ましたわね、全艦CIWS展開! 並びに白兵戦用意!」

ターミアは声を張り上げて指示を出す。各艦隊の砲塔が回り始め、一斉に火を吹き始めた。弾幕が怪物達を薙ぎ払い、空一面が爆炎に染まる。

「頼みますわよ、“みんな”!」

『了解!』

対空砲火を擦り抜けた怪物のうちの1匹が、ターミアが乗るフラッグシップの甲板へ落ちてきたーー
が、しかし、すぐに何かの爆発によって大きく吹っ飛ばされ、更に何かに貫かれて真っ二つにされる。
そして甲板の上には、2人のヴァルキュリアの姿があった。黒いジャケットスーツ型のアーマーに身を包んだ長身の男性ヴァルキュリア、バルディと、両手に槍を構える人形にように美しい少女型ヴァルキュリアのカッシウスだ。

「来いよ、化け物ども! こっちは腐るほど弾薬が余ってるぜ!」

「各機、“水際防衛”を意識して! 敵が着地する場所を狙うのよ!」

バルディは連装グレネードランチャーを構え、カッシウスは槍を持って甲板を駆けながら前線で指揮を取っていた。
更に怪物がもう1匹甲板に落ちてくる、しかしそれもすぐに何者の斬撃に倒れる。
そのロングソードを手にするのはーーなんと小柄で周りから“弱いヴァルキュリア”と散々馬鹿にされてきた少女のレティだったのだ。
彼女は上手く他の兵士と協力し、甲板上の起伏や武装も上手く使いながら、自分よりも大きな怪物を倒して見せたのだ。

「例え戦う相手が私でも、ここはソルさんが作った要塞。しかも私だって、“ヴァルキュリア”なんだから。陣地の足場があれば、そう簡単に負けはない!」

甲冑型のアーマーのバイザーを外しながら、レティは呟いた。
彼女は昔よりも成長し、更に気が強く勝気が芽生えてきた。もしかしたら彼女も、いつか凄い能力に芽生える日が訪れるかもしれない。

Re: 【暫定】〜ヴァルキュリア開発計画〜 ( No.87 )
日時: 2019/01/21 20:46
名前: 名無しのアキラ (ID: CkghKSHM)

ヴァルハラ艦隊の艦砲射撃が始まり、エリアス達もフレスヴェルグに元へ移動しつつあった。
絶え間ない空中の爆発により、空からは大量の粉塵が落ちてきている。正に空で山火事が起きてるような光景。
グラエキアはそれを振り払いながら、空を見る。

「凄い......これだけの攻撃を行える艦隊がまだ残ってたなんて」

「せやな、でもこれだけじゃないみたいやで」

ファランクスの言葉の直後、今度は別の方角から複数の飛来物あり。フレスヴェルグの上に降りかかった。
と、同時にファランクスの無線に音声の数々が入ってきた。

『こちら“米連合軍”! これより旧市街上空の敵影に対し、支援砲撃を開始する! ヴァルキュリア、並びに異界人の突入の合図を待つ!巻き込まれるなよ!』

『同じく、こちら“ユーロ連合軍”。私たちも作戦に参加します! 無人機出撃! 地中貫通弾、投下開始します!』

『こちら“アジア連合軍”だ! 我々も海軍の名に恥じぬ艦砲射撃で支援するぞ! 異界人と共に勝利を!』

それは、なんと今までヴァルキュリアと敵対していた人間達の連合軍だった。各国から終結した連合軍が、今は異界人と、そしてヴァルキュリアと共に戦ってくれていたのだ。
人間とヴァルキュリアと異界人、種族も主義も主張も違うもの達が、今この瞬間は世界を救うために共に戦っていたのだ。

「頼もしいですね、私たちも急ぎましょう!」

「ええ、エリアス!」

グラエキアはエリアスに手を引かれて空を舞う。それにファランクスもスラスターを吹かせて続いた。



上空でも戦いは続いていた。支援砲撃を行っていたヴァルキュリアの空中艦隊はターミア指揮の元、ギリギリの所で怪物の大群を押し返していた。
甲板の白兵戦でもやられた兵士は後方に下げて休ませ、上手くローテーションをして「呼吸」を取れる間を確保していた。呼吸さえできれば、この艦隊、そしてこの船の陣形はそう簡単には崩せない。先陣を切って戦っていたカッシウス、バルディ、レティの3人も上手く死角をカバーし合いながら生き残っていた。

