雑談掲示板

私室
日時: 2018/11/17 20:05
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 3zeF8rO.)

*当スレは、自分語りや資料掲載を中心にしていきたいと思います。結構、知ってる人がそういうことやってるので、触発されました! 雑談掲示板のスレなので、雑談も勿論可能です!

 まずは、おはようございます。こんにちわ、こんばんわ♪ 始めましての方も、私を知っている方も気軽に——とは言っても上記内容を護って——お声をかけてくださいね。


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*関連記事は纏めます……今後、修正予定


*コメントくださったリスナーの皆さん

・四季様
・鏡音レン様
・夏木様
・彩都様
・俄モチ様
・織原姫奈様
・ああ様
・貞子様
・brightbox様
 
 現在9名


 
 不定期更新

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幻獣バジリスク拳の麗らかな午後 ( No.36 )
日時: 2017/07/23 00:03
名前: 四季◆7ago4vfbe2 (ID: PohHBiKI)

こんばんは。
小説上達はなかなか難しいですね。私もボキャブラリー少ないです。ただひたすら書くだけでは上達しないというのは確かにあると思います。とにかく研究が大切なのでしょうか……。
今回は風についてですね!実に興味深いです。一言に風と言っても色々なものがありますし、詳しく知ろうとすると難しいなと感じます。ミストラル、エテジアン、シロッコなんて聞いたこともありませんでした。

優雅にティーブレイク ( No.37 )
日時: 2017/07/23 17:47
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: aQNju1yQ)

>>36 四季様

 幾ら考えずに書いても、ボキャブラリが増えるわけではないですからね。考えずに書き続けて上がるのは、書くことに対しての慣れ位な気がします。結局は国語の知識や、言葉回しの練習、ボキャブラリの強化は必要になってくるかと。あとはどうすれば人に伝わるか、を想定する力を養うとか。
 そうですね。風とか人か、水とか……単純で身近な物は、結局人々に大きな影響を与え、色々な形を作っているんだなと思います。人の想像力の高さというか、人の区分意識の高さというかを感じますね。


――――――――――


*現実は、安っぽい午後の紅茶で……喉を潤す、毎日である……
 ちなみに、味はレモンティー派。
 まぁ、基本的に職場は熱い—―作っているものの都合上、エアコンは利かせられないし、機械熱で外より暑いくらいです。風通しも悪いですしね。職場の工場上—―し、基本的に動き回らないといけないから本当水分摂取が大事ですね。
 実際のところ、私はお茶より炭酸やミネラルウォーターとかの類のほうが好きだったりします。子供のころから、炭酸—―主にコーラとか――ばかり飲んでたですね。部活で剣道部になってからは、それを控えてミネラルウォーターとか麦茶とかを飲むようになりましたね。炭酸類や甘すぎる奴は、スタミナ減らしますから、運動部としてはタブーってところ結構多かったのでは?
 まぁ、こうは言っていますが、早朝は基本的に紅茶淹れますね。ティーブレイクは本当は昼下がりが普通なんですけど……意味としては紅茶を飲んでの休憩、ですからね。
 はぁ、あんな暑苦しい職場で筋肉痛気味になって仕事してないで、優雅に暮らしたいなぁ……叶わぬ夢だとは思うんですけどね(苦笑

 それはそうと最近、新人育成を押し付けられました……押し付けられたといえば聞こえが悪いですが、何というか下層にいるというフラストレーションからは解放された気がして嬉しいですね^^
 正直、私の部署は結構、受け身なところというか、周りからこき使われるといいうか、知識や経験、体力、全体的に必要な場所にしては、扱いがぞんざいで……夜勤とか残業が少ないのはいいところなんですが。
 ただ部下とはいえ、研修期間みたいなものだし、正直会社としてはその人を雇う気がないのは目に見えているんですよね。お役所からの押し付けで預けられたような経緯ですし……
 その人は、前の職場で馬鹿な同僚--不注意なのか、興味や嫉妬、憎しみなどからくる故意なのか――のミスで、片腕を失った人なんですけどね……とてもガツガツしていて少しやりづらいです。まぁ、そういう人だから、仕事も選んでいられない。世帯主ですから、家内や子供を養っていかないといけない立場でもありますし、ガツガツするのも当然なのですが……
 正直、此方としてもあれなんですよね。面と向かって、片腕の人が務まる仕事じゃない――実際そうなのですが――などと言えないですから。上司にも2週間の辛抱だから適当に我慢して、って感じに言われているのですが、私個人としては何とか登用してほしいところでもあります。その人への同情――私も身体異常はありますし――もありますが、何より仕事が楽になりますからね。
*とはいえ、仕事の内容自体はきついけど、空き時間は元々多い仕事で、さらに仕事量が減る代わりに空き時間が増えると考えると少し沈黙したくもなるのですが……暇だからって椅子に座ってゲームとかをしてられるわけではないですからね(苦笑
 障碍者のトライアル雇用など、最近になって少しは充実してきましたが、まだまだ周りの理解も少ないですし、望んで障碍者になったわけでもないのに、無下に扱われる立場は痛ましいばかりですね……このようなことを口にするばかりではなく、何かしらの支援などできたらな、と思う次第です。
*想像力のない人は、すぐに後ろ指を立てて馬鹿にしますが、自分はならない保証なんてないのですよ……そんな風に馬鹿にしてばかりいると、いざそうなっても誰も手を貸してくれない、と言いたいところです。

*さて、題名の通り、紅茶についてでもちょっと。

*概要

 摘み取った茶の葉と芽を萎凋(いちょう)――乾燥――させ、もみ込んで完全発酵させ、乾燥させた茶葉。もしくはそれをポットに入れ、沸騰した湯をその上に注いで抽出した飲料のこと。なお、ここでいう発酵とは微生物による発酵ではなく、茶の葉に最初から含まれている酸化酵素による酸化発酵である。
 ヨーロッパで多く飲用されなおかつ世界で最も紅茶を飲むのはイギリス人で、朝昼晩の食事だけでなく、起床時、午前午後の休憩にもお茶を楽しむ。このため、茶器、洋菓子なども発達し、洗練された。なお、紅茶の文化は18世紀にアイルランドに伝わり、2008年現在国民一人当たりの消費量ではアイルランドがイギリスを抜いて世界一となっている。 紅茶の語源はその抽出液の水色(すいしょく)から、また、英語のblack teaはその茶葉の色に由来する。


*紅茶に用いるチャノキの種類

 紅茶は伝統的に中国で栽培されていたチャノキ(学名:Camellia sinensis (L.) Kuntze 基本変種)の葉から作られていたが、1823年にインドのアッサム地方で高木になる変種のアッサムチャ(学名:Camellia sinensis (L.) Kuntze var. assamica (J.W.Mast.) Kitam.)が発見され、以後インドやスリランカなどでは後者の栽培が盛んになった。
 ただし、ダージリン等では基本変種の栽培も各地で行われており、また両者の交配も進んでいるため、産地のみでいずれの種類かを特定することはできない。 なお「クローナル」とは栄養繁殖で増やしたという意味である。種子によって繁殖する実生と区別するための呼称であり園芸品種や育種上の系統をあらわすものではない。基本変種とアッサムチャの交配種と説明される場合があるが、これは誤りである。
 クローナルとはあくまでも繁殖方法をあらわす言葉である。したがって基本変種のクローナル、アッサムチャのクローナル、交配種(ハイブリッド)のクローナルが存在する。アッサムチャは基本変種より渋みを示す成分が非常に多いといわれており、一般に、アッサムチャまたは交配種の方が安価である。


*ブレンド・着香茶(フレーバーティー)

 原茶では味わえない味と香りを楽しむために、複数の茶葉を混合したものをブレンドと呼ぶ。ブレンドには大きく分けると2通りあり、異なる産地のものを合わせる場合と、同じ産地で違う茶園や違う日にちに採取した茶葉を合わせる場合がある。
 また香料やその他の方法で茶葉に香りを定着させたりハーブやドライフルーツなどを混合したものは、着香茶(フレーバーティー)と呼ばれる。大手メーカー(パッカー)の商品にブレンドが多いのは、安価で安定した茶葉を広く流通させるためである。 以下に良く知られるブレンド名を示す。


*ブレックファスト

 名前の通り、朝起き抜けに、あるいは朝食に添えて飲むためのブレンド。水色がかなり濃く、比較的強い渋味を持つ。イングリッシュとアイリッシュの二種があり、特に後者は渋味が強い。通常ミルクティーにして飲む。


*アフタヌーン

 午後のひとときに味わって飲むためのブレンド。ブレックファストに比べると渋みが少ない傾向だが、味や香りはパッカーによりさまざま。HMB (Her Majesty's Blend)女王陛下のブレンドという意味。通常リッジウェイの物を指す。渋味の抜けたスッキリとした味わい。プリンス・オブ・ウェールズキーマンをベースにした特徴のある香。名称の由来は英国・皇太子時代のエドワード8世。
 産地の名を冠したものは、各々の産地の特徴的な香味を生かしつつ年毎の茶葉の質の変化を調整し、改良したものである。


*ダージリン アッサム セイロン

 着香茶(フレーバーティー)には香料を茶葉に吹き付けたものや、ハーブやドライフルーツなどを茶葉に混ぜ込んで着香したもの、香りの強い物質から茶葉に香りを吸着させたものなどがある。品質の良くない茶葉に商品価値をつけるために着香することが少なくない。前述の産地名のついたブレンドの中には、紅茶の香りを人工的につけた粗悪なものもある。

