雑談掲示板

私室
日時: 2018/11/17 20:05
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 3zeF8rO.)

*当スレは、自分語りや資料掲載を中心にしていきたいと思います。結構、知ってる人がそういうことやってるので、触発されました! 雑談掲示板のスレなので、雑談も勿論可能です!

 まずは、おはようございます。こんにちわ、こんばんわ♪ 始めましての方も、私を知っている方も気軽に——とは言っても上記内容を護って——お声をかけてくださいね。


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独り言・単語関連

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*関連記事は纏めます……今後、修正予定


*コメントくださったリスナーの皆さん

・四季様
・鏡音レン様
・夏木様
・彩都様
・俄モチ様
・織原姫奈様
・ああ様
・貞子様
・brightbox様
 
 現在9名


 
 不定期更新

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Re: 私室 ( No.178 )
日時: 2018/08/04 22:25
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: YwOSMCxo)

 続きです。

スペルカード

東方妖々夢


スペルカード名

備考

結界「夢と現の呪」 ○
結界「動と静の均衡」 ○
結界「光と闇の網目」 ○
罔両「ストレートとカーブの夢郷」 ○
罔両「八雲紫の神隠し」 ○
罔両「禅寺に棲む妖蝶」 ○
魍魎「二重黒死蝶」 ○
式神「八雲藍」 ○
「人間と妖怪の境界」 ○
結界「生と死の境界」 ○
紫奥義「弾幕結界」 ○




東方萃夢想

壱符


スペルカード名

備考

境符「四重結界」
式神「八雲藍」
境符「二次元と三次元の境界」




弐符


スペルカード名

備考

結界「魅力的な四重結界」
式神「八雲藍+」
結界「客観結界」




東方萃夢想ストーリーモード


スペルカード名

備考

符の壱「四重結界」
符の弐「八雲卍傘」
符の参「八雲藍」
外力「無限の超高速飛行体」
幻想「第一種永久機関」




東方永夜抄


スペルカード名

備考

境符「四重結界」 自機時スペルカード
境界「永夜四重結界」 ラストスペル
「深弾幕結界 -夢幻泡影-」 ラストワード




東方文花帖


スペルカード名

ステージ

備考

境符「色と空の境界」 LEVEL EX SCENE3
境符「波と粒の境界」 LEVEL EX SCENE4




東方緋想天

デッキ


スペルカード名

cost

備考

境符「二次元と三次元の境界」 cost1
式神「橙」 cost1
空餌「中毒性のあるエサ」 cost2
境符「四重結界」 cost3
式神「八雲藍」 cost3
結界「客観結界」 cost3
幻巣「飛光虫ネスト」 cost3
結界「魅力的な四重結界」 cost4
廃線「ぶらり廃駅下車の旅」 cost5




CPU専用


スペルカード名

備考

光弾「ドップラーエフェクト」
捌器「全てを二つに別ける物」
幻巣「飛光虫ネスト」
空餌「狂躁高速飛行物体」
「八雲の巣」




東方非想天則


スペルカード名

cost

備考

境符「二次元と三次元の境界」 cost1
式神「橙」 cost1
空餌「中毒性のあるエサ」 cost2
境符「四重結界」 cost3
式神「八雲藍」 cost3
結界「客観結界」 cost3
幻巣「飛光虫ネスト」 cost3
結界「魅力的な四重結界」 cost4
魔眼「ラプラスの魔」 cost4
廃線「ぶらり廃駅下車の旅」 cost5




弾幕アマノジャク


スペルカード名

備考

「不可能弾幕結界」
「運鈍根の捕物帖」




東方憑依華


スペルカード名

cost

備考

「無人廃線車両爆弾」 1500
式神「八雲藍&橙」 1000
境界「溢れ出る漂流物」 800
*その綺麗な足をくれ!* 怪ラストワード
「憑坐の憂鬱」 CPU専用、「憑坐」には「 マスター 」のルビ
「完全憑依と夢想封印」 CPU専用、霊夢との完全憑依ペア時
「憑坐と神霊の境界」 CPU専用、それぞれ「憑坐」には「 マスター 」、「神霊」には「 スレイブ 」のルビ


 一旦区切ります。

八雲紫…… ( No.179 )
日時: 2018/08/04 22:29
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: YwOSMCxo)

 続きです。

*作中登場キャラとの関係

*博麗霊夢
 『永夜抄』で幻想の結界チームを組み、『地霊殿』でもサポート妖怪として組む。
 基本的に誰からも胡散臭がられる紫は、普段は霊夢くらいしかまともに相手をしてくれない。『地霊殿』において、霊夢から信用されていることがわかる。また『香霖堂』や『三月精』の様子から、霊夢が幻想郷に対し考えもなく行動を起こしたときは、叱ったり勉強やお仕置きをしたりする姿も見れる。

 そもそも紫のキャラクターは霊夢に合わせて造型されており、その能力・性格もまた霊夢との対比によって製作されている。『永夜抄』体験版テキストによると、もともと『紅魔郷』『妖々夢』『永夜抄』は三部作で作ることがあらかじめ決められており、『永夜抄』では自機を人間と妖怪のチームとすることも決めて製作されていた。ただその際、突然新キャラと霊夢を自機として組ませても唐突すぎるため、『妖々夢』において前もって紫をPhantasmステージボスとして出演させたという経緯がある。

 『あと紫は、霊夢と能力を被らせて、性格も浮世離れしている所を似させました。霊夢と釣り合いが取れる様にこんな形に。胡散臭いのはその為。』

 紫は霊夢に修行を課して成長を促すこともあり、紫の修行を通して霊夢は本格的な神降ろしを体得している(『儚月抄』)。また苦手だったスレイブ側での完全憑依にも慣れるよう努力した(『憑依華』)。『憑依華』での霊夢の最終ペアの相手も紫である。
 一方で霊夢に自らを懲らしめさせて表での事を収めつつ裏で次善の策を実行していたり(『茨歌仙』)、霊夢の性格やこれまでのパターンも理解しつつ良策を案じて密かに行動しつつ霊夢の行動を促したり(『鈴奈庵』)と、表の霊夢と裏の紫という対比関係は様々な作品を通しても垣間見られている。

*西行寺幽々子

 旧知の仲であり、彼女の生前と亡霊になった経緯を知る。当然彼女の身体が西行妖に封印されている事も知っている。幽々子には生前の記憶が無いが、『儚月抄』によると亡霊となった直後の千年前に月面に共に赴いており、生前~亡霊化を通して二人の交友関係にブランクはほとんど見えない。『萃夢想』や『儚月抄』にて二人の以心伝心振りを垣間見ることができる。

*伊吹萃香

 彼女ともその長さは不明だが、古くからの友人のようだ。歯に着せぬ物言いの間柄で、『緋想天』・『儚月抄』・『地霊殿』・『非想天則』を見るに事あるときは頼みごとをしたりされたりする間柄でもある。

*八雲藍

 式として操っている妖獣。紫は普段は自ら動くことが少なく雑用は藍に任せている。紫は彼女に、式は命じられたことしかできないことを分かっていながら、命令された式以上のものになってほしいと思っている。『儚月抄』によると、千年前の月面戦争を知らないことから、紫との付き合いは幽々子よりも短いと推察される。

*稗田阿求
 
 「幻想郷縁起」を通して歴代の御阿礼の子とは関わりがあるようで、九代目の阿求の元へも彼女の書いた最新の縁起の内容を改めるべく会いに行く。阿求自身とはその時が初対面。なお、阿求は紫を「紫様」「妖怪の賢者様」と呼んでいる。

 "幻想郷の真実は私とともにある。記憶も真実に沿わなければならない。今回の幻想郷縁起も内容を改めさせていただくわ"

*森近霖之助
 
 『香霖堂』にて、霊夢が大結界を緩めたせいで外の世界に投げ出されかけたところを助けられる。その縁で、定期的にストーブの燃料の提供することになる。もちろんタダではなく、月毎に対価を香霖堂から頂いいる。
 他に霖之助に外の道具(水煙草)の使い方や、1000年前の月面戦争について語ったり、香霖堂から危険な外の道具が持ち出されないか監視したりしている。

*比那名居天子
 
 先述のように『緋想天』での博麗神社を巡る経緯で天子は紫を激怒させ、天子は紫によって目論みをご破算にされる。この一件は紫にとっても天子にとっても忘れられないものとなり、その再戦の機会は『憑依華』で巡ることとなる。同作では天子は紫との再戦の機会に喜々としていた一方で、紫は当時状況がタイムリミットと霊夢の修行の具合の両面で切羽詰まっていたことも手伝って、『憑依華』作中でも多くの他者には飄々とした様子を見せることの多い紫が珍しく、天子に対しては一貫してストレートな嫌悪感を示している。『緋想天』では天子にとって新しい神社の落成式当日式典中にして群衆の目前という悪いタイミングでの出会い、『憑依華』では紫にとって異変首謀者との決戦直前という悪いタイミングでの再会となるなど、その出会い以降も二人のすれ違い・因縁は続いている。