「無事ですか皆さん!?」

「おっすー! 応援に来たよ」

そこへ更にヴァルキュリアの女性の二人組、白銀と赤毛も合流する。冷静で指揮もできる頭のいい白銀と、男勝りでパワフルに戦う赤毛は、ヴァルキュリアの中でも名コンビとして名が知れ渡っていた。

「白銀さん!赤毛さんまで!よし、これでますます防衛線が硬くなった、この陣形なら負けはなーー」

レティが言いかけた直後、隣を航行する戦艦から火が吹き、更に木の枝のように分岐しながら光の奔流が押し寄せてくる。
ブリッジで指揮をとっていたターミアの所にまでその衝撃は伝わり、彼女もよろめいた。

「何事!?」

「フレスヴェルグからの長距離砲撃です! 3番艦航行不能、8番艦カタパルト大破!」

「そんな......100キロメートルも離れてるのに、ここまで届くの!?」

それはフレスヴェルグからの長距離レーザー砲撃だった。世界樹のように拡散するレーザーが艦隊に迫ってきていたのだ。
かなり離れてる艦隊までも射程に収めてるということは、前線で戦っている異界人や連合軍は勿論全て射程に収めているという事だった。



フレスヴェルグへ迫るソルと不動の元に、アイギスからの無線が入った。

『ソル隊長殿! ヴァルハラ艦隊がフレスヴェルグに攻撃されているであります!』

「なっ、馬鹿な!?」

ソルが顔を上げた途端、爆炎の中から再びフレスヴェルグの姿が現れ、口から雷光のように輝くレーザーを発射していた。そしてミサイルが飛んできた方角の空で、多数の火の手が上がる。
ソルは無線機を手にした。

「ヴァルハラ艦隊並びに連合軍へ! 近づきすぎないで! 特攻になりますよ!」

「おいガキ、どうやら時間がないようだな」

「......そのようですね」

想定以上のフレスヴェルグの戦力に、不動は拳を固める。
その時、丁度真下に来たソルと、フレスヴェルグの目があってしまった。フレスヴェルグは瞳にソルと不動を捉えると、周囲の自律兵器を一斉にこちらへ飛ばしてきた。

「3秒時間を稼いで!」

「俺に命令するなガキが!」

ソルは不動の陰に隠れて、不動はその拳で自律兵器のレーザーの雨を跳ね返していく。


トクン...


ソルから鼓動のような波紋が一瞬周囲へ広がった。そして瞳を閉じ、息を吐くソルーー
再び開いた瞳には、見たことのない文字の数々が流れていた。



『ドラグーン・システム エンゲージ!

来い! 【プロミネンス・ドラグーン】!」



ソルを中心に大爆発が起こり、周辺の自律兵器が消し飛ぶ。不動が振り向くと、そこには金色の輝きを纏うソルの姿があった。まるで太陽そのもの、近寄る敵を輝くほどまで熱して溶かし、しかし味方である不動の事は暖かく照らし、更に彼の傷と体力まで回復していた。
その彼女の後方には、先程の半透明の機械の巨人が、今度は確かに実態化して着地していた。白い装甲にピンクのラインが入ったデザインは、ソル本人とお揃いだった。
その機動兵器は竜人のような姿をしており、ツノと牙のある頭部や大きく張り出した肩のアーマー、鋭くそのまま武器になりそうな爪など、やや人型からはかけ離れていた。

「ガ......キ?」

不動は、「なんだそれは」と言わんばかりに、拳を構えたまま目を見開いて固まっていた。まあ無理もない、こんなの初見なら誰でもビビるだろう。


「行くぞお! ドラグーン!」


ソルがその機動兵器「ドラグーン・プロミネンス」の方に飛び乗ると、プロミネンスは彼女の掛け声に応じてスラスターを吹かせて飛び立った。

Re: 【暫定】〜ヴァルキュリア開発計画〜 ( No.88 )
日時: 2019/01/27 18:33
名前: 名無しのアキラ (ID: pDFvkoCA)