*アールグレイ

 比較的渋みの少ないブレンドした茶葉にベルガモットで香りを付けた着香茶のこと。名前は19世紀の英国首相グレイ伯爵を由来としており、キーマンに着香したものがスタンダードとされる。独特の香りが好まれ、高温に加熱しても香りが飛ばないことから、クッキー、ケーキ、ゼリーなどの菓子にアールグレイがよく使われる。
 ただ、厳密に言えばこれらは紅茶風味の菓子というより、ベルガモットの香りの菓子である。


*レディグレイ

 アールグレイをベースに、柑橘類の果皮とヤグルマギクの花を加えたトワイニング社のブレンドティ。フルーティーで爽やかな風味。正山小種(ラプサン・スーチョン)欧米への輸出用のものは茶葉を松葉で燻して着香した着香茶で正露丸にもたとえられる強い燻香がある。中国国内向けのものは燻香が淡いものが多く中にはまったく燻香(くんこう)を含まないものもある。ミルクティーを淹れるときに、この茶葉を一摘み加える使い方もある。
 この他、さまざまなブレンド・着香茶が存在する。また同一パッカーで同一ブレンド名のものでも、出荷先の水質や嗜好の違いなどを考慮して、混合を調節することがある。



 

ドラクエ11近日発売…… ( No.38 )
日時: 2017/07/23 21:22
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: aQNju1yQ)

*さぁ、日本のゲーマー歓喜の第二波だ……RPGというジャンルの確立者にして、今なお覇者。
 発売日も1週間を切りましたね。何だか滾ってきました。ウダウダ熱い夏は大嫌いですが、ワクワクする熱さは好きです♪
 
 ドラクエ8以来何か、琴線に響かなかったのですが、今回は凄く期待できますね。うん、情報の出し方とか上手かったってのもあるのでしょうけど♪
 さて、どんな物語が繰り広げられるのか、楽しみです!
*作品1作しか出れてない不遇なモンスターさんたちがどれだけ出場できるかとか、やりこみ要素とか!

 ドラクエについて、来週中に一つコラムを上げたいなぁ、って思います。
*大分前にも語りましたが、私がゲーマーになった一因ですしね。



 いろいろな言葉シリーズ!
 いつの間にそんなタイトルがついた?とか、言わないでください!
*今回はファンタジーの雄(ゆう)、ドラクエを題名に上げたということで、少しファンタジー的な用語をチョイスしてみました★

 ファンタジー大好きです! 漫画やない目などもファンタジー多いですし、自分が書くジャンルもファンタジー多いですから、知ってる人は言わずとも知っているでしょうけどね……というか、自分で勝手にわちゃわちゃ話すところなので、寂しいとかは言わないけど、お気軽に話しかけてきてもいいのですよ。
 まぁ、前置きはさておき……

 とりあえず、ファンタジー系用語シリーズ1、です! 

*今回は天使!です!

 天使とは?

 天使(てんし)は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖典や伝承に登場する神の使いである。以下、しばしばアブラハムの宗教と呼ばれ、比較宗教論の宗教分類で並置されるこの3宗教の天使について叙述(じょじゅつ)させてもらう。


*語源

 英語の angel はギリシア語のアンゲロス(αγγελος;angelos)に由来し、その原義は「伝令」「使いの者」である。古代ギリシア・ローマ世界では、アンゲロスは生身の人間としての伝令を表す言葉であると同時に、神々と人間の中間の霊的存在としての伝令を指す言葉でもあり得た。古代の非キリスト教徒のネオプラトニストは、アンゲロスを神々やダイモーンのような超自然的存在として扱った。また、「密使(みっし)——秘密の任務をもって、ひそかにつかわされる使者——」を意味するペルシア語の「アンガロス」や「神の霊」の意であるサンスクリットの「アンギラス」も、ギリシア語のアンゲロスとともに語源に挙げられることがある。

 
*ユダヤ教における天使

 天使は、ヘブライ語ではマルアハ (םַלְאָךְ [mal’aḵ]) という。これは「遣わす」を意味する語根 √l’k の派生語である。
 ユダヤの伝承では、天使サンダルフォンやメタトロンなどが存在する。サンダルフォンなどは背の高さが世界の大きさの半分に達するなど、「御使い」としての天使とはかなりイメージや存在が異なる。


 一旦区切ります。

聞こえるか、神の声が…… ( No.39 )
日時: 2017/07/23 21:24
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: aQNju1yQ)

続きです!

*題名が輝いてる気がする。

*キリスト教における天使

 キリスト教において天使は主の御使いである。天使 (angel) の語源は「伝令」(messanger) を意味する後期ギリシア語(英語版)の ἄγγελος (ángelos) である。ヘブライ語聖書(キリスト教でいう旧約聖書)で天使を指しているヘブライ語の מלאך (mal'akh) も同じ意味である。
 語源が示すように、旧約・新約双方において、天使が神のお告げを伝える伝令としての役目を負っている場面はいくつも描かれている。また、天使たちは人間が歩む道すべてで、彼らを守るよう神から命じられている。
 しかし、ヨハネが天使より与えられた黙示を伝えるという体裁を取った黙示録では、伝令の枠に収まらない働きをしており、天使が吹きならすラッパにより世界に災厄が訪れたり、天使たちが天で悪魔と戦ったり(黙12:7-9)している。またマタ25:31-36の記述から、最後の審判にも天使が関わるものと考えられている。


*訳語

 ギリシア語原典ではアンゲロス(の変化形)となっている箇所は、『新共同訳聖書』等では「天使」と訳されているが、1954年版の日本聖書協会翻訳のようにこれを「御使い」と訳しているものもある。
 日本正教会ではアンゲロス等の訳語として「天使」、「神使」、「神の使い」が用いられる。


*天使の姿、人格、実在性

 天使たちは肉体を持つのか、それとも完全に霊的 (spiritual) なものなのかについては、教父たちの間でも意見が分かれている。日本正教会は、天使は物質的な世界ではなく霊的な世界に属するが、「しばしば人間の目に見える形で現われたり」するとしている。
 今日の絵画では天使に翼が描かれることが多いが、聖書には天使の翼に関する記述はなく、初期の絵画では天使に翼は描かれなかった。天使に翼が描かれている中で知られているうちで最古のものは、テオドシウス1世の治世(379年–395年)に作られた「君主の石棺」である。
 マコ12:25から天使に性別はないものと思われる。絵画では天使を男性風に描く場合も女性風に描く場合もあるが、19世紀までは性別がわからないように書くのが普通で、女性に見える場合も胸がないのが普通であった。
 宗教改革者ジャン・カルヴァンは『キリスト教綱要』でキリスト教徒を守るために遣わされる御使いについて教えており、今日の福音派においても、神の御使いとしての人格をもった天使が存在すると考えられている。ただし、カルヴァンは綱要でローマ・カトリックの天使に関する教えについて批判している。

 自由主義神学(リベラル)では、天使は擬人的表現であるとも捉えられ、天使が実在するとは必ずしも考えられていない。一方、福音派では、聖書は天使の存在を当然としているのであって、人格をもった天使が存在することは聖書の教理であると信じられている。


*ラバトーリによる説明

この記事は、他の記事や節と全面的あるいは部分的に重複(CFORK)しています。 具体的には#天使像の変遷の重複内容になっています。
 この点について、記事のノートページで議論し、重複箇所を同様内容があるリンク先と要約文で置き換える(なるべくウィキペディアの要約スタイルに則ったもの)か、あるいはページの分割と統合に則り、重複記事同士を統合または独立した記事として新たに立項してください。
 2013年、ローマ・カトリック教会の最上位天使学者であるレンゾ・ラバトーリ神父は「天使は実在する。だが翼はない。それは光の筋のような存在である。」と発表した。ラバトーリ神父はさらに、「天使の存在を感じるほどには、その姿を見ることはない」、「クリスタル製の花瓶で屈折した太陽光に少し似ている」と語った。


*天使の創造

 万物は神によって造られたものなので (コロ1:16)、天使もまた神の被造物(ひぞうぶつ)であると考えられ、カトリック教会では公会議でそのように規定された(第4ラテラン公会議、第1バチカン公会議)。天使の創造は人間の創造よりも前だとされる(第4ラテラノ公会議の第1カノンにおける信仰告白 Firmiter credimus [強くわれらは信ず……])
 日本正教会も、天使の属する霊的な世界は我々の物質的な世界に先立って創造されたものであり、よって特に天使は人間よりも前に創造されたとしている[7]。


*天使の階級

 中世以降、天使の階級にはさまざまなものが提案されているが、それらにおいて広範な影響を与えたのは神秘思想家偽ディオニシウス・アレオパギタの著作『天上位階論(英語版)』が提示した図式である。
 新プラトン主義的な存在の階層構造に沿った聖なる秩序の思想を示したこの著作は、天上の位階(ヒエラルキア)について記述し、天上の存在者を三階層の三つ組に配した。これが後の神学者にも引用され、天使の「天軍九隊」または「九歌隊」として広く知られるようになった。
 なお、ユダヤ教ではこれとは異なる階級が想定されている。


*上位三隊 「父」のヒエラルキー
 熾天使(セラフィム)
 智天使(ケルビム)
 座天使(王座)


*中位三隊 「子」のヒエラルキー
 主天使(主権)
 力天使(力)
 能天使(能力)


