雑談掲示板
- 私室
- 日時: 2018/11/17 20:05
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 3zeF8rO.)
*当スレは、自分語りや資料掲載を中心にしていきたいと思います。結構、知ってる人がそういうことやってるので、触発されました! 雑談掲示板のスレなので、雑談も勿論可能です!
まずは、おはようございます。こんにちわ、こんばんわ♪ 始めましての方も、私を知っている方も気軽に——とは言っても上記内容を護って——お声をかけてくださいね。
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*関連記事は纏めます……今後、修正予定
*コメントくださったリスナーの皆さん
・四季様
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・夏木様
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・俄モチ様
・織原姫奈様
・ああ様
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・brightbox様
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黒から白より白く ( No.47 )
- 日時: 2017/08/06 23:08
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: Xn32FjSQ)
*魂は元来より混黒であり、それは死ぬ瞬間にどれほど多くの罪の清算をしたかにより、どれほどの白になるかが決まるという……生前の原罪が深ければ深いほど、混沌は深まり黒は一層、比重を増す。そのような業深きものが、地獄へと堕ちるのだろう……
中二病っぽいですね……とか言われそうですが、そこではっきり言わせてもらいます。私、中二病とかいう言葉嫌いですから。冗談だろうがなんだろうが、その言葉を考えなしに使うやつと付き合うとかする気ないですね! 意味がネジケて使われている言葉の代表格ですよ!っと。
どうでも良いですね。
とりあえず、自分が二次どっぷりで生きてきた中で最も、影響を受けた作品に対する私なりの解釈の一つですね……
*BLEACHって作品なんだけど、全盛期は5年以上前だし、去年連載も終了したしで、カキコでは知っている人は少ないでしょうね。
*概要
2001年から、ゾンビパウダーなどの連載で知られていた久保帯人先生によって、連載開始された作品。
悪霊・虚(ホロウ)を退治する死神になってしまった高校生・黒崎一護とその仲間達の活躍を描く。
主な舞台となるのは東京にある架空の町・空座町(からくらちょう)。初期の死神代行篇は、自身に死神の力を与えた死神の少女・朽木ルキアを相棒に、一護が虚絡みの騒動に巻き込まれていきながらも解決にあたるエブリデイ・マジック的要素もあったが、尸魂界篇以降はその要素は失せ、敵対勢力とのバトル中心のストーリーを展開する。伏線などに関しては、基本的にそうとう分かりづらいものが多く、特に戦闘物として置かれる戦闘力描写などに関しては、おざなりに見える部分が多く見られる。
本作は死神が現世と霊界の均衡を保つ世界の調整者として魂魄の成仏や虚の退治を行う者として設定され、人間達が住む現世を守護している世界観が描かれている。また本作の世界として
現世(人々の生きている世界で空座町が主な舞台)特に空座町と呼ばれる一護たちの出身地。重霊地と呼ばれ、調停者的な立場である死神たちから、重要視されている。
*尸魂界(ソウル・ソサエティ)天国にあたり、普段死神もここで暮らしている。
*地獄(劇場版第4作『地獄篇』の舞台。生前重い罪(殺人など)を犯した者が送られる)
虚圏(ウェコムンド)虚達が住む、一面砂漠の荒れ果てた土地。
があり、ストーリーの進行に伴い場面転換される。
つまるところ、世界観としては、多重世界構想となっており、それらの場所に住まう者(強者)の勢力争い的な一面も見られる。むしろ調整者たる死神たち――護廷十三隊――以外の集団は大抵がそうである。
当作品はWJ内において、一時代を築いた作品であり、15年に渡る連載のもと1億には届かずとも破格と言っていい売上を叩き出している。
分かり辛い側面のある設定開示や作者自身の素行や独特なセンスから、後付作者の代表としてバッシングされたり、オサレなどと揶揄されることも多い。または、一話一話が他の連載作品と比べて書き込みが少ないことから、薄めたカルピスなどとも言われる。
このような側面を持ちながら、最高クラスの人気を誇ったのは一重に、作者の光るセンスや、キャラクタの個性、荒々しくも格好いい絵柄、センスの有る台詞回しなど人を引きつける部分も多いからだろうと思う。
特にキャラクやセリフ回し、設定の深みなどは私としては賛美したいところである。絶対後付だろうと言われる設定の大半は、本当に気を使って作られている物だと分かる場合が多い。宗教的な側面などが根底に有ることもあってか、若年層が多いWJにおいては難しいというか、なんでそうなるのかわからないという部分が多いのも事実なのだろうなと思ったりする。
あとは、何と言っても斬魄刀というシステムだろう。それに付随する始解から卍解への進化する能力システムが、非常に革新的だったことを思い出す。なんせ、ただの能力を持った刀ではなく、その能力には提供者がいて、人格を持ち、持ち手を試すのだ。
正直、その斬魄刀と死神の関係も様々みたいで、似た者同士反りが合うタイプもあれば反目し合うタイプ、色恋にまで発展しているお方など……これだけでも普通に物語が作れてしまいそうだ。
巻数が多いゆえに登場するキャラも多いが、その多くが秘密を残した状態で、物語は幕を閉ざし、連載終了1周年をもうすぐ逢える当作品……
今現在、デュラララやバッカーノで知られる成田良悟氏が描く檜佐木修兵主人公とするノベライズの連載を経て終了してしまうのか……気になるところである。
*まぁ、それの第一巻を買って読んだ結果、そのノベライズもまだまだ終わる気配がないので、ファンとしては……
嬉しい限りです!
信遜仏閣獅子史師笑詞 ( No.48 )
- 日時: 2017/08/17 12:49
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 4MCBWR/c)
*題名に意味などない、生きることに意味がないのと同じように。そう、ただ感じるんだ……私を
……感じなくて良いけどね?
私を感じていいのは、私だけだって話です。他の誰も、その領域に入ってくるなよ……舐めあいで良いじゃないですか……深いなんて、不快。
今日はちょっと、色々語るよ←いつもあほみたいなことばかり語っているじゃないですかぁ?
日本に置ける数字の単位
兆までは、だれでも知っていると思うのでカット
兆の上から、lady-go!!!