*レミリア・スカーレット
 
 『儚月抄』において紫はレミリアの性格を見切ったうえで月の都に対する囮の一翼として位置づけ、レミリアらが自作のロケットで月に行こうという計画について「外の世界の魔法など頼らずとも幻想郷だけですべて完結するというのに」と独白した。一方で、レミリアらには実際の月までの行程を含めた計画の過程における「苦労」を厭わず、むしろそれを「楽しもうとする余裕の心」があるとし、外の人間や藍、自分自身と比較しつつ「あの吸血鬼は私が忘れた心を持っている」としている。
なお一連の展開の後、紫は藍や幽々子らとともに紅魔館図書館のプールサイドを訪れ、レミリアらとともに宴会を楽しんでいる。

*綿月姉妹(綿月豊姫・綿月依姫)
 
 『儚月抄』における第二次月面戦争の折には綿月姉妹は月の都のリーダーであったため、幻想郷から月の都に侵入しようとした紫とは対立関係となる。
 綿月豊姫とは直接対峙することになり、その際には緊迫したやりとりを行っている。

*茨木華扇(茨華仙)

 座敷わらしに纏わる一件で、紫は人里に座敷わらし(またはそれにあたる存在)を置いておく理由について人間や仙人には分からなくていいとしながらも、華扇には密かにその意味するところを教えている。
また別の機会では華扇に共に道を歩まないかと誘っておりこの際は拒絶されたものの引き続き華扇の気が変わるのを待つ様子も見せている。

*宇佐見菫子

 『深秘録』以後幻想郷へとやってくるようになった菫子についても紫は感知していた様子で、来訪に伴って起こる変異についても対応策を見出していた(『茨歌仙』)。紫が先述の華扇に語ったところによれば紫は菫子の来訪を否定しておらず、むしろそれが円滑に行われるよう裏で手配をするとしている。
 紫と菫子の対比は夢を見る妖怪と夢で幻想郷に来る人間の対比・状況の交錯ともいえる状態にある。タッグがウリの東方憑依華でとうとう同ゲーム内にプレイアブルキャラとして参戦である。同作中では紫は夢の世界に閉ざされた菫子をその場所から引きずり出し、当時現側で暴れていた夢側の菫子もろとも追い出そうともした。文々春新報が菫子について尋ねた際には紫は一女学生の菫子など幻想郷ではどれほどのものでもないとの趣旨の回答をした(『文果真報』)が、その実菫子の幻想郷訪問が円滑なものとなるよう状況を整えてもいる(『茨歌仙』)。

*本居小鈴

 初対面は博麗神社での小鈴企画の百物語での同席。その後紫は人間の里の鈴奈庵を訪れて小鈴と個別に対話した。小鈴にとってはこの紫との再会が自らのその後を大きく変えることとなる。『鈴奈庵』主人公の小鈴と、同作最終話前後編タイトルにその名を飾る紫という対比は、『鈴奈庵』第一話からの小鈴の歩みと同作を通して小鈴が至る紫という存在といった対比、東方Projectにおける「人間と妖怪」という関係性にも通じる象徴的なものでもある。

 上記のほか『東方紫香花』の「六十年ぶりに紫に香る花」では四季映姫・ヤマザナドゥとの関係が仄めかされ、また『地霊殿』ではパチュリーに相談を受けたり、アリスに人形を提供した事が描かれている。

東方キャラクターズ14「稗田阿求」 ( No.180 )
日時: 2018/09/02 12:23
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

*稗田阿求とは:上海アリス幻樂団制作の弾幕STG「東方Project」の音楽CD及び関連書籍に登場するキャラクターである。

 初出は弾幕STG「東方Project」の音楽CD『幺樂団の歴史1 〜 Akyu's Untouched Score vol.1』。その後は書籍作品『東方求聞史紀 〜 Perfect Memento in Strict Sense.』にて作中作「幻想郷縁起」の著者として登場している。さらに、その続編『東方求聞口授 ~ Symposium of Post-mysticism.』でも、作中で行われる対談の主催者として登場した。

 ちなみに、音楽CD『幺樂団の歴史』シリーズは、阿求が「幻想郷縁起」に記録した音楽であるという設定。「幺樂団の歴史」はPC-98版(東方旧作)と通称される作品群で使用された楽曲をセルフアレンジ含め収録したものであり、阿求は『東方紅魔郷』以降のwindows版と世界観は連結しているとされながらも多くが語られていない東方旧作について、両世界観を音楽の面で繋ぐキャラクターでもある。

*概要

 人間の里にある名家「稗田家」の当主であり、九代目「御阿礼の子」。幻想郷の妖怪についてまとめた書物「幻想郷縁起」を編纂するため、千年以上前から転生を繰り返している。
 幺樂団の演奏と紅茶がお気に入り。又、兎鍋が大好物。ファンからの愛称はあっきゅん、AQNなど。

 キャラクターの元ネタは『見聞きしたことを忘れぬ力を持っていたといわれている』稗田阿礼で、阿求はその9回目の転生体である。
 転生体の御阿礼の子は男女別々に阿礼男・阿礼乙女の称号がある。性別の決定条件は不明(閻魔が用意する)だが、両方とも経験済みの模様。

*容姿

 今まで詳しい服の構造が不明だったため、黄色い着物、若草色の羽織だと考えられていたが、東方鈴奈庵にて、若草色の長着の上に袖の部分に花が描かれた黄色の着物、赤いスカートということが判明。
 髪は紫色で、花の髪飾りをつけている。(正式な花の種類は不明。山茶花の一種と思われる)
髪の毛の長さは、CDジャケットだと幺樂団の歴史1ではおかっぱだが、2~3ではセミロングになり、4で一度おかっぱに戻り、5でまた少し短めのセミロングとなる。前髪もジャケットによって微妙に異なる。東方香霖堂と東方鈴奈庵での時期は髪を伸ばしておりセミロングになっている。

 この他『鈴奈庵』では夏場の服装と思われる、長袖部分が薄い生地またはシースルーのような状態の仕立ての服装が描かれている。コマによっては肩や腋まで透けて見えてるようにも見える。
 この長袖は同エピソード中で本居小鈴も同じような素材(仕立て)のものを着ており、人里における女性向けの夏服の仕立ての一つであるのかもしれない。

 また、『鈴奈庵』単行本裏表紙(カラー)では袖色が黄色ではなく桃色に近い風合いとなっている。衣装の構成などから、これが上記の夏服のカラーの様子である可能性もある。

*二つ名

 幻想郷の記憶
 初出は『Comic REX』2006年12月号掲載漫画『東方求聞史紀 〜記憶する幻想郷〜』より。
 角川書店『東方鈴奈庵』公式サイトにおいても阿求の紹介項にこの二つ名が示されている。
九代目のサヴァン
 『東方鈴奈庵』より


*能力

 一度見た物を忘れない程度の能力を持つ。ただし転生の際に記憶の大半を忘れてしまい、それを何度も繰り返してきているため、前世の記憶はあまり残っていない。文献を読んで記憶することで今世の知識を深めることは可能で、実際に『鈴奈庵』の劇中で鈴奈庵から本を大量に借りては完全に記憶している。

*性格

 登場した作品によって立場や出演方法が異なるため、複数の表情が見られる。阿求が描かれる場合の大きなパターンは次の通り。
「幻想郷縁起」など、記録・研究や・執筆などを通しての阿求(阿求本人が記述の第一者)
『東方求聞史紀』、『東方求聞口授』など
 阿求が他者の視点から語られる場合(物語作中に登場する阿求)
『東方鈴奈庵』など

*記録・研究・執筆などを通して

 阿求にとって「幻想郷縁起」の改訂や編纂などはその生の中心に据えられたテーマである。それは御阿礼の子としてその生を繰り返す中でも大切にしているものである。
そのため、「幻想郷縁起」そのものの編纂、さらにそのための取材や研究などには非常に積極的である。

 その熱意は記述の内容にとどまらず一つの読み物としての性質の向上を目指すという姿勢にも現れている。
 阿求は自身による「幻想郷縁起」の編纂に際して、言葉遣いの変更や章立てなどの構成、記述内容の方向性(対象者の生活や性格など、よりパーソナルな部分の記述)等についてより近代的な読みやすさを目指し、従来の「幻想郷縁起」路線に変化を加えたとしている。
横文字やイラストの積極導入もその一つとされる。

 ここには「幻想郷縁起」をさらに良いものにしていこうという熱意と、転生を経ての長いキャリアを持ちつつも時代の流れを見、新しい試みを積極的に導入するという阿求のフレッシュな心性とが表れている。

 加えて執筆だけでなくその調査(実地や文献など)にも積極的で、新しく幻想郷にやってきた実力者たちの会談を設定し、対話形式で生の声に接することによる新たな記録づくり(『求聞口授』)に挑んでみたり実際に記録対象者の生活圏やテリトリーといったものに飛び込んでみたり(『東方儚月抄』)と、実践的な高い行動力も見せる。