ソルの機動兵器“ドラグーン・プロミネンス”が飛び立った頃、エリアスとグラエキア、ファランクスの3人も、フレスヴェルグの真下付近まで接近していた。
フレスヴェルグも飽和攻撃への迎撃に夢中で、眼科のエリアス達にはまだ気づいていないようだ。正に「灯台下暗し」とはこのことか。

「さあ、行くで」

ファランクスが再びスラスターを吹かして飛ぼうと身をかがめた時だった。

「待ってくださいファランクスさん、貴方達ヴァルキュリアは、確か飛行能力はないはず。あそこまで辿り着けるんですか?」

エリアスがファランクスを心配して声をかけるが、彼女は「心配いらんで」と親指を立てた。

「うちらには、まだ“切り札”があるんや!」

するとファランクスは両手を合わせて詠唱を開始した。聞いたことのない“言葉”、その流れるような詠唱と共にファランクスを光の奔流が飲み込んだ。渦潮のような光の渦の中心からは、爆風にも似た衝撃が周囲に広がっていく。
エリアスがグラエキアを衝撃波から守る中、光の渦から巨大な影が現れた。それはグラエキアが先程見た、“半透明の巨大な機械の巨人”そのものだった。
さっき見たときはまるで蜃気楼のような、幻かと思うほどに微かに見える程度だったが、今はそれははっきりとした実体を持ち、地震のような衝撃と共に大地に立った。

背丈は役10メートルちょい、白を基調とした重装甲を身に纏い、全身に多数の武器を装備している、ゴテゴテ重武装のロボットだ。背中から伸びた複数のサブアームの先には、ファランクスのトレードマークである盾と同型のシールドが持たれていた。
各装甲には緑色のラインがペイントされており、まるでファランクスがそのまま大きくなったようなイメージのデザインだった。

「ファランクス!ーーこれ、動くんですの?」

この異世界に来て彼女にとって非現実的な光景に見慣れたグラエキアでも、目の前に現れた機械の巨人に関しては、まだまだ理解が追いつかない代物だった。
そしてそのロボットの日輪のように輝く瞳がグラエキアとエリアスを捉えると、そいつは前に屈むように二人を見下ろしてきた。
身体は機械ではあるものの、龍人のような頭部の口元では息吹のように炎がちらついており、まるで呼吸してるみたいだった。

「それだけじゃないで」

ファランクスが指差す先の、はぐれファランクス達にも異変が起きていた。ファランクス達が盾と槍でドーム状の密集陣形を組んだかと思うと、そこから更に先程の光の奔流と同じものが生まれ、中からまた別の機械の巨人が出てきた。そいつは最初に出てきたものとデザインは似ているが、こっちは軽装備でスリムなデザインのロボットだった。しかしシールドは同型のものを1つだけ装備している。

“はぐれファランクスの召喚円”とでも言うべきだろうか、それは周辺各地で次々と発生しており、その中からは更に後続のロボットが召喚され続けていた。

巨大な機兵団に囲まれ、戦場はますます慌ただしくなってくる。
フレスヴェルグがこちらに気づいたのか、向きを変えてくる。
それに対してエリアスは自慢の聖槍を、そしてグラエキアは周囲の影から能力の産物である闇の鎖を召喚した。

「ほな、行こか!」

「ええ!行きましょう!」

ファランクスはロボットの背中に飛び乗ると、それはスラスターを吹かしてフレスヴェルグへ一直線に飛び上がる。このロボットはヴァルキュリアとは違い、断続的に空を飛びまわれるようだ。
それに合わせ、はぐれファランクス達が召喚した他のロボット軍団も一斉にライフル型の武器をフレスヴェルグへ構え、攻撃の姿勢をとった。
更にそれらを追い越すように素早く飛びエリアスは、ファランクスの前に移動し、まるで先導するように槍をフレスヴェルグへ向ける。

一斉攻撃の準備が整った瞬間だった。

Re: 【暫定】〜ヴァルキュリア開発計画〜 ( No.89 )
日時: 2019/01/28 21:59
名前: 名無しのアキラ (ID: xTPTfHQo)

地上での攻防戦も続いていた。アンダルシアの緑衣の魔術師リクセスも体力を回復し、石畳を華麗なステップで駆け回りながら、追って来る怪物達に強烈な魔法をお見舞いしていた。
その隣では小さな背丈でメイド服を着込んだ少女、嘉元が、ヴァルキュリア化によって手に入れた両手のレーザーブレードで敵陣に風穴を開けている。