京(けい)、垓(がい)、秭(し)ないし𥝱(じょ)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)、恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議、無量大数(むりょうたいすう)
どれ位知ってました? 私は、穣まででした。後半のほうは、文字数が多いのもあって、何かしら調べれば意味もあるのでしょうね。
ということで、恒河沙から、不可思議まで、調べてみました!(もしかしたら、その前の単位にも意味などあるのかもですね)
*恒河沙
恒河沙はもとは仏教用語である。「恒河」はガンジス川を意味する梵語 गङ्ग "Ganga"を音訳したものである。すなわち、「恒河沙」とはガンジス川にある無数の砂の意味であり、もともと無限の数量の例えとして仏典で用いられていた。例えば法華経の「堤婆達多品(だいばだったほん)」の中に「恒河の砂ほど多くの衆生が仏の教えを聴く」といったような形での用例がある(なお仏典においては、大乗起信論のように「過恒沙」と表記する例もある)。
数の単位としての初出は、元の朱世傑による数学書『算学啓蒙(中国語版)』であり、それまであった載よりも上の位として、極以上の他の単位とともに登場した。極以外は全て仏典からとられたものである。当時はすでに中数が使用されており、恒河沙は極(1088)の万万倍で1096となる。
日本にも、平安時代には既に中国から非常に大きな数を表す概念として「恒河沙」という語が伝えられていたようであり、一例として、平安時代後期に成立した説話集である『今昔物語』に、数え切れないくらい多くの国の例えで「無量無辺不可思議那由他恒河沙の国土を過ぎ行きて」といった用例が見られる(おそらくは仏典に由来するもの)。
*阿僧祇
阿僧祇は元は仏教用語で、梵語の असंख्येय "asaṃkhya"を音訳した「数えることができない」の意味である。意訳では「無数」となる。仏典では、成仏するまでに必要な時間の長さである「三阿僧祇劫」という形で用いられることが多い。『倶舎論』の「世間品(せけんぼん)」では、この「三阿僧祇劫」の「阿僧祇」は1059とされている(該当個所の記述が複雑なため、誤って1052と読む学者もいる)。また、『法華経』の「見宝塔品(けんほうとうほん)」や「如来寿量品(にょらいじゅりょうほん)」には、「無量千万億の阿僧祇の世界」「百千万億那由他阿僧祇劫(の時間)」といったような用例も見られる。『華厳経』の中では、10の7×2103乗を阿僧祇、10の7×2104乗を阿僧祇転としているが、これらは実用のものではない。なお、那由他は10の7×22乗=1028であり、阿僧祇よりも小さい。
数の単位としての初出は、元の朱世傑による数学書『算学啓蒙(中国語版)』であり、それまであった載よりも上の位として、極以上の他の単位とともに登場した。極以外は全て仏典からとられたものである。当時はすでに中数が使用されており、阿僧祇は恒河沙(1096)の万万倍で10104となる。
*那由他
那由他は元は仏教用語で、梵語の"nayuta"を音訳した、「極めて大きな数量」(新村出編 『広辞苑』第三版)の意味である。法華経の「化城喩品(けじょうゆほん)」や「如来寿量品(にょらいじゅりょうほん)」などに、「五百四十万億那由他劫、大通智勝仏の寿命は五百四十万億那由他劫」「百千万億那由他阿僧祇劫、百千万億那由他阿僧祇劫の時間」といったような用例が見られる。「万億那由他」「百千万億那由他」は上数の用法である。なお、『華厳経』の中では、那由他は10の7×22乗=1028としているが、これは実用のものではない。また、それでは10の7×2103乗を阿僧祇、10の7×2104乗を阿僧祇転としており、那由他よりも大きい。
数の単位としての初出は、元の朱世傑による数学書『算学啓蒙(中国語版)』であり、それまであった載よりも上の位として、極以上の他の単位とともに登場した。極以外は全て仏典からとられたものである。当時はすでに中数が使用されており、那由他は阿僧祇(10104)の万万倍で10112となる。
*不可思議
不可思議(ふかしぎ)は漢字文化圏における数の単位のひとつでもある。単位の場合は「不思議」とは略さず「不可思議」と長い形で用いる。
不可思議が具体的にいくつを示すかという問いは、時代や地域により異なっており、また、現在でも人により解釈が分かれる。一般的には1064を指すと考えられている[要出典]が、1080とする人もいる。
語源は名のとおり、思ったり、議論したりすることが不可なほど大きい数字、という関係から名づけられた。
不 可思議は、元の朱世傑による『算学啓蒙』において極以上の他の単位とともに初めて登場した。不可思議は仏教用語からとられたものである。当時はすでに中数が使用されており、不可思議は那由他(10112)の万万倍で10120となる。
あれ、これそろそろ、4000文字超えるんじゃ(汗
Re: 極楽浄土の幻想本舗 ( No.51 )
- 日時: 2017/08/18 01:23
- 名前: xdddddd (ID: fMeO/Uqs)
レスタイ風にリクエストいいですか?
*閣下がキングダムハーツを知れと迫る理由
※キングダムハーツ
*独占するな、FFDQ
※ファイナルファンタジーとドラゴンクエスト
*アルターフォールズはグラビティフォールズじゃない
※グラビティフォールズ→ビル(黄色いイルミナティ)/悪魔
※アルターフォールズ→AとRD→北斗七星/ディッパー
Re: 極楽浄土の幻想本舗 ( No.52 )
- 日時: 2017/08/18 02:49
- 名前: 四季◆7ago4vfbe2 (ID: EEsOAM0Y)
こんばんは。お邪魔します!
ダモクレイトスさんの記事はいつも詳しくて、たまに難しいけど、いろいろ知れるのでためになります。
MHは名前はよく聞きますがあまり知らなかったです。結構長い歴史があるんですね。狩りのゲームというジャンルを確立したのがMHだったんですね!
これからも色々な特集を楽しみにしています!
踊る劫火の経典 ( No.53 )
- 日時: 2017/08/19 10:30
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UKFCOgWg)
>>51 xdddddd様
お名前は色々な所で拝見していますよ♪ 初めて話しかけられるのに、何だか知り合いみたいな感じがします。
まぁ、わざわざ来てくださったところ悪いのですが、ここそういうリクエストを受けるスレではないですから。
その申請は却下とさせていただきます。
>>52 四季様
たまに難しいというか、専門的な単語のある記事がほとんどですからね。分らなかったら調べれば良いのですよ♪
何れ、そういう専門的というか難しい単語も分化して、それについての記事を載せていく予定です。
MHシリーズも確かに長くなってきましたね。10周年迎えるとは思っていませんでしたからね、当初は。
――――――――――――――――――
*タイトル、知っている人は知っているかもですね……私は読んだことないけど。
まぁ、とりあえず、劫火は、 世界が壊滅するときに,この世を焼き尽くしてしまうという大火、のことです。
タイトルはさておき、今回は「火」について、です。日常生活、料理の火入れとか、ごみを燃やすとかいろいろな場面でお世話になる火、炎ですが、実際どのようなものか、細かく知っている人は少ないのでは? 私もそうです!
*火とは?