 一方、その境遇に関する阿求の想いも語られており、自身の過去における悲しみや不安、あるいは未来への展望など、阿求という一人の人間の想いもまた同時に垣間見る事もできる(「幻想郷縁起」、独白項他)。

 「幻想郷縁起」などにみる阿求の性格の一面については後述の「幻想郷縁起」の項または「幻想郷縁起」記事も参照。

 なお、知識などは豊富であっても見るものについてはもちろん好みもあるようで、『鈴奈庵』においてとある経緯から小鈴が持ちこんだ絵巻の「地獄絵図」を見た際には、さすがに気分が悪くなったようである。
 ただ、その後に小鈴がその書ととある一件の関係性を指摘すると真剣にそれに応じるなど、阿求の真面目な一面もまた現れている。

 一旦区切ります

AQNさんマジAQN ( No.181 )
日時: 2018/09/02 12:30
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

続きです。

*物語作中に登場する阿求

 おもに『鈴奈庵』にて様々に活動する阿求が描かれており、先の阿求本人が記述の一者である場面とはまた違った阿求の一面を見る事ができる。

 同作では小鈴が主人公であるため小鈴に関連しての登場となることが多いが、その際には小鈴と気兼ねなく話したり楽しそうにしたりと、明るく表情豊かな阿求の姿が見られる。
定期的に鈴奈庵の書物を資料としてレンタルしているようで、その返却についても阿求本人が返却に訪れ、小鈴との会話を楽しんでいる様子などが見られる。

 また、自身が転生を繰り返す中で蓄積した記憶や知識には自信、あるいは誇りを持っている様子も描かれている。一方で、判らないこと、知らないことについてはきっぱりと判らない、知らないと言うこともある。

 この他、その知識と経験が人里の人々に頼られることもあり、阿求もそれに応えて実際に人々の力になっているなど、自分が誰かの力になれそうなときは他者のために行動する姿も見られる。
 とある経緯で小鈴が能楽について知りたいとしていた際には、小鈴から教授を頼まれたわけではないようながらも資料を広げて隣に座り、彼女に能楽の歴史について「 見てきた 」事も交えて語っている。

 ただしこの流れの中で発した何気ない小鈴の一言が阿求の触れてはいけない部分に触れてしまったようで、詳細の記述はないものの、その後某かの苦労をした小鈴が描かれている。
笑顔ながら静かな迫力を放つ阿求が見られる場面である。

 また時には楽しそうにその知識を身振り手振りを交えて楽しそうに語る快活な部分や、小鈴と冗談を言って笑ったりする場面も見られるなど、本人の性格の明るさに加え、感情表現豊かで活動的な面が多数の場面で披露されている。

*人間関係

 阿求と他のキャラクターとのかかわりとしては、先述の小鈴との仲に加え、次のようなものがある。

*他の東方Project登場キャラクターとのかかわり

 阿求は、「幻想郷縁起」を通してほとんどの登場キャラクターと接点を持つ、あるいはこれから持つ可能性が高い。特に博麗霊夢や霧雨魔理沙などについてはその記述から『求聞史紀』の段階で接触がすでにある様子が伺える。
 しかしその記述については好評価なものもある一方で「緊張感に欠ける」(霊夢)としたり、蔵書を盗まれないか警戒(魔理沙)したりと阿求らしいシビアなものもみられる。

 一方的な記述ではなく対話の場面としては、『鈴奈庵』で登場した際に霊夢や魔理沙らとも直接話す様子が描かれている。各エピソードを見るに険のある様子は見うけられないが、魔理沙については本を堂々と盗まれることを警戒する様子が描かれている。『鈴奈庵』第一話冒頭で。

 また、上白沢慧音との関係においては、彼女が寺子屋で使う資料の大半は稗田家が纏めてきたものであるようで、慧音はその資料を活用して子どもたちを指導しているようである。
さらに慧音の能力も稗田家の蔵書には影響が及ばないようで、阿求によれば稗田家が保有する歴史・記録は稗田家が慧音の能力の干渉を受けずに独自に保有しているとのことである。

 先述のように『鈴奈庵』では小鈴と共に描かれることが多く、小鈴と様々な形で交流する場面も多い。
 阿求が鈴奈庵を訪ねたり逆に小鈴が稗田邸を訪ねたり、時には一緒に問題に挑んでそれぞれの力を合わせて解決に向けて奮闘したりする様子が見られる他、時には内々の相談をしたりと、二人はかなりフランクかつ信頼し合う間柄のようである。

 『儚月抄』では紅魔館で行われたレミリア・スカーレットらが主催のロケット完成記念のパーティにも列席しており、多様な種族がある中で堂々とその輪に加わっている。
これについては「幻想郷縁起」の独白に、これに類する記述がみられる。

 阿求が生まれた時は「御阿礼神事」として博麗神社で祝賀祭が行われたそうだが、この時の博麗の巫女が霊夢なのか先代だったのかは不明。

 この他、阿求は後述の寿命とその転生に関係して四季映姫・ヤマザナドゥと設定的に深い関係がある他、八雲紫とも面識があったりと、先の「幻想郷縁起」の編纂者という意味も含め、人里だけでなく妖怪界隈にも顔は広いようである。

 なお、『鈴奈庵』では頭に葉っぱを乗せたとある女性と直接話している様子が描かれている(ただし女性の方は人間に変化した姿)。

 上記のキャラクター以外では、具体的なキャラクターの名前は不明ながら「花屋の娘」ともフランクな関係であるようで、「花屋の娘」は阿求の事を「 阿求ちゃん 」と呼び、自身が通う慧音の寺子屋に阿求は通学しないのかと尋ねている(『求聞史紀』)。

*人里とのかかわり

 稗田家は人里の中で最も有力な家の一つであり、屋敷に多くの使用人を抱え、小作人には農地を貸し、祭事には祝宴を催している。
 また阿求個人としては上白沢慧音と協力して稗田寺子屋の運営に携わっており、阿求自ら教科書を執筆している。

 阿求は先述のように妖怪に関する知識などについても人里の人々からも頼りにされているようで、『鈴奈庵』作中、人里で起きた怪異についてそれを行うような妖怪はいるだろうか、と人里の人々から相談を受けている。
 さらに相談を受けて知識を提供するだけでなく、自ら率先してその怪異の解決に挑んでみるバイタリティも発揮しており、作中ではその知識を元に、稗田家に勤める女性たちとともにとあるレシピを再現している。

 その後この怪異をもたらした元凶への罠として同レシピの成果物を設置するのだが、これは稗田邸の敷地内に設置したようである。

 余談ながら、阿求はその完成品(液状)が入った甕を罠として設置する以前、小鈴にそれを見せるべく鈴奈庵に持ち込んでいるのだが、このとき、自身の胴体ほどはあろうかという大きさの甕を、1コマ分(小鈴の回想含めると2コマ分)とはいえ片方の脇だけで抱えて保持している。両手持ちや正面で抱きかかえるような保持の仕方ではない。
 甕の重量に加え、その八分から九分程まで液体の入ったそれを片方の脇だけで抱えるというあたり、阿求は意外と力持ちなのかもしれない。

 同エピソードではこれを鈴奈庵に持ち込んで床に降ろし、一息入れて汗をぬぐった後は嬉々としてそのレシピについて語っており、阿求の溌溂とした、アクティブな一面も描かれている。

*先代の「御阿礼の子」の活動

 阿求以前の御阿礼の子が具体的にそれぞれどのような活動をしていたかについては「幻想郷縁起の編纂」ということ以外は不詳である。各代の名前こそ「幻想郷縁起」巻末にクレジットされている(『求聞史紀』)ものの、同作では阿一の時代の編纂の方向性やその意図が一部語られているだけであり、それ以外のこととなると未だ語られていないのである。
一 方『鈴奈庵』において、いつの代の誰であるかは不明ながらその一部が語られている。

 それによれば、とある経緯で道端に設置されていたあるマジックアイテムについて、その効用を鑑みて別の一般品と入れ替え、本物は回収し、稗田家で保管することとした。回収されたアイテムは作中で阿求が検品を行っており、過去の御阿礼の子と阿求との直接のつながりを実感させるものとなっている。

*生活環境

 阿求は人里にある大きな屋敷に住んでおり、ここには歴代の御阿礼の子を含む稗田家による蔵書が多数存在するという。
幾度もここを訪れた事のある様子である本居小鈴曰く、「 仰々しいお屋敷 」。
 『鈴奈庵』ではその邸宅の一部が描かれており、和風建築の立派な門や中庭、何畳もある広間のようなスペース、あるいはそこほどではないがある程度の広さのある和室など、内部も立派な広さを持つ。
 同作中で阿求を訪ねた小鈴が通された場所は広間のようなスペースである。