*下位三隊 「聖霊」のヒエラルキー
 権天使(権勢)
 大天使
 天使


*日本正教会は、この階級を聖伝として認めている(ただし訳語は異なる)。


*天使の名称

*天使の集会(英語版) ("Собор Архистратига Михаила"). 七大天使を描いた正教会のイコン。左から右へと順にイェグディエル、ガブリエル、セラフィエル、ミカエル、ウリエル、ラファエル、バラキエル。中央にあるキリストのインマヌエルのマンドルラ(全身を包む楕円形の身光)の下に、青の智天使と赤の熾天使を描いている。
 聖書には大天使 (Archangel) という呼称が二度登場しており(一テサ4:16、ユダ1:9[注 1])、ミカエルという天使が大天使の一人として挙げられている。
 ミカエル以外にも、ダニエル書には名前のついた天使としてガブリエルが登場し、聖書外典ないし第二正典のトビト書にはラファエルが登場する。カトリック教会ではこの2人も大天使とみなされている。また、ラファエルは自身を「聖者の栄光の御前に行き来する七人の聖なる天使の一人」(七大天使)と表現している(トビ12:15)。
 教父たちはウリエルという天使に頻繁に言及しており、キリスト教では時に大天使とみなされるものの、これは聖書外典の第四エズラ書に登場するのみで、聖書正典には登場していない。
 正教会の聖伝では、千人もの大天使がいるとされるものの、名前で崇拝されているのは七大天使のみである。 正教会の七大天使は前述したミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルにセラフィエル、イェグディエル、バラキエルを加えたものである(8番目としてイェレミエルを加えることもある)。

 一方、旧約聖書続編を認めないプロテスタントはユダ1:9に登場するミカエルのみを大天使とみなし、ダニ9:21の記述によりガブリエルを(大天使ではない通常の)天使としている。
 カトリック教会では聖書に名前が登場するガブリエル、ラファエル、ミカエル以外の天使に名前をつける行為を推奨していない。


*守護天使

 守護天使(しゅごてんし)は、キリスト教徒の一人一人に付き添って信仰を守り導く天使のこと。神が人間につけた天使で、その守護する対象に対して善を勧め悪を退けるようその心を導くとされる(カトリック教会参照)。 守護天使の存在がカトリック教会で肯定されている(『公教要理』、『カトリック教会のカテキズム』)。


 更に一旦区切ります!

円環はウロボロス ( No.40 )
日時: 2017/07/24 21:10
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: B0OMgJIE)

*イスラム教における天使


*Question book-4.svg
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2010年12月)
 イスラム教では、天使の存在は信徒(ムスリム)が信仰すべき六信のひとつである。アラビア語で単数形マラク (مَلَك [malak]) でヘブライ語からの借用語とみられるが、通例、複数形のマラーイカ ( مَلائِكة [malā'ika])、マラーイク ( مَلائِك [malā'ik]) で呼ばれる。マラーイカは唯一神であるアッラーフが創造した存在であるが、神と人間の間で仲立ちを務める、霊的に神と人間の中間の存在であるとされる。イスラム教での天使もユダヤ教、キリスト教での天使とほぼ同じである。


*ジブリールから啓示を受ける預言者ムハンマド(集史より)

 マラーイカは数多く存在するが、その頂点にあるのがジブリール ( جبرئيل [Jabra'īl]、جبرائيل [Jabrā'īl, Jibrā'īl]、جبريل [Jibrīl])、ミーカーイール ( ميكائيل [Mīkā'īl])、イズラーイール ( عزرائيل [`Izrā'īl])、イスラーフィール ( اسرافيل [Isrāfīl]) の四大天使である。ジブリールとミーカーイールはクルアーンに登場する。クルアーンには名前と役割の明らかな天使はそれほど登場しないが、ハディースなどの伝承において天使に関する様々な言及が存在する。それによれば、天使は神が光から創造した存在で、主に天上にあって神を助ける役割を帯びている。
 ジブリールはクルアーンに3度言及されており (Q 2:28-29, 66:4)、天使の筆頭とされる。イスラムの預言者ムハンマドに啓示を教えた存在として特に重要視されている。
 キリスト教での教義と同様にイエス(イーサー)の母マリア(マルヤム)に受胎告知を行った天使であり、またアブラハム(イブラーヒーム)がイサク(イスハーク)を犠牲に捧げようとした時に、神の命令によってこれを制止した天使もジブリールとされている。ミーカーイールはクルアーンで一度だけ「ミーカール ( مِيكَال [Mīkāl])」と表記されてジブリールと並んで出て来るが (Q 2:98)、イスラム諸文献ではジブリールに比べると言及される頻度はあまり多くない。イズラーイールはクルアーンにも言及されている「死の天使 ( ملك المَوْت [malak al-mawt])」(Q 32:11) のことと考えられており、死を司る天使とされている。魂を引き離す役割を担い、人間が世界のいついかなる場所にあっても予定された時に必ず現れて死をもたらす存在であるという。ただし、個人の死の予定については神が決めるため、イズラーイール自身には分からないという。
 イスラーフィールは終末の審判の時に、その到来を告げるラッパを吹く天使とされる。頭は天に達し足は地に至るというほどの巨体であるという。終末に天使がラッパを吹くことはクルアーンで述べられているが、イスラーフィールという名は出て来ず、ハディースなどでその名前が知られている。

 イスラム教では後に創造されたものであるほど優れているという考えがあり、アッラーフは天使に、最初の人間であるアーダムを礼拝するように命じた。天使は神を称讃して止まぬ存在で、神の唯一性(タウヒード)や啓示の真正さを確証する存在でもあるとされる。
 そのため、神の啓示を預言者たちに伝える役割を担い、終末にはラッパを吹き鳴らし、死者の生前の善行や悪行など行いの全てについてやその判決を記録する者ともされている。多くは神の天の玉座の周りを神を讃美しながら幾重にも巡っているといい、天の楽園の番人たちも天使の役割とされている。また、場合によっては個人の救済のために現れることもある。総じて、イスラム教の天使は、神の補佐役として様々な役割を遂行する存在である。


*聖書偽典における天使

*アダムの家系と天使

 旧約偽典「ヨベル書」によれば、アダムの子孫は代々天使と人間の間に生まれた娘と結婚し、その一族エノク、メトシェラ、ノアなどが生まれたという。


*堕天使

 創世記のノアの洪水の部分と旧約聖書の偽典でエチオピア正教会の正典エノク書によれば、天使の一部グリゴリ(200名)が人間の娘と交わりネフィリム(天から落ちてきた者たちの意味、通常は巨人と訳されている)を生みだすという事件を起こしたが、大洪水でノアの方舟以外のネフィリムを含む人間は死に絶えている。キリスト教におけるヨハネの黙示録による学説では、天使の一部は神に反逆し堕天使となり、その長は元天使長暁の天使ルシファーで、争いに敗れて地獄の長となったとされる。

 ヘレニズム期のユダヤ教セクト、クムラン教団で破壊をもたらす闇の天使とされたベリアルは、新約聖書の時代には悪魔の固有名詞として扱われるようになった[28]。コリントの信徒への手紙二では、ベリアルがキリストと反対の位置にあることが示されている。

*『バルクの書』の天使

 ヒッポリュトスの『全異端反駁』の報告するところでは、グノーシス主義ナハシュ派(蛇派)の『バルクの書』には以下のような神話が含まれていたという。
 第二の男性原理エロヒム(万物の父)と第三の女性原理エデンまたはイスラエル(体は女性、足は蛇身)の間に24の天使が生まれた。この天使をモーゼはパラダイスと呼んだ。エロヒムとエデンには各々に12の天使が仕えた。エロヒムの天使がエデンの人身の土からアダムとイヴの体を創った。エロヒムが天に昇ったので怒ったエデンはナハスとアフロディテ(バベル)により人間の霊を苦しめさせた。エロヒムの天使バルクはモーゼや他の預言者、ヘラクレスなどに働きかけて人間の霊を天上へ昇らせ救おうとするもモーゼ・預言者はナハス、ヘラクレスはアフロディテの誘惑に敗れる。バルクはイエスに全てを話し、ついにイエスの霊は天上に昇り後続の人間も救われた。


 この辺で一旦天使については締めとさせていただきます。
*当スレは、徒然なる自分がたりと、自分が欲する情報の坩堝(るつぼ)です。ご了承願います……知識は甘い果実!
 しかし書いていて何だけど、正直、グノーシスとかエロヒムとか、イスラーフィルとか、その他諸々、ほぼほぼ分からないレベルですね。他の記事も、唯単に見た記事をアレンジして書き込んでいるだけなので、そのレベルなのですが、もっともっと理解を深めていきたいですね!
 調べるってのは楽しいですね。時間もかかるし疲れもしますけどね(苦笑
 暑くなってきましたが、まだまだ夜は毛布や布団一枚では辛いところもあるのでは? 水分補給や体温管理は皆さん忘れずにね(^^♪
 では!