熱と光を出す現象。
化学的には物質の燃焼(物質の急激な酸化)に伴って発生する現象、あるいは燃焼の一部と考えられている現象である。
火は熱や光と共に様々な化学物質も生成する。気体が燃焼することによって発生する激しいものは炎と呼ばれる。煙が熱と光を持った形態で、気体の示す一つの姿であり、気体がイオン化してプラズマを生じている状態である。燃焼している物質の種類や含有している物質により、炎の色や強さが変化する。
人類の火についての理解は大きく変遷してきている。象徴的な理解は古代から現代まで力を持っている。また理知的には古代ギリシアにおいては4大元素のひとつと考えられた。西欧では18世紀頃までこうした考え方はされた。18世紀に影響力をもったフロギストン説も科学史的に重要である。
人類は調理、暖房、合図として、また動力源としても火を利用してきた。
火は火災を引き起こし、燃焼によって人間が物的損害を被ることがある。また、世界的な生態系にも影響する重要なプロセスである。火はある面では生態系を維持し、生物の成長を促す効果を持つ。また、火は水質・土壌・大気などを汚染する原因という側面もある。
*火の理解史
人類は火を様々に理解してきた。いかにして火を手に入れたのかという、火の起源神話も世界各地から知られている。このタイプの火の起源神話として最も知られているものの一つに、ギリシア神話におけるプロメテウスの神話がある。
火を信仰の対象とする宗教もある。古代世界において火は神格化され、畏敬の対象とされた。例えばインド神話におけるアグニがある。また拝火教という異名を持つゾロアスター教もある。日本でもお盆の送り火(京都市の五山送り火が有名)をはじめ、国内各地で特徴的な火祭りが数多く存在する。なかでも小正月に行われる左義長(どんど焼き)は、日本各地にほぼまんべんなく存在する。信仰の場以外でも、例えばキャンプファイヤーなど多くの行事、象徴的な場などで火は用いられている。現代でも火は象徴としての力を持ち続けている。
前6世紀、ヘラクレイトスは、流転する世界の根源に火を位置づけ、魂を神的な火とみなした。前5世紀のエンペドクレスは、火を四元素のうちのひとつとした。デモクリトスは、魂と火を同一視し、原子は無数あるとしつつ、「球形のものが火であり、魂である」とした。アリストテレスの『自然学』において、火は四元素のひとつと位置づけられていた。古代ギリシャ哲学の流れを汲むイスラム科学でも火は元素の1つであると考えられた。(また中国の哲学でも類似の考えかたがされていた)。
18世紀ころまでのヨーロッパでも、おおむね主にアリストテレスの『自然学』における火の理解のしかたを継承したと考えてよい。ただし、他方で錬金術においては、火は物質や物質に仮託された精神の統合や純化を促す力、と考えられていた。
18世紀になると、多くの思想家は、熱や光に火の本質を求めようとした。カントは、温度上昇を火の元素の移動と関連付けて理解した。
ゲオルク・エルンスト・シュタールは、火というのは可燃性の原質「フロギストン」によって起きていると考え1697年の著書『化学の基礎』でこれを表明した。この説(フロギストン説)は多くの人々に支持され最大の影響力を持っていた。同説に対抗する諸説はあったが、18世紀末にラヴォアジエが行った批判や同氏の理論の説得力などにより、燃焼を酸素との結合現象とする説を採用する人が増え主流となってゆくことになった。
*火の構造・しくみ
火は炎心と内炎と外炎によって構成されている。最も明るいのは内炎である。これは、炭素(すす)が最も多く含まれているためである。最も熱いのは、外炎である。これは、酸素と最も多く接触しているためである。また、内炎は、不完全燃焼をおこしている。
近年では「燃焼によって解放されたエネルギーのために、燃焼している物体(や気体)は発光する」と説明することがある。
*燃焼
火が点火するには、可燃物、酸素ガスのような酸化剤、それらの混合物が引火点を越えるための熱が必要である。そして火が燃焼し続けるには連鎖反応を生み出すよう酸素が連続的に供給される必要がある。火はこれらの要素が揃わない環境では存在しない。燃料と酸素だけでなく、触媒が必要な場合もある。触媒はそれ自体が燃焼するわけではないが、化学反応を促進する役目を果たす。
火が点火すると、燃焼によって発生した熱エネルギーがさらなる燃焼を起こす。火が燃え続けるには燃料と酸素の継続的な供給が必須となる。
火を消すには、上述の要素のいずれかを取り除けばよい。例えば天然ガスの火を消すには以下のいずれかを行えばよい。
ガスの供給を止める - 燃料を除去する。
炎を何かで完全に密閉する - 酸素供給を断ち、炎の周囲にCO2を充満させる。
水を大量にかけ、炎が熱を発生するよりも素早く熱を奪う。冷気を吹き込んでも同じ効果が得られる。ハロメタンのような反応遅延剤を使う。燃焼の化学反応そのものを遅延させ、連鎖反応できなくする。
逆に、燃焼効率を高めることで火を強めることができる。
そのためには化学量論的につりあいのとれた形で燃料と酸素の供給量を調整する。これによって火の温度も高くなって連鎖反応も強まるが、同時に触媒を必要とする場合もある。
*炎
炎は可視光や赤外光を放つ化学反応中の気体と固体の混合物であり、その周波数スペクトルは燃焼物や中間生成物の化学組成によって異なる。木などの有機物を燃やしたり、ガスを不完全燃焼させると、すすと呼ばれる白熱した固体粒子を生じ、おなじみの赤からオレンジ色の火になる。火の発する光は連続なスペクトルを有する。ガスが完全燃焼すると、炎の中では励起された分子の電子が様々な遷移を起こして単一の波長の光を発するため、やや暗い青色の光になる。一般に火には酸素が必須だが、水素と塩素が化学反応して塩化水素となる場合も炎を生じる。他にも、フッ素と水素、ヒドラジンと四酸化二窒素の化学反応でも炎を生じる。
炎の発する光は複雑である。すす、ガス、燃料の粒子などが黒体放射するが、すすの粒子は完全な黒体として振舞うには小さすぎる。また、ガス内で下方遷移した原子や分子が光子を放出する。放射のほとんどは可視光と赤外線の範囲にある。色は黒体放射の温度や燃焼に関わる物質の化学組成によって変化する。炎の色を最も左右するのは温度である。山火事の写真を見ると、様々な炎の色が見てとれる。地表付近は最も激しく燃焼しているため、有機物が最も高温で燃焼しているときの白または黄色の炎が見える。その上にはやや温度の低いオレンジ色の炎があり、さらに温度の低い赤い炎が見える。赤い炎の上では燃焼は起きず、燃焼しきらなかった炭素粒子が黒い煙となっている。
アメリカ航空宇宙局 (NASA) は、炎の形成に重力もある役目を果たしていることを発見した。重力の条件が異なれば、炎の形状や色が変化する。通常重力下では対流によってすすが上に登っていくため、右の写真に見られるような形になり、黄色になる。宇宙空間などの無重力状態では対流が起きないため、炎は球状になり、完全に燃焼するため青くなる(ただし、燃焼によって発生したCO2がその場に留まって炎を包むため、ゆっくり炎を移動させないと火が消えてしまう)。この違いの説明はいくつか考えられるが、温度があらゆる方向に等しく伝わるためすすが生じず、完全燃焼するためという説明が最も妥当と見られる。
今回はこの辺で!