 さらに表には「稗田」の表札もみられる。稗田邸には護衛、家事、儀礼などのために複数人の使用人が出入りしており、人里における雇用の場にもなっているようだ。

 また、稗田邸内では黒猫が複数回登場している。飼い猫かどうかは不明であるが、登場した際はおとなしく座敷におり、小鈴が寝そべった時には胸元に登ったりと、人懐っこく穏やかな性格のようである。
 この猫は、『鈴奈庵』単行本第一巻巻末の阿求にまつわる設定資料の頁にも描かれている。

 この他先述のように紅魔館でのパーティに招かれて顔を出したりと、その活動範囲は人里に限らない様子である。

 一旦区切ります

終わり ( No.182 )
日時: 2018/09/02 12:34
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

 続きです。

*幻想郷縁起

 稗田阿礼の最初の転生体であり、初代御阿礼の子である稗田阿一が編纂し始めた書物のこと。妖怪が跋扈する幻想郷において人間の安全を守るために編纂される書物であり、幻想郷で目立った妖怪について纏めている。
 阿一(阿礼)はその後も縁起の編纂を続けるために転生を繰り返し、自らの子孫である稗田家に百二十~百八十年周期で現れては、編纂作業を行っている。稗田家にはこの編纂作業のための資料が大量に所蔵されており、九代目の阿求はこれらの資料を既に全て暗記しているという。

 阿求の代で九回目となる幻想郷縁起の編纂だが、妖怪と人間の距離が近くなった現在の幻想郷ではかつてのように「人間を守るための書物」としての意義は薄れており、妖怪からのアピールも取り入れた「読み物」としての側面が強くなっている。そのため『求聞史紀』における独白では、自分がこれ以上転生してまで編纂を続けるべきか迷っている様子もある。

 なお個別の記述に関しては次のような点もある。阿求による「幻想郷縁起」では、判らない点を自分なりに想像・補完したり個人的な意見も交えていたりなどしている。そのため、ZUNの直接のテキストと設定的に齟齬がある記述も見られる。
一方でこれは同時に阿求というキャラクターの眼差しを通して見た東方Projectの世界観を語ることでもあり、作中登場人物がフラットな立場で世界を見渡した記述を体験できることを意味するものである。

 また、妖怪の個別記事に関しては特に具体的な対策が挙げられている場合もある。例えば何らかの理由でアリス・マーガトロイドと対峙した場合の狙い目や獣道を歩く時の妖獣(例えば橙)対策、八坂神奈子を怒らせてしまった際の対処などにおいてはかなり具体的な記述がみられる。

 一方、状況によっては人間には対応できず、お手上げとなる場合もあることも記述しており、例えば魂魄妖夢の記述においては、妖夢から攻撃を仕掛けられた場合については「 人間に出来る事は念仏を唱えることぐらいである 」としている。
 半分幽霊である妖夢にも念仏が有効があるかどうかの記述が無いため、これは積極的な対策の紹介とも、諦めるしかないことの表現ともとれる。

 他、風見幽香や八雲紫など人間とは比較にならないほど強力な存在については、人間に採り得る唯一の方法として紳士的かつ節度を以て接する以外には無いと紹介している。

 一見対策としては匙を投げているように見えるが、事前警戒の推奨、あるいは出会ってしまったときにどう行動すればよいかという意味でこれもまた妖怪に対する立派な対応策の紹介である。即ち「敵うと思ってむやみやたらに敵対的な姿勢をとらないように」という意味を含む。

 この他、それぞれの記事には時に辛口なコメントも見受けられる。例えばサニーミルクの項では、妖精一般の悪戯好きについて述べつつ、「光を屈折させる程度の能力」で普段は隠れてしまう彼女がある特定の場合には姿を現しやすいことを上げ、その際は「 普段の鬱憤を晴らすチャンスである 」としている。
 またレティ・ホワイトロックに関しても同種の記述がみられる。加えて森近霖之助の項では、香霖堂で取り扱っている商品について一部を除いて悉く一刀両断している。

*寿命

 転生が不完全なのか、転生による過剰な知性が負担となるのかは不明だが、どの転生体も30年前後しか生きられない。
 そして次の転生までの100年あまりは地獄の閻魔の下で働く。

 東方Projectには人間以外のキャラクターが多く登場しており、そのため長命な存在である者が多い(不老不死や、そもそも亡霊だから死んでいるという場合もあるが)。その中では阿求は例外的に短い寿命が明記されている珍しい存在といえる。

 転生を繰り返すため死を恐れる様子はないが、人間関係がそのたびリセットされるのを残念がっている。しかし、現在の幻想郷は妖怪とも友好的になっており、妖怪の知り合いが増えたことから次の転生でも知り合いがいると喜んでいるようだ。
 このただでさえ短い寿命に、幻想郷縁起の執筆や転生の準備(数年の月日が必要なもの)などで忙殺されるため、人間らしい生活はほとんどおくることが出来ない。このことをもとに、二次創作では悲劇のキャラクターとして描かれることがある。

 もっとも、転生も縁起の編纂も全て自分の意思で行っていることであり、寿命に関しても転生体としての人生を総合すれば、幻想郷における普通の人間よりは遥かに長生きしている方とされる
 (阿礼から阿弥までで30年×9回=270年前後は生きていることになる)。
『求聞史紀』などを見る限り、本人は自分の境遇に対してあまり不満は無いように見える。

 なお、阿求の寿命は現実の時間経過に合わせて刻一刻と迫っている。
 阿求の生誕は天狗の暦で「第百〇九季 文月の一」、外の世界の暦に直すと1994年8月であり、
2006年の「幻想郷縁起」初版発行のときは、本人曰く「私はまだ10年とちょっとしか生きていません 九代目としては」とのこと(『記憶する幻想郷』)となり、2015年の『鈴奈庵』26話では「いつも通りなら後十年も生きられるかってところ」となっている。
 このまま時間が経てば2024年ごろに亡くなってしまう予定であるが、本人もできる限り長く生を謳歌したいらしく、石長姫(イワナガヒメ)を祀り長寿の祈願を行っている。

*二次設定

*輝夜&妹紅との関係

1.稗田阿礼=藤原不比等、という学説が実在する。
2.車持皇子(「竹取物語」で蓬莱の枝を持ってくる人物)の元ネタが藤原不比等
3.藤原妹紅の父は輝夜に恥をかかされた
4.上記の根拠から藤原不比等=妹紅父=稗田阿礼=稗田阿求
5.きっと妹紅LOVE(家族的な意味で)や輝夜LOVE(愛)に違いない!
とする、歴史学説から導かれたもの。1を大前提とする説である。
ちなみに1の説はなんの根拠もない。

*腹黒

 幻想郷縁起で抉るような毒舌、特に妖精に対しては手厳しい物言いを書き記している。猛毒のような毒舌から、なにかを企んでいる悪役、腹黒属性として扱われる場合もある。もっとも、戦闘力が皆無のため戦いに持ち込まれる話にはなりにくい。とある動画で阿求が言った「稗田なめんな」というセリフは一時期話題を呼んだ。

*超病弱

 確かに知性が高い分体が弱いと明記されている。この体の弱さを寿命として解釈するか、病弱な体を引き摺るように各地を巡ったか、具体的なところは判っていない(パチュリーの喘息のように、症状は明記されていない)。そのため受け取り手の解釈の幅が広く、『体育を貧血で休みがち~いつ死んでもおかしくない』レベルまでよりどりみどりである。

ブラッドパラダイス ( No.183 )
日時: 2018/09/02 18:00
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

*血液とは:動物の体内を巡る主要な体液で、全身の細胞に栄養分や酸素を運搬し、二酸化炭素や老廃物を運び出すための媒体である。

*概説

 血液は、生体内で細胞が生きてゆく上で必要不可欠な媒質であり、性状や分量などは恒常性が保たれるように働く[1]。ヒトの血液量は体重のおよそ 1/13(男性で約8%、女性で約7%)である。例として、体重 65kg の男性の場合、約 5kg が血液の重さとなる。
 動物一般について言えば、血液は体液とほぼ同意である。血液の流れを血流もしくは血行という。血液が管状の構造の中を流れている脊椎動物においては、この管を血管という。体液を体内で流通させるしくみがある場合、これを「血管系」あるいは「循環器系」という。血管系には開放血管系と閉鎖血管系がある。ヒトをはじめとする脊椎動物は閉鎖血管系であり、特に外傷などが無い限り、血液は血管の内部のみを流れる。血管の外には組織液があり、液体成分と一部の血球は血管の壁を越えて出入りする。血管の周囲にある細胞は、組織液に浸っていると考えてよい。甲殻類や昆虫など開放血管系の動物および循環器系のない動物においては血液は血管外にも流れ出すので、血液と組織液の区別はなく、体液はすべて血液と見なして良い。
なお、本記事の以下においては、特に断りのない限り、ヒトの血液について述べている。