雲笈七籤、洞天福地……道教 ( No.41 )
日時: 2017/07/24 21:41
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: B0OMgJIE)

*題名の名の通り、今回は道教……という宗教形態についてです♪

 東方の小説を書いている身としては、この道教という宗教への理解は結構な急務だったりします。何せ、道教組と称される「道教」を中核に置いた集団が存在しますからね……まぁ、とりあえず今回は例によって大雑把な記事の掲載ですがね。


*道教とは

 中国三大宗教(三教と言い、儒教(じゅきょう)・仏教・道教を指す)の一つである。中国の歴史記述において、他にも「道家」「道家の教」「道門」「道宗」「老氏」「老氏の教」「老氏の学」「老教」「玄門(げんもん)」などとも呼称され、それぞれ若干ニュアンスの違いがある。


*概要

 道教は漢民族の土着的・伝統的な宗教である。中心概念の道(タオ)とは宇宙と人生の根源的な不滅の真理を指す。道の字は辶(しんにょう)が終わりを、首が始まりを示し、道の字自体が太極にもある二元論的要素を表している。この道(タオ)と一体となる修行のために錬丹術を用いて、不老不死の霊薬、丹を錬り、仙人となることを究極の理想とする。それはひとつの道に成ろうとしている。
 道教では、道は学ぶことはできるが教えることはできないと言われる[2]。言葉で言い表すことのできる道は真の道ではないとされ、道士の書物や言葉は道を指し示すものに過ぎず、真の「恒常不変の道」は各自が自分自身で見出さなくてはならないとされている。
 神仙となって長命を得ることは道を得る機会が増えることであり、奨励(しょうれい)される。真理としての宇宙観には多様性があり、中国では儒・仏・道の三教が各々補完し合って共存しているとするのが道教の思想である。食生活においても何かを食することを禁ずる律はなく、さまざまな食物を得ることで均衡が取れ、長生きするとされる。 また、拳法を通じて「気」を整え精神の安定を図る、瞑想によって「無為を成す」ことも道への接近に有効であるという。

 全世界で道教の信徒を自認する人は約三千万人程度であり、 現在でも台湾や東南アジアの華僑・華人の間ではかなり根強く信仰されている宗教である。中華人民共和国では文化大革命によって道教は壊滅的な打撃を受けたが、民衆の間では未だにその慣習が息づいている。現在では共産党政権下でも徐々に宗教活動が許され、その宗教観の修復が始まっている。
 老荘すなわち道家の思想と道教とには直接的な関係はないとするのが、日本及び中国の専門家の従来の見解であった。しかし、当時新興勢力であった仏教に対抗して道教が創唱宗教の形態を取る過程で、老子を教祖に祭り上げ、大蔵経に倣った道蔵を編んで道家の書物や思想を取り入れたことは事実で、そのため西欧では、19世紀後半に両方を指す語としてタオイズムの語が造られ、アンリ・マスペロを筆頭とするフランス学派の学者たちを中心に両者の間に因果関係を認める傾向がある。それを承けて、日本の専門家の間でも同様な見解を示す向きも近年は多くなってきている。


*要素

 梁の時代の文学理論家劉勰著『滅惑論』では、「道教三品」として、上:老子、次:神仙、下:張陵を襲う(醮事章符)と記している。これはそれぞれ老子の無為や虚柔の思想、神仙の術、祭祀や上章(神々への上奏文を燃やす儀式)および符書(お札)の類を指す。

 元の馬端臨は『文献通考』「経籍考」にて道教が雑多であると述べ、「清浄」「煉養(れんよう)」「服食」「符録」「経典科教」の5つを要素に挙げている。「清浄」は黄帝・老子・列子・荘子らの著にある清浄無為の思想、「煉養」は赤松子や魏伯陽らに代表される内丹などの修練、「服食」は盧生や李少君らに代表される外丹服薬、「符録」は張陵や寇謙之などに代表される符を用いた呪術、「経典科教」は杜光庭など道士と彼らが膨大な経典を元に行う儀礼をそれぞれ指す。
 どちらの書も、それぞれの要素は並列するだけでなく、歴史的な出現順を追って書かれた。仏教の立場から道教を批判的に書いた『滅惑論』も、その流れを汲み著された『文献通考』も、古い要素(老子の教え)は良いが、時代が下るほどに価値のないものになると論じている。


*老子


*水牛の上に乗った老子

 老子は実在の人物か否かの意見は分かれ、司馬遷の『史記』も自身に裏打ちされた記述とは言えない。著書『老子道徳経』に見られる「道」「徳」「柔」「無為」といった思想は、20世紀後半に発掘された馬王堆帛書や郭店楚簡から類推するに、戦国時代後期には知られていたと考えられる[4]。また「道」を世界万物の根源と定める思想もこの頃に発生し、やがて老子の思想と同じ道家という学派で解釈されるようになった。
 その一方で『老子道徳経』本来の政治思想は、古代の帝王である黄帝が説く無為の政治と結びつきを強め、道家と法家を交えたような黄老思想となった。前漢時代まで大きく広まり実際の政治にも影響を与えたが、武帝が儒教を国教とすると民間に深く浸透するようになった。その過程で老荘思想的原理考究の面が廃れ、黄帝に付随していた神仙的性質が強まっていった。そして老子もまた不老不死の仙人と考えられ、信仰の対象になった。


*神仙

 老子とは別に道教の源流の一つとなった神仙とは、東の海の遠くにある蓬莱山や西の果てにある崑崙山に棲み、飛翔や不老不死などの能力を持つ人にあらざる僊人(仙人)や羽人を指す伝説である。やがて方術や医学が発展すると、人でもある方法を積めば仙人になれるという考えが興った[7]。
 『漢書』芸文志・方技略・「神僊」には10冊の書名が書かれているが、いずれも現代には伝わっていない。しかしそこに使われた単語から内容を類推できる。「歩引」は馬王堆から発見された図「導引」と等しく呼吸法などを含めた体の屈伸運動で、長生きの法の一つである。「按摩」は現代と同じ意味、「芝菌」は神仙が食べたというキノコ、「黄治」は錬丹術を指す。これらは黄帝や伏羲など神話的人物の技とみなされていた。また『漢書』方技略には他に「医経」(医学の基礎理論であった経絡や陰陽、また針灸などの技法)、「経方」(本草すなわち薬学)、「房中」(性交の技)があり、健康や長寿を目的としたこれらの技法も道教と密接な関係を持った。

 『漢書』以外にも様々な法技が行われていた。呼吸法のひとつ「吐故納新」、五臓を意識して行う瞑想の「化色五倉の術」、禹の歩みを真似て様々な効用を求めた「禹歩」などが伝わる[8]。


*醮事章符(しょうじしょうふ)

 様々な神々を祀る寺院に庶民が参る風景は、道教をイメージする代表的風景である。この源流は、殷の上帝そして天に対する信仰、儒家の祖先信仰、民間の巫法、墨家の上帝鬼神信仰などさまざまなものが考えられる。特に墨家が言う「鬼」とは、天と人の間にあって人間を監視し、天意(「義」‐道徳や倫理など)に背くと災いや事故を起こすと言う。人々は「義」を守る生活とともに天や鬼を祀り、罰を避けようとした。道教では天と鬼の間に人の世界があり、各階層で善行や悪行によって上り下りがあると考えられた。

 また道教では神秘的な「符」を用いて護身や鬼の使役ができると考えられた。睡虎地秦簡・日書には符の存在を暗示する「禹符」の文字や馬王堆帛書・五十二病方にも符を使う記述が見られる。洛陽郊外の邙山漢墓は延光元年(122年)と年代が判明している最古の符が発見された。

 今回はこの辺で。

私たちのクロスベルを返してよ! ( No.42 )
日時: 2017/07/26 21:46
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: DBVr6NG.)

*タイトルの意味……そのまんま

 えっ、分からないですか? あぁ、分かってくれるフレンズ、カモンでーす(涙
 本当にщ(゚Д゚щ)カモーンでーす(涙
 
 さて、英雄伝説 軌跡シリーズも今や、8作目へ突入です……一作一作地続きの物語で8ディスク……まぁ、凄いことですよね。
 ポケモンとか実は地続きです、みたいなやつは結構あるけど、軌跡シリーズほど、密接にかかわっていて、一本の時代の間の話を書いているのはほとんどないのではないかと思います。
 深く練りこまれた設定を持ち、それらを設定資料として潜ませないように、前面に出そうとしていく丁寧なスタイル。決して主人公に寄らせず、キャラクタを無駄にしない徹底したテキストの書き込み。多くのゲームがおざなりにしがちな、経済面や軍事面などの細かい部分の設定もおざなりにしない徹底ぶり。
 昨今のスピード感からくるカタルシスばかりを求めるスタイルに、真っ向から対決する丁寧な考え方が素晴らしい作品です。
 当然ながら、物語の設定やキャラクタもそれに付随し、強烈に昇華しています。拙速などを持ち上げる人にやってほしい作品ですね……拙速、それがどれだけ細かく吟味して見ていくと斑模様で脆くて、浅はかなものかわかると思います。
 結局、勢いだけの奴じゃ、丁寧に深く積み上げてきた物に勝てるはずがない、というね。
*散々、ほめ散らしたけど、あまりに丁寧すぎて間延びしてしまった部分とか、男主人公2人がハーレム王なのとか、グラフィックが弱いとか勿論、弱点はあります。でも、ストーリー、設定の見せ方、キャラクタについては、間違いなく高レベルだと思います!

 では、ちょっとしたセールスも終わったので、軌跡について、概要を!