諸行無常の響き ( No.54 )
- 日時: 2017/08/19 23:37
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: UKFCOgWg)
最近、年を取ったなぁと思う。神社とか古いものを見ると、何だか懐かしく感じるというか……まぁ、どうでも良い話ですね。
人は年を取りたくない、心は若くいたいなんて思っても、結局そうもいかないのだなぁ、と遅まきながらに悟りつつあります。
諸行無常というのか、同じ人間でさえ流動し続けるのだから……そりゃぁ、人と人で折り合いをなすなんて難しい話ですよね。
まぁ、とりあえず、そんな私が神社について少し語りますよ、と。今回は社格、についてです。
*社格とは
神社の格式。祭政一致に基づき、朝廷などにより定められる。
*上古社格制度
*天津社
天津神を祀る神社(天津神は高天原にいる神々、または高天原から天降った神々の総称)
*国津社
国津神を祀る神社(国津神は地に現れた神々の総称)
*古代社格制度
*官社(式内社)
国家の保護を受けた神社は、全て「官社」と呼ぶことができるが、通常は、朝廷より祈年祭班幣を受ける神社のことを言う。この制度の始まりは明らかではないが、大宝元年(701年)の大宝律令によって規定された。古代において、どの神社が官社であったのかは断片的にしか明らかではないが、律令時代末期の法令『延喜式』(延長5年(927年))が現存しており、ここに官社リストが掲載されている。
『延喜式神名帳』に記載されている神社を式内社(しきないしゃ)といい、『延喜式』の時代に明らかに存在していても延喜式神名帳に記載されていない神社を式外社(しきげしゃ)という。式内社は2861社が記載されている。
これらは当時朝廷から重視された神社であることを示している。式内社には、古より霊験が著しいとされる「名神」を祀る神社が全て含まれており、それらを名神大社(名神大)という。『延喜式』の時代には、官社制度はすでに充分に機能していなかったと言われているが、「式内社」は、後世、格式高い神社であることを示す社格として非常に重視された。
官幣社は神祇官より奉幣を受ける神社で、国幣社は国司より奉幣を受ける神社である。それぞれに大・小の格が定められている。当初は全て神祇官から直接奉幣を受けていたが、遠国の神社についてはそこへ行くまでに時間がかかるため、国司が代理で行うようになり、官幣社・国幣社の別ができた。ただし、遠国であっても重要な神社は官幣社となっていた。
社格の順は以下の通り。
官幣大社 - 304座198所(『延喜式神名帳』記載、以下同様)
国幣大社 - 433座155所
官幣小社 - 188座375所
国幣小社 - 2207座2133所
国史見在社
国史見在社(こくしげんざいしゃ)は、六国史に記載のある神社のことである。国史現在社・国史所載社とも言う。ただし、「六国史」に見える神社はほとんどが式内社であるため、通常は式外社について用いる。格式高い神社として、後世になって特別視された。
*中世社格制度
*一宮
一宮は国で一番有力な神社。国司が任国に赴任したときに神拝といって任国内の神社を巡拝しなければならなかった。その中でもっとも有力な神社を一宮と呼ぶようになり、一番初めに参拝し、国によっては二宮、三宮も存在した。明確な規定はなく神社の盛衰によるため時代によって異なる。平安時代後期から、地方より始まり、やがて畿内でも定められた。
*総社(惣社)
国司の神拝の際、任国内の神社を巡拝してまわるには手間がかかるので、国府の近くに神社をまとめて合祀した。それが総社(惣社)である。
*国司奉幣社
国司奉幣社は各国の国内神名帳に記載のある神社。国内神名帳は、国司が神拝する際に参拝する神社のリスト。ただし、これは一部の国のものしか現存せず、現存しているものも多くが写本や抄本のため、正確な実体や総数などは分からない。
*二十二社
二十二社(明神二十二社)は国家の一大事に朝廷が奉幣した有力神社の22社。
*近代社格制度
近代社格制度とは、明治維新の後、延喜式による社格にならって新たに作られた社格制度である。第二次世界大戦後、GHQによる神道指令によって廃止された。
*近代社格制度の社格の順は以下の通り。
神宮(伊勢神宮)(最尊貴の神社として社格制度の対象外とされた)
官国幣社(官社)
官幣大社 - 62社
国幣大社 - 6社
官幣中社 - 26社
国幣中社 - 47社
官幣小社 - 5社
国幣小社 - 44社
別格官幣社 - 28社
諸社(民社)
府社・県社・藩社 - 1148社
郷社 - 3633社
村社 - 44934社
無格社(神社明細帳に記載されている(存在が公認されている)が、社格を有しない神社) - 59997社
*上記の近代社格制度とは別に、以下の制度が定められた。
*勅祭社
*東京十社(準勅祭社)
内務大臣指定護国神社-(護国神社のうち、政府の保護を受けたもの)
*現代の制度
戦後に神社が国家管理を離れると社格制度も廃されたため、現代では社格というものは存在しない。但し、古代以降の制度上の呼称が社格のようなものとして扱われる場合がある。「式内社」や「一宮」がその例であり、また近代社格制度における社格が「旧社格」として表される場合である。
その他包括宗教法人である神社本庁の場合、包括している神社の中から撰定した別表神社や、各都道府県神社庁によって独自に定められた制度上の呼称があり、いずれも事務手続きにおいて他の神社と異なる扱いを要するものとして位置付けられているに過ぎないが、これらが1種の社格のように捉えられる場合もある。
天満大自在天神――雷神 ( No.55 )
- 日時: 2017/08/24 22:49
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: hbwom3Xo)
*天満大自在天神で(てんまん / そらみつ だいじざいてんじん)と読む。日本の天神信仰における雷神の一である。
ということで、今回は宗教系のお話、と踏み切りたいのですが、普通に雷から連想するものとして、電気について。
*普通ってなんだ?