*主な役割・機能

 ボーアの原論文を元にした説明。酸素に富み、二酸化炭素の少ない肺(酸素分圧100mmHG、二酸化炭素分圧5mmHg程度)ではヘモグロビンの酸素飽和度はほぼ100%になる。赤血球はそのまま酸素の少ない組織(例えば酸素分圧30mmHg、図の赤線)に行くが、もしも二酸化炭素が無い環境だと持っている酸素の内18%程度しか放出できないが、組織内に二酸化炭素(40mmHg)があると約50%、二酸化炭素(80mmHg)があると約70%もの酸素を放出することが出来る

*呼吸(血液ガス、すなわち酸素および二酸化炭素の運搬)

 血液は肺胞(酸素分圧100mmHg程度)の毛細血管を0.75秒ほどで通過する間に、ほぼ平衡に達し動脈血の酸素分圧も約100mmHgとなる。肺で酸素を取り込んだ血液は血液循環で末梢組織に循環するが、体組織の細胞周囲の酸素分圧は20~30mmHgであり動脈血と酸素分圧に差があることと、組織液内で発生している二酸化炭素を赤血球内に取り込み炭酸脱水酵素が炭酸に変換することによる酸性化でボーア効果が起きることによって、酸素が血液から組織液に移る。こうして酸素が体組織に運ばれている。酸素を運び終えた静脈血の酸素分圧は、40mmHg程度である。
 血液は一般的な液体に比べると、同じ酸素分圧でもはるかに多くの酸素を含んでいる。これは赤血球内に高密度で存在する血色素ヘモグロビンが酸素と結合することによる。
 栄養(糖、脂質、アミノ酸、タンパク質等のエネルギー基質)の運搬
 各種ホルモンなど作用物質の運搬(全身の情報・指令伝達)

*防御

 外傷に対しては血小板の凝集や血液凝固因子によるフィブリン塊を形成し止血や傷を塞ぐ作用を起こす。細菌への免疫機能発露や異物に対する抗体生成も行う。

*体温調整
*排出

 組織で産生された代謝老廃物を肺、腎臓・肝臓・皮膚・腸管などの器官に運搬する。

*代謝産物運搬

 体内に分布する化学受容器、圧受容器に適合刺激を与える。体内の酸と塩基の平衡を維持してpHを調節する。水分代謝を調整し、血圧や組織液の浸透圧などをコントロールする。

*組成・成分

ヒトの血液成分(Enzyklopädie 1979から)
成分
血液100cm3
あたりの量(mg)
赤血球100g
あたりの量(mg)

81000
63000
ヘモグロビン
15000
33000
総タンパク質
19000
35000
総脂質
560
600
中性脂肪
135
95
リン脂質
245
350
総コレステロール
175

グリコーゲン
5

ブドウ糖
90
75
非タンパク質窒素
30

尿素
15

クレアチン
3.9
8
クレアチニン
0.9
1.8
RNA
64

ナトリウム
190
42
カリウム
190
370
カルシウム
7
2
マグネシウム
3.8
6.2

48
100
塩素
290
270
非有機態リン
2.5
4
総リン数
35
66
重炭酸塩
220

 血球成分(細胞性成分、血液細胞)と血小板、これらを浮遊させる血漿成分(液性成分)からなり、その比率は およそ40~45:60~55である。また、血球成分(血液細胞)は重量比で赤血球96%、白血球3%、血小板1%で構成される。血漿成分は水分90%、血漿蛋白質7%、そのほか微量の脂肪、糖、無機塩類で構成される。

*血の色

 色はヒトを含む脊椎動物の場合、赤く見える。これは赤血球に含まれるヘモグロビン(鉄を含むタンパク質)という色素に由来する。ヘモグロビンは多くの無脊椎動物においても血液中の酸素運搬に寄与する[5]。ゴカイやミミズ等の環形動物の血液も赤いが、これはヘモグロビンと同じく鉄系ではあるがエリスロクルオリンという成分による。ただし、補欠分子族や機能面で大きな差異が無い為、これもヘモグロビンの一種と取り扱うことができる。
 無脊椎動物である頭足類または軟体動物やカニ・エビなど甲殻類は銅系タンパク質のヘモシアニン(血青素)のために青みがかっていたり、ホヤなどではバナジウムを含むポルフィリン化合物のヘモバナジン(バナドクロム、バナドヘモクロモーゲン、ヘモバナジウム)のため緑色に見えるものなど多数の血色素が存在し、同じような色であっても異なる色素成分によることも多い。また、呼吸色素の種類により、酸素の運搬能力(効率)も異なる。

*造血

 哺乳類の場合、血球(血液細胞)はいずれも骨髄で造血幹細胞から分化・成熟したものである(造血の場は哺乳類と鳥類では主に骨髄、魚類では主に腎臓、両生類では脾臓である。爬虫類は種によってさまざまである)。健康人では未熟な細胞は骨髄から血液内に移動することは出来ず、血液内には赤血球、白血球、血小板のみが存在する。

*ヒトの血液物性や成分は以下の値となる。
比重 男1.055~1.063 女1.052~1.060
赤血球数 男500万/mm3 女450万/mm3
白血球数 5000~8000/mm3
血小板 20~50万/mm3
ヘマトクリット値 男42% 女37%
血漿タンパク質 7% (うちアルブミン56%)
pH 7.4

 この他、各種イオンや有機酸、グルコース、脂質、尿素などを含む血液を抗凝固剤と共に遠沈管に入れて遠心分離すると、血液中の細胞成分が底の方に移動するが、大部分が暗赤色の赤血球部分で、赤血球部分と上澄みの間に白血球部分ができる。

 一旦区切ります。

俺の血の色は黒い(嘘 ( No.184 )
日時: 2018/09/02 18:09
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

 続きです。

*赤血球

*様々な脊椎動物の赤血球細胞の比較
 中央がやや凹んだ直径約7.5μm、厚さ約1~2μmの円盤状で、ヘモグロビン量が体積の1/3に相当する。酸素の運搬を担い、細胞核やミトコンドリアを持たない。膜は弾性に優れて容易に変形できるため、毛細血管など細いところも通りやすい。
 赤血球は成人男子で430万~570万/mm3、女子で380万~500万。全身細胞の1/3に相当する。全血液中容量中の赤血球容量の割合をヘマトクリットという。正常値は成人男性約45%、女性約40%であり、貧血時に下がり、脱水症状になると上がる。
 ヘモグロビンは酸素と結びつくと鮮やかな紅色となり、分離すると暗い赤色になる。これがそれぞれ動脈血と静脈血の色を特徴づける。仮にヘモグロビンが血漿中に溶けた状態にあると、血液は粘度が非常に高く、流れにくくなる。また、ヘモグロビンそのものもすぐに分解され、酸素を運搬できなくなる。

*白血球

 形態や染色性から顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)、単球、リンパ球の5種に分類できる細胞種の集合体で、細胞核を持つ。殺菌作用を持ち、免疫機能にも作用する。血中の数は5000~9000/mm3であり、好中球が全体の50~70%、次いでリンパ球が約30%、単球が約5%である。

*細胞の名称:形の特徴:働き

*リンパ球
 10~15μm程で、赤血球よりやや大きなサイズ。抗体を作り、腫瘍細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃。
*好中球
 12~15μm程で、核が2つ~4つに別れることもある。細菌の捕食、殺菌に役立つ。
*好酸球
 好中球より僅かに大きい。顆粒がある。寄生虫を攻撃、アレルギー反応を引き起こしたり、抑制したりする。
*好塩基球
 好中球より僅かに小さい。顆粒がたくさんある。詳細は不明だが、アレルギー反応を引き起こすと考えられている。
*単球
 20μm程で、末梢血の中で最大。細菌などの異物を捕食。リンパ球に抗体の特徴を伝える。マクロファージは単球から分化したもの。

*血小板

 直径2~3μmの細胞核を持たない細胞で、血管が損傷を受けると粘着・凝集反応を起こし止血に重要な作用を担う。血中数は15万~40万/mm3。
 血管が破壊されると露出した膠原繊維(コラーゲン繊維)と反応して、血小板が粘着する。さらに変形してセロトニンやアデノシン二リン酸などを含む粒を放つ。これらが血管収縮やさらなる血小板の凝集を促し、血栓を形成して出血を止める>[17]。

*血漿

 血漿は血液の液体成分で、その90%を占める水は物質の運搬を担う。電解質は細胞へミネラルを補給したり、体液の浸透圧や緩衝作用に影響を与える。血漿タンパク質は浸透圧や緩衝作用調整のほかにも、アミノ酸やホルモン・ビタミン類の運搬や、フィブリノゲンが血液凝固に作用したり、抗体として免疫作用に関係したりと、多様な機能を持つ。