*英雄伝説——軌跡シリーズ概要 

 日本ファルコムが開発・発売しているコンピュータRPG・《英雄伝説(英伝)シリーズ》第3期の総称。2004年(平成16年)に発表された『英雄伝説VI 空の軌跡』から始まる進行中のシリーズであり、これまでに『英雄伝説VI』と『英雄伝説VII』、『英雄伝説 閃の軌跡』、『英雄伝説 暁の軌跡』の4作品が発表されている。ただし、本シリーズの作品はそれぞれがさらに複数のゲーム作品で構成されており、ゲームタイトル数としては合計8作がこれまでに発売されている。

 

 2004年6月に発売された『英雄伝説VI 空の軌跡』から始まる《英雄伝説シリーズ》の第3期シリーズで、第1期〈イセルハーサ編〉・第2期〈ガガーブトリロジー〉のいずれとも世界設定は共有しない。2016年10月現在、『英雄伝説VI 空の軌跡』『英雄伝説VII』『英雄伝説 閃の軌跡』『英雄伝説 暁の軌跡』の4作が発表されている。いずれの作品もそれぞれ複数の作品で構成されており、ゲームタイトル数としては通算で8作が発売されている。

 『空の軌跡』は3作構成となっており、いずれも Microsoft Windows (Win) 向け作品として発表の後にPlayStation Portable (PSP) へと自社移植が行われている。『英雄伝説VII』は2作構成となっており、両作共に最初からPSP向け作品として発表されているためファルコムによるWin版は発売されていない。『閃の軌跡』は2作構成となっており、PlayStation 3 (PS3) とPlayStation Vita (PSV) の2種類のハードで発売され、PSNを介することでセーブデータを共有することが可能になっている。
 2012年までにシリーズ累計販売本数は公称178万本を突破。『VII』の前編「零の軌跡」は2010年にPlayStation Awardsのユーザーチョイス賞を、2011年に日本ゲーム大賞の年間作品部門で優秀賞をそれぞれ受賞、『VII』の後編「碧の軌跡」は2011年に日本ゲーム大賞のフューチャー部門を受賞している。

 シリーズ作品は全てゼムリア大陸と呼ばれる架空の大陸を舞台としており、世界設定を完全に共有している。また、時間的な隔たりも短く、一部のキャラクターは作品を跨いで登場する(登場人物については英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物を参照)。作中では導力と呼ばれるエネルギーによって動く導力器がインフラストラクチャーとして広く普及しており、魔法も導力器によって発動する。


*世界設定

 これまでに発表されているシリーズ作品全てが、ゼムリア大陸という名の大陸を舞台とし、七耀暦という架空の暦を使っている。時間軸においても密接につながっており、「FC」から「閃II」までの事件がおよそ3年ほどの範囲に収まっている。『閃の軌跡』シリーズと、『暁の軌跡』は「零」と「碧」とほぼ同時期の物語となっている。

 約50年前に起きた技術革命・導力革命によって、導力と呼ばれる神秘のエネルギーを使って動く導力器が広く普及しインフラストラクチャーとなっている。


*世界情勢

 ゼムリア大陸西部では、西部に位置するエレボニア帝国とその東隣に位置するカルバード共和国の2大国が覇権を争っている。『空の軌跡』の舞台であるリベール王国と『VII』の舞台であるクロスベル自治州は、共にこの2大国に挟まれた弱小地域となっている。

*リベール王国

 『空の軌跡』と『暁の軌跡』の舞台。大陸南西部に位置する王国で、北をエレボニア、東をカルバードと隣接する。現在の国家元首はアリシアII世女王。千年以上の歴史を誇り、君主制を布いているが貴族制は約100年前に廃止されている。小国でありながらも豊富な七耀石資源と高い導力器技術、そして女王の巧みな外交によってエレボニア・カルバード両大国とも対等な関係を保っており、緊張感の高い両大国の間に位置する緩衝国として働いている。七耀暦1202年には「リベールの異変」と呼ばれる不可思議な事件が発生している。

*エレボニア帝国
 
 『閃の軌跡』の舞台。大陸西部に位置し、「黄金の軍馬」を紋章に掲げる巨大軍事国家。帝制・貴族制が布かれている。「質実剛健」を重んじる真面目な国風とされるが、一方で貴族階級の腐敗といった社会問題も抱えている。「FC」の10年前には南のリベール王国へと侵攻している。現在の国家元首はユーゲント・ライゼ・アルノール皇帝。鉄血宰相と呼ばれるギリアス・オズボーンが宰相として辣腕を振るっており、彼の指揮の下、鉄道網が発達している。
 しかし、オズボーンが進めてきた改革によって既得権益を奪われた貴族達がオズボーンの打倒を画策し、現在、オズボーンが中心となる「改革派」と貴族連合の「貴族派」が国内を二分し、内戦寸前の状態となっている。 ハーメル村エレボニア帝国とリベール王国の国境近くにあった村。百日戦役を起すための口実作りのために襲われ、一方的虐殺ののち壊滅させられた。この惨事を「ハーメルの悲劇」と呼ぶ。事件後は立ち入り禁止区画となり、封印されている。特にエレボニア貴族にはハーメルという地名自体、禁忌として触れられたくない文言のようである。

*カルバード共和国

 大陸西部でエレボニア・リベールの東に位置する民主国家。歴史は約100年と比較的浅い。現在の国家元首はサミュエル・ロックスミス大統領。移民を多く受け入れており、東方の移民による独自の文化を持つ「東方人街」というものも存在する。しかし移民を多く受け入れた弊害として治安は良好とは言えず、国内ではテロ事件も多く発生している。

*アルタイル市

 カルバード共和国の最西端に位置する港湾都市。大河キュレー川に面し、物流や商業もそれなりに盛ん。クロスベル市からは鉄道で1時間足らずの距離にあるため、アルタイル市とクロスベル市を行き交いする商人なども多い。近郊の洞窟には《D∴G教団》の拠点の一つであるアルタイルロッジが所在しているが、七耀暦1198年頃に行われた《D∴G教団殲滅作戦》によって壊滅させられ、以降は無人となっている。「碧」においてはこのアルタイルロッジが序章の舞台となる。東方人街カルバード共和国の都市。作中に登場する娯楽小説『賭博師ジャック』の舞台としても登場する。

*クロスベル自治州

 『VII』と『暁の軌跡』の舞台。大陸西部に位置し、西はエレボニア帝国、東はカルバード共和国に挟まれている。帝国と共和国の領土争いの対象となってきた地域であり、七耀暦1134年に両国共を宗主国とした自治州として成立する。
 レマン自治州やノーザンブリア自治州が宗主国によって国家と同等の主権を承認されているのに対し、クロスベルは緩衝地帯としての自治権を認められているに過ぎず、成立以来、両国からは事実上の属領として扱われており、委任統治費として両国に税収の10%を上納している。また、自治州法により軍隊を保有することが出来ないため、代わりに「警備隊」を保有している。
 リベール王国とは接していないが、同国から見て北東に位置する。中心都市のクロスベル市は大陸有数の貿易・金融都市であり、大陸屈指の銀行であるIBCの本社も所在しているが、裏ではマフィアや犯罪組織が跋扈するなど犯罪都市としての側面も内包し、「魔都クロスベル」と呼ばれている。

*レミフェリア公国
 
 大陸北部に位置する公国。現在の国家元首はアルバート・フォン・バルトロメウス大公。厳しい寒冷な気候。森林と湖に代表される風光明媚な自然を有しており、諸外国からの観光客が多く集まっている。
 大陸随一の医療先進国であり、大公家縁のセイランド社をはじめとする大手の医療機器メーカーが数多く存在する。クロスベル自治州にある聖ウルスラ医科大学の設立にも協力している。
 経済的にもかなり裕福な国ではあるが、その一方で貧困層の住民の集まるスラム街が公都アーデントに存在する。このレミフェリアの下町は、クロスベル自治州で出版された娯楽小説『闇医者グレン』の舞台ともなった。

*公都アーデント

 レミフェリア公国の首都。北海に面した歷史ある都。 昔ながらの街並みの古都よ、大病院や製藥會社の本社が並ふ近代的み新市街に大別される。導力化も進んでおり、治安も非常さよい。飛行船の發達で海運は廢れ、港灣区は海浜公園になってあり、觀光名所の《シカの像》がある。

*アルテリア法国

 ゼムリア大陸で広く信仰されている七耀教会の総本山である都市国家。大陸中央に位置し、聖地として大陸全土から信徒が訪れる。面積は小さいながらも各省庁などは揃っており、国家としての体裁は整っている。

*ノーザンブリア自治州

 北方に位置する州。旧名「ノーザンブリア大公国」。かつて「塩の杭」と呼ばれる謎の物体が突如国内に出現、及ぼした影響によって大公国が壊滅し、自治州となる。「北の猟兵」と呼ばれる大きな猟兵団があることで有名。大公国が壊滅した以降は多くの人々が貧困や飢餓に苦しんでいる。

*レマン自治州

 大陸中西部に位置する自治州。オーブメント開発の主軸を担うエプスタイン財団や、遊撃士協会の総本部がある。



大アルカナ——21=世界 ( No.43 )
日時: 2017/07/26 22:51
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: DBVr6NG.)