実生活において欠かせない電気ですが、どのような物か把握している人は多くはないのではないでしょうか? かくいう私もそうです。魔法染みているなどと、良くファンタジーの魔法などに関してとやかく言う人が居るが、そういう人に限って、現実の魔法を軽んじる。とか、思う次第です。さぁ、現代の魔法達を可能とする人類の発明の一翼、電気について、学んでいきましょう。
*電気とは
電荷の移動や相互作用によって発生するさまざまな物理現象の総称である。それには、雷、静電気といった容易に認識可能な現象も数多くあるが、電磁場や電磁誘導といったあまり日常的になじみのない概念も含まれる。
雷は最も劇的な電気現象の一つである。
電気に関する現象は古くから研究されてきたが、科学としての進歩が見られるのは17世紀および18世紀になってからである。しかし電気を実用化できたのはさらに後のことで、産業や日常生活で使われるようになったのは19世紀後半だった。その後急速な電気テクノロジーの発展により、産業や社会が大きく変化することになった。
電気のエネルギー源としての並外れた多才さにより、交通機関の動力源、空気調和、照明、などほとんど無制限の用途が生まれた。商用電源は現代産業社会の根幹であり、今後も当分の間はその位置に留まると見られている。また、多様な特性から電気通信、コンピュータなどが開発され、広く普及している。
*語源
電気を表す英単語 electricity はギリシア語の ηλεκτρον ([elektron], 琥珀)に由来する。古代ギリシア人が琥珀をこする事により静電気が発生する事を発見した故事によるもので、そこから古典ラテン語で electrum、新ラテン語で ēlectricus(琥珀のような)という言葉が生まれ、そこから electricity が派生した。
一方で漢語の「電気」の「電」は雷の別名であり、いわば「電気」というのは「雷の素」といった意味になる。ベンジャミン・フランクリンによる研究はしばしば「雷の正体が電気である事を発見した」と紹介されるが、この文章は字義的な矛盾を含む事になる。もちろん「電気」という漢語がフランクリンの時代以後に作られたからである。
*古代
*古代の電気研究者タレス
電気について知識がなかったころにも、電気を発生させる魚類の電気ショックに気づいていた人々がいた。紀元前2750年ごろの古代エジプトの文献にそういった魚を「ナイル川の雷神」とする記述があり、全ての魚の守護神だと記している。そういった魚類についての記述は、千年以上後の古代ギリシア、古代ローマ、イスラムの学者らの文献にもある。
大プリニウスやスクリボニウス・ラルグスといった古代の著作家は、デンキナマズやシビレエイによる感電の例をいくつか記しており、それらの電気ショックが導体を伝わることを知っていた。
痛風や頭痛などの患者をそういった電気を発する魚に触れさせるという治療が行われたこともある。
雷や他の自然界の電気が全て同じものだという発見は中世イスラムという可能性もあり、15世紀のアラビア語辞書で雷を意味する raad という言葉がシビレエイも表すとされていた。
*バグダッド電池
古代の地中海周辺地域では、琥珀の棒を猫の毛皮でこすると羽根のような軽い物を引き付けるという性質が知られていた。 紀元前600年ごろミレトスのタレスは一連の静電気についての記述を残しているが、彼は琥珀をこすって生じる力は磁力だと信じており、磁鉄鉱のような鉱物がこすらなくても発揮する力と同じものだと考えた。
タレスがそれを磁力だと考えたことは間違っていたが、後に電気と磁気には密接な関連があることが判明している。古代ギリシア人は、琥珀のボタンが髪の毛のような小さい物を引きつけることや、十分に長い間琥珀をこすれば火花をとばせることも知っていた。
イラクで1936年に発見された、紀元前250年頃のものとされる、バグダッド電池なるものはガルバニ電池に似ている。バグダッド電池はパルティア人が電気めっきを知っていた証拠とする説もあるが、これを単に金属棒に巻物を巻いて収め地中に埋めた壺(つまり電池ではない)とする説もある。
*近世
*ライデン瓶、Boerhaave博物館、ライデン
イタリアの物理学者カルダーノは、『De Subtilitate』(1550年)のなかで、電気による力と磁力とをおそらくは初めて区別した。1600年にイギリスの科学者ウィリアム・ギルバートは、『De Magnete』のなかでカルダーノの業績について詳細に述べ、ギリシア語単語「琥珀」
elektron からラテン語単語 electricus を作り出した。 electricity という英単語の最初の使用は、トーマス・ブラウンの1646年の著作『Pseudodoxia Epidemica』の中にあるとされる。
ギルバートに続いて、1660年にゲーリケは静電発電機を発明した。ロバート・ボイルは1675年に、電気による牽引と反発は真空中で作用し得ると述べた。スティーヴン・グレイは1729年に、物質を導体と絶縁体とに分類した。
デュ・フェは、のちに positive(陽)、negative(陰)と称ばれることになる、電気の2つの型を最初に同定した。大量の電気エネルギーの蓄電器の一種であるライデン瓶は、1745年ライデン大学で、ミュッセンブルークによって発明された。ワトソン (William Watson) はライデン瓶で実験し、1747年に静電気の放電は電流に等しいことを発見した。平賀源内は、18世紀半ばにエレキテルを開発した。
*ベンジャミン・フランクリン
18世紀中ごろ、ベンジャミン・フランクリンは私財を投じて電気の研究を行い、1752年6月、雷を伴う嵐のなか凧を揚げるという実験を行った。この実験で雷が電気であることを示し、それに基づいて避雷針を発明した。フランクリンは陽電気および陰電気の発明の確立者と見なされることが多い。
*近代
*マイケル・ファラデー
1773年、ヘンリー・キャヴェンディッシュは荷電粒子間に働く力が電荷の積に比例し、距離の2乗に反比例することを実験で確認。1785年にシャルル・ド・クーロンがクーロンの法則として定式化した。
1791年、ルイージ・ガルヴァーニは生体電気の発見を発表。神経細胞から筋肉に信号を伝える媒体が電気であることを示した。1800年、アレッサンドロ・ボルタは亜鉛と銅を交互に重ねたボルタの電堆を発明。それまでの静電発電機よりも安定的に動作する電源となった。
1820年、ハンス・クリスティアン・エルステッドが電磁気学の基礎となる電流による磁気作用を発見。アンドレ=マリ・アンペールは現象を再現してさらに詳細な研究を行った。ジャン=バティスト・ビオとフェリックス・サバールは1820年、電流とその周囲に形成される磁場の関係を定式化(ビオ・サバールの法則)。