*造血と破壊

*造血

 ヒトは誕生以前の胎生時に当たる発生の極めて初期には卵黄嚢造血管組織(血島)で造血がされるが、これは体外造血に当たる。その後肝臓や脾臓で造血され、胎生5ヵ月頃には造血組織は順次萎縮する。その後、誕生するまでには造血の場は成人期造血器官である骨髄のみに移る。
 発生生物学的には造血には2つの段階がある事が知られている。「一次造血」は、発生初期に胚体外の卵黄嚢組織で起こり一時的に胚に血液を供給し、生涯全身に血液を供給する「二次造血」は、胚のAGM (aorta-gonad-mesonephros) 組織で起る。この、二次造血を行う細胞がどこから来たのか明らかでなかったが、理化学研究所の研究グループは、卵黄嚢にある造血細胞が二次造血にも関与していることを突き止めた。
 子供の時期には脛骨のみがほとんどの造血能を担うが、20代の頃には失われ大腿骨や肋骨などの造血比率が高まる[21]。成人では体躯の胸骨、肋骨、脊椎、骨盤、リンパ組織などで造血が行われる。さらに年齢を重ねると胸骨や椎骨・骨盤での産出比率が高まる。
 骨髄のうち、造血を起こす部分は赤色骨髄のみで、黄色骨髄にその能力は無い。すべての血球は幹細胞(造血幹細胞)を元に作られる。これが造血因子を受けながら分裂による増殖を繰り返し、様々な血球へ分化・成熟する。まず、造血幹細胞はリンパ系幹細胞か骨髄系幹細胞のいずれかになる。リンパ系幹細胞はリンパ芽球を経て白血球のうちリンパ球になる。骨髄系幹細胞は複数の分化を辿り、前赤芽球・赤芽球を経て赤血球、骨髄芽球を経て白血球(好中球、好酸球、好塩基球)、単芽球を経て白血球(単球)、巨核芽球・巨核球を経て血小板となる。

*破壊
 
 赤血球は老化すると柔らかさを失う。こうなったものは脾臓で細胞内皮系細胞による食作用で分解される。ヘモグロビンは分解し黄色色素のビリルビンとなり、肝臓で水溶性化を受け胆汁の中に含まれた形で十二指腸へ排出される。これは細菌作用でウロビリノゲンへ変化し、ほとんどは糞便に混じって、一部は腸の吸収を経て腎臓から尿中に含まれて排出される。分離した鉄は肝臓や脾臓から骨髄へ送られ、新たな赤血球形成に使われる。白血球や血小板も老化すると脾臓で破壊されるが、白血球の寿命は種類によりまちまちで、顆粒球が2~14日に対し、リンパ球はときに数十年もの寿命を持つ場合がある。

*循環

 血液が流れている身体部分を特に循環器系と呼ぶ。循環器系は心臓と血管などから成り、ヒトの場合、血管は閉鎖回路を成している。 血液は心臓によって加圧され、動脈を通じて全身へ送られる。毛細血管に達すると細胞間質液に栄養分, 酸素等 放出をし、静脈を経て心臓へと戻る。
閉鎖回路の循環器系の場合、この経路には大別して2経路あり、1つは心臓と肺の間における肺循環(小循環)、もう1つは心臓と肺以外の全身との間における体循環(大循環)である。従って、血液は以下の経路で全身を循環する。

 体循環 心臓→動脈→肺以外の全身→末梢部毛細血管→静脈→心臓(肺循環に続く)
 肺循環 心臓→肺動脈→肺→肺胞部毛細血管→肺静脈→心臓(体循環に戻る)
(血液が上記のように全身を循環している事は、ウィリアム・ハーベイにより1628年に提唱された)
 血液のうち、血球成分は骨髄内の造血細胞で生産される。血球毎に寿命は異なるが、赤血球の場合、約120日で寿命を迎え、老廃した赤血球は肝臓、脾臓で壊され、体外に排出される。ただし赤血球中のヘモグロビンは排出されず、再利用される。

*緩衝・平衡

 血液には緩衝液としての機能があり、内部環境(cf. ホメオスタシス)維持のために、様々な平衡を保っている。「主な役割・機能」で述べた事柄は、基本的には内部環境の平衡のためのものと言ってよい。

*酸塩基平衡

 血液のpHは 7.35 から 7.45 の間で厳密に調整されている。この調整には、主に次の2つの平衡機構が働いている。

 炭酸緩衝系および肺の二酸化炭素排出
 リン酸緩衝系および腎臓の酸排泄
 炭酸緩衝系および肺の二酸化炭素排出

 血液の pH は、主に炭酸水素イオン(アルカリ性)と炭酸(酸性)の比によって決まる(緩衝液)。炭酸水素イオンが減るか、もしくは炭酸が増えると血液は酸性に傾く事になる。
 身体中ではさまざまな酸が発生しているが、特に呼吸を代表とする酸化反応による二酸化炭素(炭酸ガス)の発生は莫大であり、これは血液に溶解して大量の炭酸となる。これでは酸性になってしまうので、炭酸から炭酸ガスを遊離する方向に緩衝反応が進み、その結果発生した炭酸ガスは呼吸中枢を刺激し、呼吸が激しくなって肺から排出される。

*リン酸緩衝系および腎臓の酸排泄

 炭酸以外にも、少量ながら硫酸、リン酸などの酸が体内では産出される。これらは炭酸と違い、ガス化して肺から排出出来ないため、リン酸塩による緩衝作用、および腎臓からの排出によって調節される。
 血液中には、リン酸二水素イオンとリン酸水素イオンが約1:4の比で存在し、これも緩衝液としての機能を果たす。また、過剰な酸は主にリン酸二水素イオンの形で尿中に排出される。

*糖平衡

 血液は全身のすみずみまで、エネルギー基質であるブドウ糖やアミノ酸、遊離脂肪酸などを運搬し、体細胞が常に一定のエネルギー基質を使えるようにしている(ただし、タンパクやアミノ酸がエネルギーとして使われるのは、原則として非常事態の時に限られる)。
 健常なヒトの場合、安静時には血液 100 ml 中の血糖(ブドウ糖)は、おおよそ 100 mg で安定している。これは主に、膵臓のα細胞から分泌されるグルカゴン、β細胞から分泌されるインスリンにより調節される。
 食事により血糖が上昇すると、β細胞からインスリンが分泌され、血糖をグリコーゲンにして肝臓に貯蔵する。また、脂肪を脂肪組織に固定する。逆に血糖が低下すると、α細胞からグルカゴンが分泌され、グリコーゲンを分解してブドウ糖にし、また、脂肪を分解して遊離脂肪酸とする。

*水分量平衡

 生命活動は、身体内の化学反応により維持されていると言える。そして、それらの化学反応は、全て水溶液中で進行するため、身体内の水分量を保つ事は非常に重要である。血液は、身体内での相当量の水分を保持しているため、体細胞に水分を供給する重要な役割も持っている。
水分が不足すると、副腎皮質からアルドステロンが分泌される。また、激しい運動をすると、脳下垂体後葉から抗利尿ホルモン (ADH) も分泌される。
 アルドステロンはナトリウムが尿中に排泄されるのを抑制し、結果として水分を身体にとどめる。発汗が多いと、アルドステロンの分泌はさらに促進される。また、抗利尿ホルモンは、その名の通り尿量を減少させる。

*温度平衡

 恒温動物であるか変温動物であるかに関わらず、動物の体組織・体細胞が機能するには、ある範囲の温度が必要である。
 ヒトの場合、体温が摂氏 34 度以下、あるいは摂氏 43 度以上になると、脳細胞が働かなくなり意識が消失してしまう。つまり変動の許容範囲はわずかに 10 度くらいである。外部環境としては、寒中水泳や 100 度近いサウナまで耐えられる事を考えると、内部環境の温度変化の許容範囲はきわめて小さい。
 血液は、全身を循環するので、身体各部分の熱を交換する。これにより、全身の体温をある程度一定に保つ事に寄与している。

 一旦区切ります

Re: 私室 ( No.185 )
日時: 2018/09/02 18:18
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

続きです。

*血液の異常による症状

 以上にも述べた通り、血液はホメオスタシスによりその成分・組成・温度などが一定に保たれているが、それらの定常性が乱れると、身体にさまざまな影響・病状が出る。

*pH 変動による症状

 滅多にない事だが、ヒトの場合、血液 pH が 7.0 以下になると昏睡に陥り、7.7 以上になると痙攣を起こし、いずれも心臓が停止してしまう。輸液や手術の際には、血液 pH を常に監視し、pH の維持に努めなければならない。

*糖尿病

 インスリンの分泌量が絶対的または相対的に減少し、血液中の糖(グルコース)が瞬間的に高くなった際にすぐに下がらない疾患を糖尿病と言う。排泄する尿成分中に含まれる糖分が高まる事で疾患の存在は紀元前から知られていた。全身の慢性的代謝障害を引き起こす。