 えぇ、大アルカナ。タロット占いの奴ですね。21(22)という切りの良いというか、丁度いい数字もあって、敵幹部とかで使われたりもしますよねぇ☆彡
*と、にべもなく言ってみましたが、普通に格好いいし好きですこういの。
 さてはて、いつも通り、少し細かく掘り下げてみましょう。何事も深く知ることこそ、利用するにも一工夫が生まれるというものです。


*概要

 「アルカナ」とは、ラテン語でarcanum=アルカーヌムの複数形であり、「机の引き出し」の意味から、引き出しに「隠されたもの」をさし、さらに転じて「秘密」「神秘」などの意味になった。タロットを神秘的なものと見るようになった19世紀頃から使われ始めた言葉で、ゲーム用具としてのタロットでは、単に「切り札(英語: trump、フランス語: atout など)」と呼ばれる。ただし、愚者を切り札に含めるかどうかは地域差があり、フランスでは切り札とは独立したカードとしているが、オーストリアなど中央ヨーロッパでは22番目の切り札としている。


*ヘブライ文字との関係

 枚数が22枚であることから、神秘主義者らによって、ヘブライ文字22文字や、セフィロト(生命の木)の22本の経路と関連づけて解釈される事が多い。しかしヘブライ文字と22枚のカードのどれとどれを関係付けるかは複数の説がある。


*意味、解釈

 カードの順番配列にはいくつもの説がある。この表の順番配列はウェイト版タロットである。 アーサー・エドワード・ウェイトは、8番を力、11番を正義にして、旧来の順番を入れ替えたとされるが、最初にこの入れ替えをしたのはウェイトではない。
 ウェイト版タロットが有名になったため、この入れ替えはウェイト式と認識されるようになったのである。以後、英米ではそれに倣うカードが多く創作されたため、世界のタロットカードには旧来の順番に従うものとウェイト版タロットのものとの二大系列ができた。伝統的なマルセイユ版タロットは前者(旧来の順番に従うもの)に属する。
 「愚者」のカードは番号が与えられず無記のままかもしくは22番であったのを、フランスのエッティラは大アルカナ21枚と切り離し小アルカナの後ろに置いて78番とした。パピュスは愚者を21番、世界を22番とした。英国のウェイトが初めて愚者を0番としたとの説があるがこれは誤りで、正しくはアントワーヌ・クール・ド・ジェブランである。現在では愚者のカードはそのタロットによって、0番、21番、22番、無記の4種類のタロットがある(愚者を21番とする場合は世界を22番とする)。
 また8番と11番の位置の如何にかかわらず、愚者のカードの位置は、冒頭(1番の前)に配されるもの、大アルカナの最後(21番の後、小アルカナの前)に配されるもの、20番と21番の間に配されるもの、小アルカナも含めた全カードの最後に配されるもの、と4種類のデッキがある。。

 この表の「意味」の項の説明はウェイトのタロット図解に基づく。
 この表にあげた西洋占星術の星座と惑星との関連の項は、あくまで一例であり、参考としてあげたまでである。カードと占星術の関係をどうあてはめるかは18世紀のエッティラの説を最初とし、それ以降、現代に至るまで欧米日の神秘家たちによる数多くの説が存在するので、注意が必要である。



*占星術(一例)

0(22,21) 愚者(ジプシー、道化師、物質主義者)※無番号の場合アリ 夢想・愚行・極端・熱狂 星雲・地球・(天王星)
1 魔術師(異教徒、奇術師、賢者、せむし、道士、香具師) 意志・手腕・外交 水星
2 女教皇(イブ、女司祭、隠されたイシス、ジュノー) 秘密・神秘・英知 土星
3 女帝(現われたイシス、皇后、大地、ビーナス) 実り・行動・月日の長さ・未知 金星
4 皇帝(オシリス、元首、ジプシーの王、立方体の石) 統治・堅固さ・防御・同盟 火星
5 教皇(司祭長、ジプシープリンス、法王、法の審判) 信条・社会性・恵みと有徳 木星
6 恋人(エルメス、エロス、結婚、二つの道、優柔不断、愛) 魅力・愛美 双児宮
7 戦車(凱旋、勝利の王、征服者) 援軍・摂理・勝利・復讐 人馬宮
8 (11) 力(女力士、剛毅、説得、ヘラクレス、勇気) 力・勇気・寛大・名誉 獅子宮
9 隠者(賢者、反逆者、老人) 深慮・忠告を受ける・崩壊 宝瓶宮
10 運命の輪(運命の車、革命、幸運神、時代、報い、輪) 幸運・転機・向上 処女宮
11 (8) 正義(裁判の女神、主席判事、正義の女神、バランス) 平等・正しさ・正当な判決 金牛宮
12 吊された男(死刑囚、使徒、殉教者、処刑台、吊るし人) 英知・慎重・試練・直観 双魚宮
13 死神(時間、不死性、霊魂)※無記名の場合アリ 停止・損失・死と再生 天蝎宮
14 節制(グレートマザー、大天使、天界の女王、閃き) 調整・中庸・倹約・管理 巨蟹宮
15 悪魔(黒魔術師、サタン、情欲、堕天使、バフォメット) 暴力・激烈・宿命・黒魔術 天秤宮
16 塔(稲妻、神の家、神罰、バベルの塔、脆さ、落雷の塔) 悲嘆・災難・不名誉・転落 白羊宮
17 星(希望、賢人の星、シリウス、時間) 希望と吉兆・瞑想・放棄 磨羯宮
18 月(黄昏、ヘカテ、魔王、夢、霊界) 隠れた敵・幻想・欺瞞・失敗 月
19 太陽(インスピレーション、赤ん坊、永遠の青春、双子) 物質的な幸福・幸運な結婚 太陽
20 審判(怒りの日、永遠、棺桶、最後の審判、石棺、復活) 復活・位置の変化・更新 (冥王星)
21(22) 世界(宇宙、帰還、真実、大地、地球、導師、ソフィア) 完成・約束された成功・旅 黄道12宮・(海王星)


*セフィロト(生命の樹)

 旧約聖書の創世記(2章9節以降)にエデンの園の中央に植えられた木。命の木とも訳される。生命の樹の実を食べると、神に等しき永遠の命を得るとされる。カバラではセフィロトの木(英語: Sephirothic tree)という。

 ヤハウェ・エロヒム(エールの複数形、日本語では主なる神と訳されている)がアダムとエヴァをエデンの園から追放した理由は、知恵の樹の実を食べた人間が、生命の樹の実までも食べて永遠の生命を得、唯一絶対の神である自身の地位が脅かされる(ユダヤ伝承では知恵の樹の実と生命の樹の実をともに食べると、神に等しき存在になるとされているので)事を恐れたためである。

 セフィロトの樹は、神秘思想のカバラにおいてさまざまな解釈がなされ、近代以降の西洋魔術、特に黄金の夜明け団などでは生命の樹をタロットカードと結びつけての研究が行われていたことでも有名である。10個のセフィラと22個の小径(パス)を体系化した図も同じく「生命の樹」と呼ばれる。現代ではセフィロトの樹は「生命の樹」と同じと解釈される(カバラ由来の樹はセフィロトの樹が正しく生命の樹と混同すべきではない等)。

*アインとアイン・ソフとアイン・ソフ・オウル [Ain Soph Aur]

 アインは無と訳され、0で表される。アイン・ソフは無限と訳され、00で表される。
 アイン・ソフ・オウルは無限光と訳され、000で表される。アイン・ソフ・アウルと表記されることもある。アインからアイン・ソフが生じ、アイン・ソフからアイン・ソフ・オウルが生じた。

*10個のセフィラとダアト

 天頂の白丸のセフィラ(ケテル)から右下の灰色丸(コクマー)、左の黒丸(ビナー)、右下の青丸(ケセド)、左の赤丸(ゲブラー)、右下の黄丸(全体の中央でティフェレト)、右下の緑丸(ネツァク)、左の橙丸(ホド)、右下の紫丸(イェソド)を経て、いわゆる、ジグザグに進み、最終の虹色丸(マルクト)のセフィラへと至る。なお、第3から第4のセフィラの間に隠されたダアト(右図では点線丸)というセフィラがある。
 ケテル(Kether、王冠と訳される)第1のセフィラ。思考や創造を司る。数字は1、色は白、宝石はダイアモンドを象徴する。惑星は海王星を象徴し、王の横顔で表される。神名はエヘイエー。守護天使はメタトロン。同時に最後の剣として称されるマルクトと通じ合っている。
 コクマー(Chokhma、知恵と訳される)第2のセフィラ。数字は2、色は灰色、宝石はトルコ石を象徴する。惑星は天王星を象徴し、至高の父と呼ばれ、男性原理を象徴する。神名はヨッド。守護天使はラツィエル。ビナー(Binah、理解と訳される)第3のセフィラ。数字は3、色は黒、宝石は真珠、金属は鉛、惑星は土星を象徴する。至高の母と呼ばれ、女性原理を象徴する。成熟した女性で表される。神名はエロヒム。守護天使はザフキエル。
 ケセド(Chesed、慈悲と訳される)第4のセフィラ。ケセドはゲドゥラーとも呼ばれる。数字は4、色は青、金属は錫、図形は正四面体、宝石はサファイア、惑星は木星を象徴する。王座に座った王で表される。神名はエル。守護天使はザドキエル。ゲブラー(Geburah、峻厳と訳される)第5のセフィラ。数字は5、色は赤、図形は五角形、金属は鉄、宝石はルビー、惑星は火星を象徴する。天空の外科医と呼ばれることもある。
 神名はエロヒム・ギボール。守護天使はカマエル。ティファレト(Tiphereth、美と訳される)第6のセフィラ。生命の樹の中心に位置している。数字は6、色は黄、金属は金、惑星は太陽(太陽も惑星と見なす)を象徴する。神名はエロハ。守護天使はミカエル。ネツァク(Netzach、勝利と訳される)第7のセフィラ。数字は7、色は緑、金属は銅、宝石はエメラルド、惑星は金星を象徴する。全裸の女性で表される。神名はアドナイ・ツァバオト。守護天使はハニエル。ホド(Hod、栄光と訳される)第8のセフィラ。数字は8、色は橙色、金属は水銀、惑星は水星を象徴する。神名はエロヒム・ツァバオト。守護天使はラファエル。イェソド(Yesode、基礎と訳される)第9のセフィラ。アストラル界を表す。数字は9、色は紫、金属は銀、惑星は月(月も惑星と見なす)を象徴する。裸の男性で表される。
 神名はシャダイ・エル・カイ。守護天使はガブリエル。マルクト(Malkuth、王国と訳される)第10のセフィラ。物質的世界を表す。数字は10、色はレモン色・オリーブ色・小豆色・黒の四色、宝石は水晶、惑星は地球を象徴する。王座に座った若い女性で表される。神名はアドナイ・メレク。守護天使はサンダルフォンとされるが、シェキナ(メタトロンと対をなす神の女性的顕現)であるとする意見もある。ダアト(Daath、知識と訳される)隠れたセフィラ。ダートと表記されることもある。数字は00/11 、色は銀, 惑星は天王星を象徴し、知識と訳される。他のセフィラとは次元が異なる。ダアトは生命の樹の深淵の上に存在する。他のセフィラの完全体・共有体という説もある。隠された意味は悟り、気づき、神が普遍的な物に隠し賢い者は試練として見つけようとした「神の真意」という意味である。神名はアドナイ・エロヒム。守護天使は ウリエル。