1821年、マイケル・ファラデーはその現象を応用した電動機を発明。1830年、ファラデーとジョセフ・ヘンリーが電磁誘導現象を発見。電気と磁気(と光)の関係を定式化したのはジェームズ・クラーク・マクスウェルで、1861年から1862年の論文 On Physical Lines of Force で発表した。これにはウィリアム・トムソンの1845年の論文が影響を与えた。
ゲオルク・オームは1827年、オームの法則を含む電気回路の数学的解析を発表した。グスタフ・キルヒホフは1845年、キルヒホッフの法則を発見。これらの成果を基にヘルマン・フォン・ヘルムホルツ(1853年)、シャルル・テブナン(1883年、再発見)、鳳秀太郎(?年)が電気回路に関する電圧、電流、電源の考え方を確立した。
このように19世紀前半に電気の研究は大いに進展したが、19世紀後半には電気工学が急速に発展した。ニコラ・テスラは交流を応用した電気機器(交流発電機ほか)を発明。後の電気の発電、送配電に大きな影響を与えた。また、蛍光灯や無線機の発明も行った。トーマス・エジソンは蓄音機、電球などを発明。
イェドリク・アーニョシュはダイナモの原理を確立。ジョージ・ウェスティングハウスはテスラの交流電動機の権利を取得し、交流発電・送電システムの確立に寄与した。ヴェルナー・フォン・ジーメンスも電気産業の発展に貢献。アレクサンダー・グラハム・ベルは電話を発明。電気は科学的興味の対象から第二次産業革命の推進力となり、日常生活に欠かせないものへと変貌していった。
*物理学における電気
電子や陽子などの素粒子固有の性質に由来する。古代より、摩擦した琥珀(こはく)に物が吸い寄せられるなどの電気現象が知られており、物質にはこのような性質を持つものと持たないものがあるということがわかっていた。
近代になって物理学が発展すると、これらの現象(電気)は、定量化することができ、また保存されるということがわかった。電気の現象を研究する物理学の分野は電磁気学と呼ばれている。電気が多量にあると思われる場合や逆に少量しかない場合など、条件に応じて、物が吸い寄せられるなどの電気現象にその程度の相違が観察されたり、雷の火花の大きさの程度により、電気にも水量と同様にその嵩があるとして、電気の嵩の多少を示す量として電気の量、即ち「電気量」というものが考えられている。
これに対して、「電荷」とは「電気量」の多少を特に問わずに電気が存在しさえすれば足りる時に「電荷」があるなどと言い表し、「電気量」とは少し視点が異なり、電荷量とは言わないことが多い。
電気は正と負の二種類がある。正と正または負と負に帯電した物体同士は反発し合い、正と負に帯電した物体同士は引き合う。その引力あるいは斥力の強さはクーロンの法則により計算することができる。また、これにより「電気量」の単位を決めることもできる。
電気エネルギーは他の様々なエネルギーに変換でき、また逆に他のエネルギーから電気エネルギーにも変換できる。
いったん区切ります。
Re: 極楽浄土の幻想本舗 ( No.56 )
- 日時: 2017/08/24 22:51
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: hbwom3Xo)
続きです。
*概念
*電荷
電荷とは、ある種の素粒子が持つ性質であり、物理学において自然界の4つの根源的な基本相互作用の一つである電磁気力の元となる。電荷は原子内にもともとあり、よく知られる担体としては電子と陽子がある。また電荷は保存量であり、孤立系内の電荷量は系内でどんな変化が起きても変化しない。
孤立系内では電荷は物体から物体へ転送され、その転送は直接的な接触の場合もあるし、金属の導線などの伝導体を伝わって行われることもある。静電気とは電荷が物体に(不均衡に)存在する状態であり、通常異なった素材をこすり合わせることで電荷が一方からもう一方に転送されて生じる。
箔検電器に電荷を蓄えると、金属箔が電荷によって反発して開く。
電荷が存在すると電磁気力が発生する。電荷が互いに力を及ぼしあう現象は古くから知られていたが、その原理は古代には分かっていなかった。
ガラス棒を布でこすって帯電(電荷を帯びること)させ、それを紐でつるした軽いボールに触れさせると、ボールが帯電する。同様のボールを同じようにガラス棒で帯電させると、2つのボールは互いに反発しあう。しかし一方をガラス棒で帯電させ、もう一方を琥珀棒で帯電させると、2つのボールは互いに引き付け合う。
このような現象を研究したのが18世紀後半のシャルル・ド・クーロンで、彼は電荷には2種類の異なる形態があると結論付けた。すなわち、同じ種類の電荷で帯電したものは反発しあい、異なる種類の電荷で帯電したものは引き付け合う。
この力は荷電粒子自身にも働くため、電荷は物体表面に互いに距離をとるように一様に分布する傾向がある。この電磁気力の強さはクーロンの法則で定式化されており、互いの電荷の積に比例し、距離の2乗に反比例する。
電磁気力は強い相互作用に次いで強い力だが、強い相互作用とは異なりあらゆる距離に働く。ずっと弱い重力相互作用と比較すると、2つの電子が電磁気力で反発しあう力はそれらが重力で引き付け合う力の1042倍である。
電子と陽子の電荷は極性が逆であり、物体全体の電荷は正の場合と負の場合がありうる。一般に電子の電荷を負、陽子の電荷を正とする。この習慣はベンジャミン・フランクリンの業績に由来する。電荷量は記号 Q で表され、その単位はクーロンである。
電子はどれも同じ電荷量を持ち、その値は約 −1.6022×10−19 クーロンである。陽子は同じ大きさの極性が逆の電荷量を持つので +1.6022×10−19 クーロンとなる。電荷は物質だけでなく反物質にもあり、それぞれに対応する反粒子は大きさが等しく極性が逆の電荷量を持つ。
電荷量を測定する手段はいくつかある。検電器は最初の電荷測定機器だが、今では授業での実験などでしか使われない。今では電子式のエレクトロメータがよく使われている。
*平面導体上の正電荷が作る電気力線
電場は空間の位置によって変化し、ある位置に正の単位電荷量を静止させて置いたとき、その電荷が受ける力の強さがその位置の電場と定義される。この概念上の電荷を試験電荷と呼び、自身の電場が影響を及ぼさないようほとんどないくらいに小さく、しかも磁場を生じないために決して動かないものとする。電場は定義上から力であり、力はベクトル量である。つまり、電場自身もベクトル量であり、大きさと方向がある。明らかに電場はベクトル場である。
静止した電荷が形成する電場を研究する分野が静電気学である。電場は空間の各点における方向に沿って描いた想像上の曲線で視覚化できる。この概念を導入したのはファラデーで、これを「電気力線」と呼び、今も時折見かける。正の点電荷をその電場内で動かそうとした場合、点電荷が通る経路は電気力線に沿ったものになる。ただしこれは物質的存在とは無関係の想像上の概念であり、電気力線の間も含めて空間全体に電場は存在する。