*血液量の減少によるショック

 血液、もしくは血液中の水分が大量に失われ、血圧が急激に下がるとショック状態に陥る。これを低血量性ショック(もしくは出血性ショック)と呼び、もっとも多く見られるショックである。また、外見上の出血量はさほどではなくても、外傷性ショックに陥る事がある。強い打撲により毛細血管から水分が漏出すると「腫れ」となる。「腫れ」が広い範囲で発生すれば、血管内、すなわち血液の水分量が減少して血圧が低下し、低血量性ショックとなる。大火傷の場合の熱傷性ショックや、ひどい下痢のために起こる脱水ショックも、低血量性ショックの1つである。

*貧血

 貧血は、血液の単位量あたりのヘモグロビン濃度が低下する状態が起こす疾患である。これはそのまま赤血球数の減少と読み替える事ができる。病理学的原因は、赤血球の生産力低下(鉄欠乏性貧血や再生不良性貧血など)、過剰な崩壊(溶血など)、失血の3つがあげられる[24]。

*血友病

 血友病とは血液を凝固させる因子が少なくなる遺伝的疾患であり、血が固まりにくい事から様々な不都合が生じる。ささいな傷が筋肉や関節内部に血腫をつくり運動障害を起こしたり、歯科治療を困難にしたりする。本来の凝固因子欠乏は男性にしか起こらないが、本来は血友病に含まれない染色体劣性による凝固因子欠乏は男女ともに起こり得る。

*白血病

 白血病は血液中の白血球数が平常よりも増加する疾患であり、貧血・発熱・感染または血小板の減少などを引き起こす。根本要因は骨髄中の白血球をつくる細胞の暴走であり、その背景にある原因は不明ながらRNAウイルスへの感染や被曝などが推測されている。

*その他

 特定の疾患を抱えている場合、血液とくに血漿の中に存在する物質や酵素などの存在率に変化が起こる場合がある。血液検査はこの特性を利用した診断法である[1]。

*血液と病原体

 病原体が体内で広がるにも血液を経由するものもある。血液そのものを住みかとする例(マラリア原虫など)もある。また、血液は普通は体外に出ないはずだが、実際には吸血動物を通じて人から人への移動が可能である。このような感染経路を持つ伝染病は数多い。ヒトの場合にもペストやマラリアなど重要な伝染病が多い。このような感染経路をベクター感染という。それらの多くは衛生面の進歩によって先進国では姿を消しているが、そうでない国も多い。
 それに代わって見られるようになったのが、医療的な処理(注射、輸血など)の際に血液の交流が起こって、それによって感染が起きる例で、これを血液感染と呼んでいる。

*血液型

 他人同士の血液を混合すると、赤血球が引っ付き合う凝集反応が起こり、やがて塊の中で赤血球が破壊され溶血することがある。これが体内で起こると、血管の閉塞や、ショックまたは悪心などの症状に繋がる。これは免疫反応(抗原抗体反応)の一種であり、凝集を起こさない血液のグループを血液型という。
 よく知られた血液型には、ABO式血液型とRh式血液型がある。1901年にカール・ラントシュタイナーが発見したABO式血液型は、赤血球の膜にある抗原(凝集原)A,Bの2種と、血漿中に含まれる抗体(凝集素)α,βの2種が関係し、4つの血液型に分類される。メンデルの法則に従い、優性のA・Bと劣性のO3種の遺伝子が2つ組み合わさって遺伝すると、A型(AA,AO)、B型(BB,BO)、AB型、0型(OO)の4種類に分かれる。A型の血漿にはβ、B型にはα、O型にはα・βの抗体があり、AB型は両方とも含まれていない。このAとαまたはBとβが結びつくと凝集と溶血が起こる。
 Rh血液型は、赤血球の膜にある抗原体のRh因子を原因に起こる凝集であり、同じものがアカゲザル (rhesus monkey) から見つかったため、この名がつけられた。ABO式血液型と異なり通常の場合抗体は血液中に無い。しかしRh陰性(Rh-)の人がRh陽性の輸血を受けたり、Rh-の女性がRh陽性(Rh+)の胎児を妊娠した場合、体内に抗Rh抗体が生じる。そしてまた輸血を受けたりRh+の子供を妊娠すると、抗体が反応して赤血球凝集反応を起こす場合がある。

*栄養源としての血

 血液は高栄養の液体であるため、これを食物とするのは不思議ではない。

*人間

 人間では、イヌイット(エスキモー)がアザラシなどを狩りで仕留めた時に、その血液を貴重な栄養源として(ビタミン源などとして)その場で飲む。西洋の料理ではブラッドソーセージや、血のプディングなどがある。中国や東南アジアでは豚の血を固めて豆腐状にしたものをスープや麺料理の具などに用いる。韓国では同様に牛の血を用いる。沖縄ではチーイリチー(血の炒り付け)が食される。
 日本ではスッポンやニホンマムシの生き血を飲むことで精力がつくと信じる人がいる。モンゴルではザイダスという血のソーセージがある。また、伝統的生活を送るマサイ族にとって牛の血液は牛乳と共に重要な食糧であり、そのまま、あるいは牛乳に混ぜて飲む。日本では、年間1200-1300tの牛と豚の血液が輸ニュウされており、そのうち300-400tが食品用として使用されている。鉄分補給のサプリメントとして、血液を加工したヘム鉄などが販売されている。
フランス料理では、ジビエにおいて野鳥や野獣の血を、ヤツメウナギ料理においてはヤツメウナギの血を、風味付けのソースとして用いる事がある。
 伝説・フィクション上では「吸血鬼」などの妖怪に、人の生き血を吸う伝承がある。

*昆虫等

*血を吸う蚊

 まず小型の動物について見ると、蚊(カ)やアブ、あるいはノミやシラミなど多くの種類の昆虫が血を栄養源として利用する吸血性昆虫である。ダニやヒルも血を利用するものがある。
 吸血性の動物には、針状になった口を射しこんで血を吸うものが多い。その際に、痛みを与えるものもほとんど感じさせないものもあるが、多くのものでは、刺されたあとに傷口が腫れたりかゆくなったりといった反応を示す。これは、一つには血を吸う際に、血液の凝固を抑える化学物質を注入するためである。ヒルの場合、皮膚をかみ切るため、その傷口は長く血を流す。クモやタガメなども「生き血を吸う」と言われることがあるが、これらは体外消化した液体を吸い込んでいるので内容は大きく異なる。
 多くの大型ほ乳類は、吸血性昆虫に悩まされる。人も例外でなく、血を吸う生き物には嫌悪感が強いのもそれとは無関係でないかも知れない。「人の体毛が薄くなったのは吸血性昆虫を取りやすくするためとする説を唱える人もいる。
 大型動物では血を吸うものは多くなく、ナミチスイコウモリ等に例がある程度である。


 続きます。

Re: 私室 ( No.186 )
日時: 2018/09/02 18:22
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

 これで最後です。

*文化と血液

 「血液」は、より基本的には「血」と言う。「血」は様々な文化で、親子関係、親族関係、遺伝に結び付けられて用いられている。例えば、「血統」「血脈」「血族」「血のつながり」や「血縁」といった表現で用いられている。
 また、血液は負傷時に体外に流れ出るので、戦争や暴力の象徴、メタファーとして用いられる。例えば「血の日曜日」「血のバレンタイン」「無血革命」「血塗れの(ブラッディ)メアリー(メアリー1世)」などといった表現がある。「血の気が多い」「血気盛んな」といった表現は、気性が荒く乱暴な人物に対して用いられる。

*宗教

 旧約聖書『レビ記』14章の記述を基に書かれたアスペルギルム(聖水を振りかける錫)の原型
血液を生命、あるいはそれを象徴するものとして扱う文化がある。ゲルマン人は、Blótsという生贄の儀式で、血液に特殊な力があると信じられ、家畜の血を神像や自分の体などに振り撒いた。

*ユダヤ教
 ユダヤ教では血液は生命であるとされ、食べることが禁じられている(レビ記)。そのため、動物を食べる際には屠殺の方法が厳格に規定されている。
 レビ記1章「主への燔祭(生贄の捧げ方)の仕方」として、1:5に「彼は主の前でその子牛をほふり、アロンの子なる祭司たちは、その血を携えてきて、会見の幕屋の入口にある祭壇の周囲に、その血を注ぎかけなければならない。」と記述されるほか、子牛以外の生贄についても血液による清めの方法を記載されている。

*キリスト教

 福音書によると、イエス・キリストは最後の晩餐の席において、(その場に自分を裏切ろうとしている者がいることを指摘し)、パンとブドウ酒を手にとって、それらが、自分の体であり、多くの人のために流す契約の血である、と言った。(『マルコによる福音書』14章17節〜。)。キリスト教では、ユダヤ教より食物規定は緩く、ブラックプディングやブルート・ヴルストなど血液を用いた料理も食べられている。
 キリスト教系のエホバの証人は、使徒言行録 15章28, 29 ("Keep abstaining...from blood.")の解釈を理由に輸血拒否する場合がある。信徒によっては、自分自身の血液や、主要な血液分画(赤血球、白血細胞、血小板、血漿)の中から受け入れられる要素を個人の決定で受け入れることができる。