*セフィロト(樹形図)的な思考が好きです。一つのことを深く探ろうとすると、また知らない言葉がどんどん出てきて、それも調べようとするような感じ。正直、これを書き込んでいる自分ですが、カタカナ言葉の部分、神様の名前とか、実際半分も知りませんからね……(苦笑

アイアンボトムサウンドラヴァーズ ( No.45 )
日時: 2017/07/30 23:12
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: TtpUsNbc)

*アイアンボトムサウンドとは

 ソロモン諸島のサボ島、フロリダ諸島の南方、ガダルカナル島の北方に存在する海域(海峡)のことである。太平洋戦争中、日米の大消耗戦となったガダルカナル島の戦いにより多数の艦船、航空機がこの海域に沈んだ。海底を鋼鉄の残骸が埋め尽くしていることから、アイアンボトム・サウンド(鉄底海峡)と称されるようになった。現在は、スキューバ・ダイビングの名所として有名である。

*ソロモン諸島とは

 南太平洋のメラネシアにある島嶼群であり、またその島々を国土とする国家である。ただし、地理的にはソロモン諸島に属するブーゲンビル島は、国家の領域的にはパプアニューギニアに属す。
 オーストラリアの北東、パプアニューギニアの東に位置する。北にはナウル、東にはツバル、南東にはフィジー、南にはバヌアツがある。イギリス連邦の一員にして英連邦王国の一国。首都であるホニアラは、ガダルカナル島に位置している。

 歴史

 紀元前1000年までにはメラネシア系の住民が定住していた。旧石器時代にサフル大陸から人類が移住してきた南限となっているので、ここを境に、これよりもおおよそ北西にある島々をニアー・オセアニアと呼び、これよりもおおよそ南東にある島々をリモート・オセアニアと呼ぶようになった。その後、1000年間は動きが停滞する。
1568年、スペイン人探検家のアルバロ・デ・メンダーニャ・デ・ネイラがヨーロッパ人として初めて渡来。ガダルカナル島で砂金を発見し、これが捜し求めていた古代イスラエルのソロモン王の財宝だと考え「ソロモン諸島」と名付けた。
 1893年にイギリスの植民地となり、1900年にはドイツ領だったソロモン諸島の北部もイギリスが獲得した。同年にはコプラ産業も開始。
第二次世界大戦中の1942年、日本軍に占領されるが、アメリカ軍とのソロモン諸島の戦いではガダルカナル島が日米の激戦地(ガダルカナル島の戦い)となる。
 1976年に自治権を獲得。2年後の1978年に、イギリス連邦加盟国かつ英連邦王国として独立した。1986年にサイクロンに襲われ、大被害を受ける。
 2000年6月、ガダルカナル島では、隣のマライタ島からの移住者が増加し、原住部族と移住部族間で土地の領有をめぐって武力による対立が継続し、市民社会の治安が脅かされた。この事態に対し、自国の警察だけで対応できなくなった政府は、2003年7月、太平洋諸島フォーラムに対し多国籍軍の派遣を要請した。オーストラリアとニュージーランドの軍と警察、約2200人が出動し、治安の回復が図られた。

*ガダルカナル島の戦いとは

 第二次世界大戦において1942年8月以降日本軍と連合軍が西太平洋ソロモン諸島のガダルカナル島を巡って繰り広げた戦いである。ミッドウェー海戦と共に太平洋戦争における攻守の転換点となった。

 戦争の背景

 1941年12月、ハワイ空襲、北部マレー半島上陸、比島航空撃滅戦をもって開始された南方作戦は、予想以上に順調に進展し、1942年3月9日蘭印軍の降伏によって概成した。予期以上に進展したので、1942年1月には、ビルマ、アンダマン諸島、ポートモレスビーなどの攻略を発令し、戦略態勢の強化を企図できるようになった。そのため、第二段作戦の計画を速やかに策定しなければならなかった。
 1942年4月、海軍で第二段作戦が立案されたが、軍令部は米豪遮断を目 的とするフィジー方面の攻略を主張し、連合艦隊はアメリカを早急に戦意喪失させるためにミッドウェー作戦とハワイ攻略を主張した。最終的にミッドウェー作戦は認められ連合艦隊も軍令部に歩み寄って、ニューカレドニア、フィジーは攻略確保、遠方のサモアは攻略破壊後に引き上げることを認め。
 このように海軍は積極的な侵攻作戦によって、連合国の反攻拠点であるオーストラリアとアメリカの分断を考えたが、日本陸軍は、あくまで日中戦争(支那事変)解決を重視しており、東南アジアの占領地・資源地帯は現状維持とし、それ以上の太平洋方面は海軍の作戦担当地域であるという認識に立っていたため、戦線拡大には否定的であった。
 したがって大兵力を中国の支那派遣軍や、満州の関東軍から引き抜かなくてはならないオーストラリア攻略作戦に消極的ではあったが、オーストラリアを孤立させることについては海軍と見解が一致した。
 この米豪分断作戦は、ニューギニア島東南岸のポートモレスビー攻略作戦(MO作戦)とニューカレドニア、フィジー、サモアの攻略作戦(FS作戦)から成るものであった。
 ところが日本海軍はミッドウェー海戦において主力航空母艦4隻を失うこととなり、FS作戦の実施は一時中止されることとなった。1942年7月11日、大海令二十号を発令。「大海令第十八号に基く連合艦隊司令長官の「ミッドウェイ」島攻略及大海令第十九号に基く連合艦隊司令長官の「ニューカレドニア」「フィジー」諸島並に「サモア」諸島方面要地攻略の任務を解く」
 これによってMI作戦、FS作戦の中止が決定。第二段作戦の計画は破たんしたが、日本は米豪分断の目的を放棄せず、基地航空部隊をラバウル以南に進出させて達成しようとした。
 日本はガダルカナル島に飛行場を建設してラバウル以南の前進航空基地を建設し、ソロモン諸島の制空権を拡張しようと考えた。このガダルカナル島基地建設は軍令部作戦課(大本営海軍)から参謀本部作戦課(大本営陸軍)に文書で通知されたが、陸軍では作戦課同士でのやり取りにとどまり、陸軍内部に伝達が行われなかったため、戦後「基地建設の事を陸軍は知らされていなかった」と主張するものもいる。
 大本営は連合軍の太平洋方面の反攻開始は1943年以降と想定していたため、ガダルカナル島において戦闘能力のある人員は、設営隊と護衛の海軍陸戦隊(第18警備隊基幹)を合わせても600名足らずであった。アメリカ軍上陸直前の8月5日には滑走路の第1期工事が完了している。なおこれに先立つMO作戦時に、近接するツラギ島には水上機基地が設けていた。
 しかし日本軍の予測は外れ、アメリカ軍は早くも7月2日には対日反攻作戦となるウォッチタワー作戦を発令した。米国陸軍マッカーサー大将は、ウォッチタワー作戦の目標をフィリピンにより近いラバウルとすることを主張したが、海軍作戦部長アーネスト・キング大将は太平洋艦隊の空母戦力が充実していないことを理由に反対したため、当時飛行場建設が行われていたガダルカナル島を攻略することで双方一応の決着をみた。そして7月4日以降ガダルカナル島への偵察・爆撃が強化され上陸作戦への準備が進められた。


 さて、長い前置きになりましたが、本レスの本誌はゲームに対するものだったりします。悪ノリしたせいでおそらく文字数も残り少ないのですがね(苦笑)艦これというネットゲームを御存じでしょうか? 最近はアーケードにも進出していますね。艦これ改という名目でPSVitaでゲームが発売したりアニメ化もしているので割と有名かと思います。
 まぁ、そんなことはどうでも良いのですが……

 アイアンボトムサウンドはそんな艦これのイベントクエストの舞台として早々に取り上げられた場所だったりもします。
 それだけ、有名な激戦区だったということですね……
 

 

ボツリヌストキシンを一滴いかが? ( No.46 )
日時: 2017/08/06 21:14
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: Xn32FjSQ)

*え? 最強の毒らしいよボツリヌストキシン?