「まったく、執念な連中だねえ!」

「ほんと、僕たち人気者になっちゃったね」

背中合わせになって息を整えながら言葉を交わす2人。そしてそんな2人に1匹の化け物が飛びかかったとき、何者かが放った閃光のような斬撃と共にそれは文字通り一刀両断された。
そしてふわりと水干のような衣装を身にまとった、流れるように美しい漆黒の髪をうなじにあたりで白い紐でまとめた少年が現れた。その手には切れ味が良さそうな刀が握られている。
少年を見た瞬間、リクセスの瞳に希望の光が浮かんだ。

「時雨! 君まで召喚されていたのかい!?」

「なんだい、仲間かい?」

時雨と呼ばれた少年の事を、嘉元が見上げる。とても背丈が小さく、両手に光をまとい、更にフワフワのメイド服を着て戦う嘉元の事を気にしながらも、時雨は刀を納めながらリクセスと向き直る。

「遅くなってすまない、リクセス。ここはやたらしぶとい敵が多いな。それにどいつもこいつも“変な奴”ばかりじゃないか。
さっさと帰りたい所だが......聞いた話だと、“上”にいるあの“デカい鳥”を撃ち墜とさなきゃ帰れないんだろう?」

『そうっすよー!』

時雨の問いに、空から稲妻の如く落ちて来る1人の少女。ピンクのツインテールと青い帽子がトレードマークのヴァルキュリア、フェイルノートだ。相変わらず挑戦的な露出の多いアーマーを着ており、彼女のルックスも相まって、男子には目のやりどころに困るような装備だ。
彼女はフワフワと宙を浮くボード状の武装に波乗りが如く乗っている。
時雨にとって彼女は代表的な“変な奴”の1人であるが、警戒する彼にお構いなくフェイルノートはボードから降りるとぴょんぴょんと近づいていく。

「うわー! 新しい異世界の男の子じゃないっすかー! おっす!ボク、フェーたん!」

「おい近いぞ......リクセス、こいつは?」

「まあ、一応味方だよ。“今は”」

リクセスの言葉があっても、時雨は警戒心を抱き続けていた。
するとフェイルノートが先程降りたボードに目を向けると、それが勝手にこちらに飛んできた。それに再び飛び乗ると、今度はフェイルノートが嘉元へ手を伸ばす。

「嘉元ちゃん、このボードの先端に乗るっすよ! 嘉元ちゃんならボクと一緒に乗せて飛べるっす!」

「え、ええー? ここに乗るのかい? 大丈夫かい、あんた?」

そう言いながらも嘉元はフェイルノートのボードの先端にすぐに飛び乗った。嘉元はヴァルキュリア化の影響で、スラスターによる移動も行える為、落下死の心配はないのだ。いざとなれば自分で飛び降りで逃げることもできる為、普通の人間よりもそういう事への心配は少ないのだろう。

「オッケー! ではではー、“フェイルノート急行フレスヴェルグ”行き、発車しまーす!」

「あんたねえーー」

嘉元が言いかけた途端、フェイルノートは彼女を乗せたまま時雨の視界から消えた。否、まるで打ち上げ花火の如く一瞬で上空まで上昇していったのだ。

「ちょー!? は、速すぎるわー! あんた後で覚えておきなー!」

押し付けられるGで顔面を変形させながらも、必死に姿勢を低くしつつボードにしがみつく嘉元。その姿を唖然と見上げる時雨とリクセス。

「ーーなんなんだ、あいつらは......それで、次はどうするんだ?」

「そうだね......とりあえず、あの上のいるフレスヴェルグって奴の上に皆んなで乗ってしまおうっていう作戦を今やってるんだけど」

「なんだって? 冗談にしか聞こえないぞ、それは。僕はごめんだよ......」

時雨は上空を見上げる。空では多数の光の軌跡が飛び回り、フレスヴェルグと激戦を繰り広げていた。

Re: 【暫定】〜ヴァルキュリア開発計画〜 ( No.90 )
日時: 2019/01/28 22:48
名前: 名無しのアキラ (ID: xTPTfHQo)