静止した電荷から発する電気力線にはいくつかの特性がある。まず、電気力線は正の電荷を始点とし、負の電荷を終点とする。次に、良導体がある場合は常に直角に入っていく。さらに、電気力線同士が交差することはない。
中空の導体では電荷は常にその外側の表面に分布する。従って、その内部のどの位置でも電場はゼロとなる。これがファラデーケージの動作原理であり、金属殻で囲まれた内部は外界の電場から隔離される。
静電気学の知識は高電圧装置の設計において重要である。電場を満たしている媒体には必ず耐えられる電場の強度(電界強度)の限界がある。電界強度がその限界を超えると絶縁破壊がおき、帯電した部分の間に電弧によるフラッシュオーバーが生じる。例えば空気の場合、電極の間が狭いなら電界強度が30kV毎センチメートルを越えると電弧が生じる。
電極間の距離が大きい場合は限界がさらに低くなり、1kV毎センチメートルでも電弧を生じることがある[41]。雷はこの現象が自然界で発生したもので、上昇気流によって地面と隔てられて電荷を蓄えた雲が電場を生じ、その強度が空気の限界を超えたときに発生する。大きな雷雲の電位は100MVにもなり、その放電エネルギーは最大で250kWhほどになる。
電界強度は近くに導体があると大きく影響され、特に尖った導体の先端部分に電気力線が集中する。この原理を応用したのが避雷針で、その尖った先端が周辺で発生する雷を引き寄せ、建物を守ることになる。
*電位
電位の概念は電場の概念と密接な関係がある。電場内に小さな電荷を置こうとすると力を受け、その力に逆らって電荷をその場所に置くことは仕事となる。ある位置の電位とは、単位試験電荷を無限遠からその位置までゆっくり運ぶのに要するエネルギーと定義される。一般にその単位はボルトであり、1ボルトとは無限遠から1クーロンの電荷をその位置に運んでくることが1ジュールの仕事となる位置の電位である。
この電位の定義は公式なものだがあまり実用的でない。より実用的な定義として電位差すなわち電圧がある。こちらは単位電荷を2地点間で移動させるのに要するエネルギーと定義される。電場は「保存性」という特殊な性質があり、試験電荷の移動に際して移動経路と移動に必要なエネルギーは無関係である。2地点間の任意の経路で同じエネルギーを要するので、電位差は一意に定まる。
ボルトはむしろ電位差の単位として認識されており、電圧は日常的によく使われる。
実用においては、電位の比較・参照の際の基準を定義した方が便利である。定義上は無限遠がそれにあたるが、より実用的には地球自体がそのどこをとっても同じ電位だと仮定することで基準点となる。この基準点をアースまたは接地と呼ぶ。地球は正及び負の電荷の無限の源泉とみなすことができ、そのため電気的には帯電していないし、帯電させることもできないと見なせる。
電位はスカラー量であり、方向はなく大きさだけの量である。これは重力場における高さと似ている。ある高さで物体を離すと重力を発している重力源に向かって落ちていく。同様に電荷をある電位に置くと電場の電気力線に沿って「落ちて」いく。
地図に同じ高さの地点を結んだ等高線が描かれるように、電場においても同じ電位の地点を結んだ等電位線を描くことができる。等電位線は電気力線とは直角に交わる。また、電気伝導体の表面は電位が等しいため、電気伝導体の表面とは平行になる。仮に伝導体表面に電位差があってもその電位差をなくすように電荷が移動して等電位になる。
電場は正式には単位電荷に及ぼされる力と定義されているが、電位の概念を使えばもっと実用的で等価な定義が可能である。すなわち、電場とは電位の局所的勾配である。通常ボルト毎メートルで表され、電位の勾配がもっともきつい方向(つまり等電位線が最も密になっている方向)が電場の方向となる。
*電磁気学
電流の周囲には磁場がある。
1821年、エルステッドは電流の流れる導線の周囲に磁場が存在することを発見し、電気と磁気に直接的な関係があることがわかった。さらにその相互作用は当時自然界に存在することがわかっていた重力や静電気力とも異なるようだった。方位磁針にかかる力は単に電流の流れる導線との間の引力や斥力といったものではなく、それとは直角な方向の力である。エルステッドはこれを「電気的衝突は回転するように働く」とやや不明瞭に表現した。この力は電流の向きにも依存し、電流を逆向きに流すと力の向きも反対になる。
エルステッドはその発見を完全には解明しなかったが、その現象が相互的であることは述べている。すなわち、電流が磁石に力を及ぼすと同時に、磁場が電流に力を及ぼすということである。この現象をさらに研究したのがアンドレ=マリ・アンペールで、2つの平行な導線にそれぞれ電流を流すと相互に力を及ぼすことを発見した。同じ方向に電流を流すと2つの導線が引き付けあい、逆方向に電流を流すと反発しあう。この相互作用はそれぞれの電流によって生じる磁場同士が介在して起きるもので、アンペアという単位の定義にもこの現象が使われている。
電動機は電磁気学の重要な現象を利用している。電流が磁場を通ると電流および磁場の向きに対して直角の力を受ける。
この磁場と電流の関係は極めて重要であり、この現象からマイケル・ファラデーが1821年に電動機を発明した。ファラデーの単極電動機は永久磁石が水銀のプールの中央につき立てられた状態になっている。その上から導線が垂らされていて先端が水銀に浸っている。導線に電流を流すと接線方向に力が働き、導線が磁石の周囲を回るように動く。
1831年、ファラデーは導線を磁場を横切るように移動させるとその両端に電位差が生じることを発見した。これが電磁誘導であり、さらなる研究によってファラデーの電磁誘導の法則と呼ばれる法則を見出した。すなわち、回路に乗じる電位差は、回路を貫く磁束の変化の割合に比例するという法則である。この発見を応用し、ファラデーは銅の円盤を回転させる機械エネルギーを電気エネルギーに変換する世界初の発電機を1831年に発明した。
このファラデーの円盤は原始的なもので実用可能なレベルではなかったが、磁気を使って発電できる可能性を示した。ファラデーとアンペールの業績により、時間と共に変化する磁場が電場を生み出し、時間と共に変化する電場が磁場を生み出すことが示された。つまり、電場または磁場が時間と共に変化すれば、もう一方の場が必然的に誘導される。
このような現象は波動の性質を持っており、一般に電磁波と呼ばれる。電磁波については1864年にジェームズ・クラーク・マクスウェルが理論的に解析した。マクスウェルは、電場、磁場、電荷、電流の関係を明確に示す一連の方程式を導出。また彼は電磁波が光速で伝播することを証明し、光も電磁放射の一種であることを示した。マクスウェルの方程式は光、場、電荷を統合し、理論物理学における重要な進歩となった。
意義あり!!!! ( No.57 )
- 日時: 2017/08/24 23:21
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: hbwom3Xo)
*今日最後の記事です!