 ということで、今回は毒、です……えぇ、いい加減こいつ、適当な人だなぁって思われそうですね。いいえ、良いのです。
 適当ですから……ただ単に忘れっぽい私が、ほしいなと思った知識を貯蔵する場という意味合いも強いですしねこのスレは。


*毒、とは

 生物の生命活動にとって不都合を起こす物質の総称である。


*概要

 毒は、生命活動に芳しくない影響を与える物質の総称で、そういう性質は毒性(どくせい)とよばれ、またそういう性質があるもの(物体・生物問わず)は有毒(ゆうどく)と表現される。なお、これを専門に扱う学問としては毒性学(どくせいがく)がある。

 英語では広義の毒全てを総称して poison(ポイズン) と呼ぶ一方、昆虫を含む動物が噛んだり刺したりすることによって注入する毒を venom(ヴェノム) と呼ぶ。また19世紀に生まれた学術的な概念として、動物・植物・微生物を含む生物由来の毒を総称する toxin(トキシン――毒素)という語もある。つまり、poison > toxin > venom の順に範囲が狭くなっている。
 但し、食中毒を起こさない種類の毒でも、例えば口内に傷があったりすると毒が血液中に回る可能性があるので、ヘビに咬まれた他人の傷口を口で吸いだしたりするのは危険である。

 毒物が生体へ影響を与えるメカニズムは毒により異なるため、不都合の種類と程度は、毒の種類とこれを与えられた生物とにより多様である。また植物の場合はヘビやハチなどの能動的な攻撃と違い、食べられないようにするためなどの受身的な性格が強い。

 ある生物にとっての毒が別の生物には毒でないこと(選択毒性)もある。これは、下等生物にはほぼ作用しない特性があり、結果として護身の役割を果たしていると考えられている。

 例えばアブラナ科植物に含まれるイソチオシアネート類やネギ科のアリル化合物類、カフェイン、テオブロミンなどはかなりの動物に対し猛毒であるが、ヒトでは摂食するに問題ない程度に無毒化できる。タマネギ、ニンニク、ニラなどのネギ属に含まれるアリルプロピルジスルファイドなどが、ヘモグロビンを酸化することにより、溶血性貧血を起こし、ネコやイヌ、ウサギではごくわずかな欠片や、だし汁などでも中毒を起こして死亡することもある。
 また、抗生物質はある種の微生物にとっては毒だが、その他の生物にはほとんど害を与えることはない。同様の選択性は多々あり、除虫菊のように昆虫には致命的な毒が哺乳類などにはほとんど無害であったり、逆に破傷風毒素やストリキニーネは、昆虫より哺乳類に千倍から一万倍毒性が強い。
 ダイオキシンはモルモットとハムスターで数千倍の毒性の差があり、物質によっては哺乳類同士であっても毒性が大きく異なる。ヒトへの外挿を目的とした動物実験においては、この選択毒性を注意する必要がある。

ま た、その物質が微量だけ存在することは生物にとって必要だが、一定量以上ある場合には毒としても働く物質もある。例えば、ミネラルの一種のカルシウムは骨の形成に必要であるが、摂取しすぎると腎臓を傷めることになる。また、ビタミンAなどは不足すれば失調するが、過剰摂取でも様々な疾病の原因ともなる。
 人体などに重篤な影響を与える毒に対して、別の薬物を投与して無害化し、影響を抑えることを解毒という。

 ただし、毒物も生物の生理機能に与える影響が強烈であるというだけであり、これの作用を量を計るなど意図的にコントロールすることで医薬品として用いられている場合も多々存在する。過去に発見された様々な毒物(特に生物由来の毒)も、各々医療面での利用方法が研究されており、トリカブトやガマガエルの毒も、古くから漢方薬などで利用されていたことが知られている。

*「毒」の基準・種類

 16世紀に活動した医師パラケルススは、「すべての物質は有害である。有害でない物質はなく、用量に依って毒であるか薬であるかが決まる」と説いている。現代の毒性学でも、ほとんどの物質は多かれ少なかれ毒性があるとするのが基本的な考え方である。砂糖や食塩とて大量摂取すれば危険だが、これらはふつう毒とは言わない。毒とは、だいたい後述の毒物や劇物に相当する程度の毒性があるものと考えられている。

 日常的に「毒」と称するのは、急性毒性あるいは慢性毒性を有する物質だが、そのほかに発癌性、催奇性、生殖毒性など(特殊毒性と総称する)を有する物質も多く、極端な例としては発生段階に於いて強力な催奇性を示すが、そのほかの毒性(副作用)はごく弱いサリドマイドがある。

 毒は高温な温血動物には備わっておらず、下等な冷血動物や昆虫類、貝類などに多い。フグ毒は、テトロドトキシンといい、神経電流を遮断するため、心筋を含めた骨格筋を麻痺させる作用がある。フグの種類・部位(各々の組織・器官)ごとに毒性の調査がおこなわれており、いわゆる『谷の日本産フグの毒力表』では部位10グラム以下で致死的なものを猛毒、10グラム以下で致死的にならないものを強毒、100グラム以下で致死的にならないものを弱毒、1000グラム以下で致死的にならないものを無毒と定義して一覧表が用いられてきた。
 このため、毒をもつフグであるが、毒を含まない(ないし食用としても問題ない)部位を食用とし、有毒な部位は廃棄する。ゆえにフグの調理には専門知識を必要とし、日本では都道府県レベルで定められたふぐ調理師がこれにあたっている。

*毒の発生源

 外敵から身を守るため、あるいは獲物を確実に捕らえるために様々な生物が毒を持っていて、生体由来の毒は自然毒とも呼ばれる。生物自身では毒素を生産する機能はないものの捕食した獲物から毒素を貯蓄する場合もある。代表的なものとしては貝毒や有毒フグで、餌としたプランクトン由来の毒物質を生物濃縮により濃度を高め体内に蓄積している。
 例えば、フグ毒のテトロドトキシンは人間を含む他の動物には致命的な毒であるのに、フグには害を及ぼさない(これは自然条件下での蓄積量の場合であり、一定以上に高濃度のテトロドトキシンに晒すとフグも中毒死する)。また、毒蛇の毒(ヘビ毒)は消化液が変化し、専用の器官に蓄えられた物である。

 産業用に作り出された化合物が意図せぬ有害な作用を持つ場合もあれば、化学兵器として用いるために強力な毒性をもった化合物を積極的に作り出す場合もある。また何らかの人間の活動で意図されず生産されてしまうことがある。公害における鉱毒や環境汚染などはその最たる例と言えよう。
 この他、地中深くにあって普段の環境では接することの少ない鉱物などは人間を含む自然環境にいる生き物にとって有毒な場合もしばしばである。これは環境に普遍的にあれば淘汰なり免疫なりで対処方法も発達したであろうが、従来環境では隔離されていた物質に触れることで害を受けたケースだといえる。



*利用

 毒性物質のいくつかは、原料や反応の中間体など様々な形で利用されている。毒性物質を服用させて殺害する毒殺は、歴史的に幅広く用いられた利用方法である。一方で苦痛を引き起こさない毒は安楽死にも使われる。 また殺虫剤や抗生物質は、選択毒性を利用して特定生物のみを環境中から排除するために用いられる。かつては船舶の船底や定置網にフジツボなど海洋生物が付着するのを防ぐ意図で有機スズ化合物を含む塗料が用いられたが、これは環境汚染を引き起こす原因として禁止されるようになった。

 毒性物質の利用例として、工業製品の製造や日常生活等で目にするもののいくつかを挙げる(もっとも、これらは有用な物質が偶々毒劇物であったにすぎず、毒性を利用した例ではない)。
アルシン(毒物) - 半導体の製造(n型シリコン膜の形成)
アンモニア(劇物) - 窒素肥料の製造
シアン化ナトリウム(毒物)、シアン化カリウム - めっきの溶液
ジボラン(毒物) - 半導体の製造(p型シリコン膜の形成)
テトラクロロエチレン - ドライクリーニングの溶剤
鉛二酸化鉛 - 鉛蓄電池の電極
二硫化炭素(劇物) - ビスコース(レーヨンを得るための中間生成物)

 人体に影響を及ぼす成分であることを逆に利用することで、医療の世界で医薬品等として用いられている物質もある。以下はその例である。
 ボツリヌス菌が産生する毒素を極めて微量に筋肉内へ注射すると、筋肉の動きが抑えられる。ボトックスという名称で知られており、局所ジストニアなど攣縮性疾患の治療や美容外科に用いられている。
 ナス科の植物(ハシリドコロ等)に含まれる自然毒の成分であるアトロピン及びスコポラミンは、日本薬局方に収載されている医薬品でもある。
 蛇毒は、血栓防止薬の利用や。神経のメカニズムや重症筋無力症の研究に使われている。

 なお植物に含まれる他の生物に影響を与える成分が、「たまたま人間の役に立つ」場合もあり、これらはいわゆる薬草となる。キニーネはマラリア治療に効くことで知られ、元々は19世紀後半にオランダがキナの樹の大規模栽培に成功し、その後アフリカでの植民地政策でプランテーションの道具として使われた。

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