夜空を滑空し、上空のフレスヴェルグへ迫る嘉元とフェイルノートの前に、無数の自律兵器が進路を妨害して来る。三角や丸といったパネル状の自律兵器が集団で襲いかかってくると、その空間にはまるで動く幾何学模様が浮かび上がるようでとても不気味かつ怖い。
2人は一緒に同じボード状の飛行ユニットの上に乗っていた。背丈の小さい嘉元はボードの先端に、そしてフェイルノートはボードの中心でうまくバランスをとりながら操縦をしている。

「来るよ!」

嘉元が両手のレーザーブレードを展開する。

「オッケー! じゃあ僕もババーンと“必殺技”を使っちゃうっすよ!」

そしてフェイルノートは両手を合わせて何やら不思議な言葉の詠唱を挟む。


『さあ出番っすよ! 召喚!“ドラグーン・シリウス”!」


刹那、フェイルノートの後ろから多数の光が彗星の如く降り注ぎ、目前の自律兵器達のカーテンへ複数の風穴を開けて蹴散らした。
嘉元は思わず振り向くと、フェイルノートの後方に、空間の歪みの中から光と共に巨大なロボットが現れた。白を基調とした装甲、そしてまるで何かの紋章をそのままロボットにしたように象徴的なシルエット。白地に青とピンクのライン模様が描かれ、その龍人のような頭部の先端には星型のパーツが付いている。
ロボットは嘉元とフェイルノートと並行して飛びながら、両腕部に組み込まれたエネルギー兵器を発射しまくって、援護するように周りの自律兵器を蹴散らしていく。

「これは......へえー、あんた達もやるようになったじゃないさ」

最初は驚いていた嘉元だが、すぐにこのロボットがフェイルノートによって召喚したものなのだと理解すると、すぐに正面に向き直り、近づいて来る自律兵器をその両手でぶった斬った。

「へへっ、それほどでもー」

フェイルノートはウィンクして舌を出しながら返すと、彼女も両手をピストルの形にして構えると、その先端からレーザーを照射して敵を撃ち落とし始める。光をまとったフェイルノートの両手は、腕部と一体型のエネルギー兵器でもあるのだ。
嘉元とフェイルノートによる華麗なコンビネーションによる迎撃と波乗り技術、そして召喚したロボット「ドラグーン・シリウス」の連携により、ついに自律兵器のカーテンを超え、今まで辿り着けなかったフレスヴェルグを目前へ捉えた。
嘉元とフレスヴェルグの目が合う。

Re: 【暫定】〜ヴァルキュリア開発計画〜 ( No.91 )
日時: 2019/01/29 13:52
名前: 名無しのアキラ (ID: xTPTfHQo)

一通り地上に敵を蹴散らして活路を見出したスター流のメンバーも、地上からフレスヴェルグへ近づきつつあった。
先頭を駆けるのは白い忍者装束の少女美琴と、ハンチング帽とインバネスコートに身を包む金髪ロングの少年ヨハネスだ。その後ろからはコック姿の大男カイザーと、白い軍服の中年男性シャドウが続く。
周辺ではヴァルキュリア・ファランクスが大量に召喚した、背丈が10メートルほどのロボット達が盾を構えながらライフル型の実弾兵器で対空砲火を続けていた。
しかし、上空から降り注ぐレーザーの前に、ロボット達も次々とチーズのように溶けていく。

「ロボット達がやられてるな......所詮は“はぐれファランクス”達が召喚したものだ、いくらパワーアップした所で、あのフレスヴェルグ相手じゃ厳しいか......」

ヨハネスが横目でロボット達を見ながら呟く。
そして更に上空からは自律兵器の群れが地上へ押し寄せてきた。

「また来たか! 全員構えーー」

カイザーが言いかけた時だった、弾丸状に固められた複数の巨大なエネルギー弾が空で炸裂し、自律兵器を撃ち落としてくれた。
ーー手前の塔の上佇む黒い人影、それは黒いスーツ姿に帽子を被った、青白い肌の男性だった。そいつは美琴達の手前に降りて来ると、その赤い瞳向ける。