しかし、結構科学系の記事とか一杯掲載しているけど、人物の名前とか、用語とか自分でもわからないやつがいっぱいありますね(滝汗
近い内に精査して、分からない単語や人物の名前など洗い出したいですね……今日は面倒だからやらないけど(それ、結局やらない人のパターン
*とりあえず、意義あり!、です。意義あり、と言われてもと思うでしょうけど(苦笑
とあるゲームの代名詞ですね。法曹界を舞台とした弁護士(成歩堂龍一や王泥木法介など)を主人公とする物語です(^^♪
*逆転裁判シリーズとは
カプコンの法廷バトルアドベンチャーゲーム及びシリーズ名。また、同作品に関連した漫画、映画、小説、舞台なども指す。通称『逆裁』。スピンオフとして、舞台となる日本の法曹界の基盤を作った過去の世界の物語、大逆転裁判シリーズや、主人公のライバルであり検事たる御剣を主人公とした逆転検事シリーズがある。また、レイトンシリーズとのコラボなどもある。
本作品は「法廷バトル」と呼ばれるジャンルを生み出したゲームである。プレイヤーは主人公の弁護士を操作し、無実の罪に問われている被告人を裁判で無罪にすることがゲームの目的。弁護する事件は主に殺人事件となっている。
ゲームは移動と会話を繰り返して、次の裁判で勝つために情報や証拠品を集める「探偵パート」と、そこで得た証拠を武器に、依頼人である被告人の弁護を行う「法廷パート」に分かれている。法廷パートでは、自分の手元にある入手した情報や証拠品、または検察側から提出された証拠品とつきあわせつつ、証人達の証言を聞き、「尋問」で証言内容と事実とに食い違う部分、つまり「ムジュン(矛盾)」を探し追及するのが、本シリーズの原則となっている。また、多くのムジュン点を暴いていくことで事件の「真相」を徐々に明らかにしていき、依頼人の無罪を立証するのが最大の目的である。序盤では倒叙ミステリー(事件が起きた時点で、犯人が読者に判明している)である事が多い。
ゲーム内の裁判制度は現実の日本のものとは大きく異なる。例えば、本作特有の裁判のシステム「序審法廷制度」が最たるものだが、他にも異なる点がある。ゲーム中、裁判長の手にある木槌は実際の日本の法廷では使われておらず、「異議あり!」の発言も、証人に向かって叫ぶのではなく、弁護士・検事が互いの質問・尋問に対して判事に申し立てるものである。しかし、本作のように弁護人や検事でない人物が法廷に立つことは、簡易/家庭/地方裁判所で「特別弁護人」として実際に認められている。なお劇中の年代設定は『1』時点で2016年であることが証拠品などから推測でき、漫画版でも本作がフィクションである旨の注意書きに「本作の法律制度は裁判の短期化を図った近未来の制度という設定で、実際のものとは異なる」旨が合わせて書かれている。
2016年12月31日時点での、国内外におけるシリーズ累計販売本数は630万本(逆転検事シリーズ含む)。
*巧舟(たくしゅう)ゲームクリエーター
逆転裁判シリーズの台詞などに関して、多大な貢献を得た人物。独特で癖になる会話センスを持っている人物で、彼が担当に居ないと、逆転シリーズを買わない、というファンもいるらしい。
――――――――――――――
さて、と。適度に概要も語ったので、何を語ろうかな……
逆転シリーズは、友人と弟から紹介された感じですね。当初は、何というか動きのない感じ……アドベンチャーというかそういうのに、興味がなかったという事もあり、手を出しづらいなと、指をくわえていたのですが……2年位前ですかね。たまたま、実況動画を見て、会話のテンポやトリックの面白さ、キャラクタの深みの書き方にやられ、プレイしてみたい、という意欲が湧きました! 当初はソフト自体もそんな高くないことも有り――中古の逆転裁判1~3を一気に収録した奴を――自分で買おうとしたのですが、弟にプレゼントして買ってもらいました。
まぁ、それはさておき、実のところ初プレイは逆転裁判5ですね。だから御剣さんとか矢張とか分らなかった感じです。5は意外と時系列が前後するというか、面白い造りになっていた記憶があります。月の字ことココネちゃんの初登場でしたね。自分実は、黄色系の服を好むキャラが、その時点で好感持てない系で、それ故結構最初は苦手意識が強かったのですが、溌溂とした中に、心理学に頼ろうとするような諸い部分を持った彼女に結構感情移入していきました。ライバル検事であり、彼女と深い関係にある夕神検事も格好いい兄貴ながら、アホな所もあり結構好きでしたね。
とりあえず、最初はちゃんとテキストも読まず、流し読みで深く考察しないでやっていたことも有り、的外れな証拠品を突き付けてゲームオーバーしまくったり。正直、1話で7回もゲームオーバーしました。これで5話もあるのかと、当初は思ったものです(苦笑
ちなみに一話の話が4話―5話の後半の話に見事に絡んでくる感じは凄いなと思いましたね。逆転シリーズのお家芸とも言えますが。
第五話の犯人は衝撃でしたね。5話の中盤位から怪しさバリバリになってくるのですが、その正義感とお茶目さが目立つ好人物で。まぁ、最後はそんないい部分はまるでない「何だこれ」な奴に成り下がって、結局偽物(変装と心理操作のプロでスパイ)で、その変装していた対象は1年も前に亡くなっていたっていう衝撃の事実が判明するのですが。
では、今回はこんなところで!
風林火山 ( No.58 )
- 日時: 2017/08/26 13:51
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: DBVr6NG.)
*最近、タイトルが迷走気味? ノンノン、進化しているんですよ私も(笑
さて、久々の言葉集めです。題名に付随する言葉を適当にダラダラと集めていきます☆彡
*風林火山:意味・甲斐の戦国大名・武田信玄の旗指物(軍旗)に記されたとされている「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」(疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如し)の通称である。この通称については、後述のように現代の創作と考えられている。
大河ドラマの題名にもなりましたねぇ。気高く雄々しく格好いい四文字熟語だと思います!
さて、どうでもいいことは終わりでここからは言葉探しです。とりあえず、4つの単語の中から、一番探しやすそうな風をチョイスです☆彡
*風
青嵐(あおあらし、せいらん)
初夏の青葉の頃に吹く、やや強めの風のことです。
旋風(せんぷう)
低気圧が急に生じたときに、周囲から渦巻き状に吹いて来る激しい風のことで、つむじ風と同義です。
葉風
草木の葉に吹く風のことです。
はやて
急に激しく吹きおこる風のことで、「疾風」の字を当てることもあります。「て」は風の古語表現です。
微風(びふう)
かすかに吹く風をいいます。
松風
松に吹く風のことで、その音を意味することもあります。
山颪(やまおろし)
山から吹き下ろす風のことです。
雪風
雪と風のことで、吹雪(ふぶき)の異名です。
風立ちぬ
堀辰雄(ほり たつお)の小説の題名です。
肩で風を切る
威勢がよくて得意なさまを表現する言葉です。
風上に置けない
性格や行動の卑劣な人間をののしる言い方です。
手風琴(てふうきん)
楽器の「アコーディオン」のことです。
凪(なぎ)
風が全くない状態(無風)のことをいいます。
風雲児
風雲に乗って活躍する快男児のことです。
風月(ふうげつ)
清風明月を省略したもので、「快い風とさやかな月」の意です。
風樹の嘆(たん)
孝行をしようと思ったときには親の死後で、孝行がしたくてもできないという嘆きのことです。
「樹(き)静かならんと欲すれども風やまず、子養はんと欲すれども親待たず」という漢詩によるものです。
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