「よう、ちびっ子ども」

「目黒さん!助けてくれたんですか!?」

目黒と呼ばれた男は「まあな」と言いつつ、後ろにいたシャドウの事をちらりと見て笑みを浮かべる。

「成る程、君のはからいかシャドウ」

「そうだぜ、聞いた話じゃ、“アレ”を倒すには銃兵が必要みたいじゃねーか。ヴァルキュリアにも1匹“強いスナイパー”がいるようだが、そいつだけに任せておくのも心配なんでな」

カイザーの問いに、シャドウの代わりに目黒が素早く答えた。シャドウは「当然だ」と言わんばかりに、ふんと軽く鼻を鳴らす。
目黒は「援護してやるよ!行け!」と言いながら、ホルスターからエネルギー銃を抜くと再び空へ発砲し始めた。

「目黒さん、ありがとうございます!」

「感謝する!」

美琴とカイザーがその援護射撃の元、礼を言い残して駆け抜けていく。
そして目黒は素早いステップで敵の攻撃を躱しながら、移動しながらも正確な射撃で敵自律兵器を撃ち落としていく。
しかし、目黒は自身の銃の異変に気付いた。見れば、弾切れが起きぬ筈の銃のエネルギーゲージの残量がゼロに近づいていた。
彼自身もその原因に心当たりがあった。

「ちっ、流石に“恨み”エネルギーが無いと弾切れが起きるか!」

間合いを詰めてきた自律兵器を、背中から生やした蝙蝠のような翼の推力で飛び上がって躱す目黒。
そして協会の屋根まで飛び、再び銃を構えようとした時、空から小さなプロペラ音と共に、一機の「ドローン」が降りてきた。下にはプラスチック製のコンテナが付いていた。

「あ?なんだこりゃ、開けろってか?」

目黒は少し外からコンテナを少し調べた後、その蓋を開けてみる。すると中には、ああなんと奇妙なことか、1つしかない筈の彼の“エネルギー銃”にそっくりなものがもう一つ入っているのだ。
しかも形だけじゃない、部品一つ一つの素材や内部の構造まで完全に模倣されており、エネルギーがしっかり充填されていたのだ。
流石にそれには目黒も一瞬思考が止まるが、直ぐにそれを手に取ると向かってきた自律兵器達へ撃ちまくった。

「おいおい!気持ちわりーなあ!なんで“俺の銃”がもう一つあるんだあ!?」

目黒はその時、初めて“二丁拳銃”のスタイルをとっていた。単純に火力は2倍、あっという間に敵群れを片付ける。
そして改めて“偽物の”自分のエネルギー銃を見つめる。

「ほえー、どうやったのか知らねーが、まあまあ使えるじゃねーか。ただ威力が低いな......」

『ーーあのー、聞こえるでありますかー? そこの方、大丈夫でありますかー?』

その時、コンテナの中からの声に目黒は気づく。見てみると、中に無線機の本体が一つ入っていたのだ。
目黒はとりあえずそれを手にとってプレストークを押してみる。

「お前は?」

『こちら“ヴァルキュリア・アイギス”、“支援物資”を投下したであります!』

「お前ヴァルキュリアなのか? この銃もお前の仕業か? どうやったんだ?」

目黒の問いに、声の主アイギスの返事は、想像以上に短かった。

『銃でありますか? “今スキャンした物をそのまま複製した”だけでありますが、何か不具合でもあったでありますか?』

「なんだと? 随分気持ち悪い能力だな、今どこにいるんだお前?」

その時、目黒は空の一角に異変を見つける。微かだが空の一角が歪んでおり、そこに何か居るようなのだ。
目を凝らしてみると、それは戦艦のような形状をしていた。

『貴方の上空、約500メートルを巡航中であります!』

アイギスから威勢のいい返事がながれてきた。

Re: 【朗報】スレ主FGO微課金アカで圧勝(^O^) ( No.93 )
日時: 2019/01/30 20:44
名前: モンブラン博士 (ID: 0F.jRae2)

ここで目黒の参戦とは鳥肌がとまりません!しかも2丁流で戦うと!
これは燃えますね!シャドウは顔が広いのでこういう協力支援には頼もしいです。
そしてスターの姿が見当たりませんが、まさかこの戦場のど真ん中で優雅にお茶とかを飲んでいませんよね?でも彼のことならあり得たり……闇野さんを呼びに行ったのかなーと密かに期待しています。

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