*イスラム教

 イスラム教では、血を含む食品を食べるのはクルアーン食卓の章(5章3「あなたがたに禁じられたものは、死肉、血、豚肉、アッラー以外の名を唱え殺されたもの~」)の解釈で禁止されている。血は穢れと考えられ、血が出た場合の対処法も規定されている。動物を屠殺する際、血を完全に抜いてから食肉処理するなどの細かいハラールの規定がある。

*他

 アステカにおいては太陽の運行と血には密接な関連があると信じられており、太陽の正常な運行を守るために人間の心臓と血を生贄として捧げた。

*他の用途
 
 血粉 - 家畜などを食肉処理した際に出た血液を乾燥させたもの。飼料や肥料とする。
その他、研究用途

*数値

 血液重量が体重に占める割合は動物によって異なる。ヒトやイヌ7.7%、ネコ5.5%、ウサギ5.4%、ラット5.0%、ニワトリは10%になる。

*主な脊椎動物の血液重量比
 
 脊椎動物において、体重に占める血液の重量比率は動物の種によって大きく異なる。数値は、Bertelsmann 1979, Oppenheimer and Pincussen 1925, Prosser 1973から。

動物
体重に対する血液重量比率(%)変動幅
コウモリ 
 13.0

シロナガスクジラ 
 6.5

ネコ 
 5.6

ウシ 
 
5.2~5.7
ニワトリ 
 7.0

ヨーロッパヒキガエル 
 5.6
4.7~6.3
ワニ 
 15.4

イヌ 
 8.6
2.3~8.7
カモ 
 10.2

ウナギ 
 2.9

オオヤマネ 
 5.8
5.3~6.0
ヤギ 
 7.3

ヨーロッパヤマカガシ 
 7.7

モルモット 
 7.5

ノウサギ 
 7.5
6.4~8.1
ハリネズミ 
 8.0

ウマ 
 7.6

ヒト(男性) 
 
6.5~7.1
ヒト(女性) 
 
7.1~7.8
トカゲ 
 5.8
4.7~7.0
ハツカネズミ 
 5.8
4.6~7.0
ホライモリ 
 2.9

ブタ 
 4.6
2.3~8.7
ラット 
 7.5

カワラバト 
 7.8

オンドリ 
 9.0

サンショウウオ 
 6.1
5.5~6.8
サケ 
 2.8

ヤツメウナギ 
 4.9

サメ 
 7.0

ヒツジ 
 8.1
6.6~10.4
アシナガトカゲ 
 5.2
3.8~7.6
カメ 
 9.1

東方キャラクターズ15「西行寺幽々子」 ( No.187 )
日時: 2018/09/02 19:50
名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7IuJ.JV2)

*西行寺幽々子とは;「上海アリス幻樂団」製作の弾幕STG「東方Project」に登場するキャラクターである。初出は妖々夢。

*概要

*【種族】・亡霊
東方妖々夢・最終ボス
東方永夜抄/萃夢想/緋想天・自機
東方文花帖・Lv8ターゲット
東方花映塚・妖夢ED出演
東方神霊廟・1面ボス
東方心綺楼・背景に登場
弾幕アマノジャク・四日目ボス
*【二つ名】
幽冥楼閣の亡霊少女(妖々夢)
天衣無縫の亡霊(萃夢想・緋想天)
華胥の亡霊(永夜抄・求聞史紀・儚月抄)
幽雅な心霊写真(文花帖)
亡霊の姫君 (書籍文花帖)
雪の亡霊 (緋想天)
彷徨わない亡霊(神霊廟)

*【テーマ曲】
「幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life」(妖々夢・萃夢想・緋想天)
「ゴーストリード」(神霊廟)

 冥界にある「白玉楼」の管理者である亡霊の少女。西行寺家のお嬢様。
 二次創作では作画が面倒なのかあまり描かれることがないが大抵の登場シーンで周りに小さな幽霊が数体浮かんでいる(三月精や儚月抄の登場シーンでは100%描画されている為本来は必須なのだと思われる)。妖夢の半霊のように決まった固体なのか否かは不明。
 飄々としておりその真意が掴み辛い。妖夢は日常茶飯事として、東方儚月抄では八雲藍すら翻弄されている。
 また東方緋想天での気質は「雪」となっているが、どうやら自ら気質をコントロールしたものらしい。異変の兆候段階でもっとも早く天子を突き止めたのも幽々子である(紫が幽霊の減少を小町の怠慢と言っているが、幽々子の方が圧倒的に…)。
 東方神霊廟では、神霊の異変を感じ取り冥界に入った各プレイヤーにそれとなーく異変の場所を教えたり教えなかったり。

*能力

*死を操る程度の能力

 人や妖怪を、一切の抵抗を許さずに絶命させる能力。単純明快で、非常に恐ろしく強力な力である。
 彼女が自害して亡霊になるきっかけとなった能力であるが、亡霊になってからはこの力を疎んでいる様子は無く、割と気軽にやっているらしい(ただし、この力を使う事自体は滅多に無い)。
 死を操るといっても、例えばその場で卒倒するように絶命するのか、死へやんわりと誘うのかは不明。生前は後者であった。
 ただし、この能力が通用するのは「死ぬ事が出来る」存在のみで、蓬莱山輝夜や藤原妹紅のような不死者には通用しない(「永夜抄」のエンディングで不死者を「天敵」と呼んでいる)。

*死霊を操る程度の能力

 幽霊などを操る事が出来る能力で、彼女が生前から持っていた能力。具体的に何が出来る力なのかは不明だが、冥界に一時滞在する幽霊の管理に役立つ能力らしい。この能力の存在故に、地獄から冥界への永住を許されている。

*あらゆるものを食べる程度の能力

 ゲーム中の性能

*東方妖々夢

 6ボスとして登場した「妖々夢」においては、弾速こそ早くないものの驚異的な弾数でこちらの動きを封じてくる。
 桜の開花等をモチーフにしたと思われる弾幕の美しさは必見だが、独特の軌道が多いため回避パターンを構築するまではよく判らないままコロされかねない強敵である。

*東方永夜抄

 「永夜抄」にて自機出演した際も特徴は変わっておらず、威力や弾速は特筆するところが無いものの、広範囲(画面下端中央で陣取ると、左右下端以外ほぼ画面全てをカバーするほど)にばら撒くワイドショットが持ち味。そのため、他の3チームは「人間側がワイドショット担当・妖怪側が一点集中ショット担当」となっているところ、幽々子と妖夢の冥界組だけはそれが逆になっている。(幽々子が妖怪担当)
 妖怪側は一点集中ショットと同時に低速移動の担当でもあるためボス戦で主に使われるが、冥界組は集中ショット担当の妖夢の動きが速いため、この点では他チームより扱いにくい。ただし幽々子のショットは相手に密着して弾を全部当てるようにすると妖夢よりも威力が高くなる。
ボムは通常版の死符「ギャストリドリーム」は画面全体に効果があるものの、発動からダメージまでのタイムラグがありすぎて扱いづらい。一方でラストスペル版の死蝶「華胥の永眠」は全キャラ中最も威力の高いラストスペルとなっており、他キャラだとボム2つ使用と言うコストの悪さから本当に緊急回避でしか使わないラストスペルを能動的に狙っていく価値のある唯一のキャラ。
 相方の妖夢のボムが威力は高いものの範囲固定の上に妖夢本体も強制的に移動させられる扱いにくいボムであるという事、チームの特殊能力としてボムが3個未満の状態でステージクリアすると自動的に1個補充されるという能力のお陰で使い切る→1個補充→ラストスペルをボム1個消費で撃つ→補充→また撃つ と言うようなサイクルが可能な事なども、幽々子側のラストスペルにボムをつぎ込むのを後押ししている。
 冥界組では幽々子のラストスペルを使うには高速移動担当の妖夢を操作していなければならないというのがやや難点だが、幽々子単体操作の時ならば幽々子でボスに張り付き射撃→弾をわざと避けない→密着でそのままラストスペル等の強引な瞬サツ方法も可能になる。
(※ ラストスペルはボムが2個以上残っている時に撃つと2個消費するが、1個しか無い時は1個消費で撃てる)

*東方緋想天・非想天則

 「緋想天」および「非想天則」で出演した際は「ふんわりパワーキャラ」とでも形容するようなキャラクターとして仕上がっている。
 B射撃は永夜抄を思わせる広範囲ワイドショットで、典型的な低強度の弾をばら撒くタイプ。C射撃はなんと相手の射撃と相サイせず素通りして行くと言う特殊な性質を持った、微妙にホーミングな幽霊弾を射出する。
 低強度ワイドショット+相サイしない弾と言う性質から相手の弾幕を相サイする能力がやや低いが、B射撃の強度でも十分な相手ならば射撃を通さない弾幕で優位に立てるし、スキルまで含めれば貫通系の強度の高い射撃もあるため撃ち負ける事はあまり無い。
 判定の無いまま画面端まで飛んで行った後に跳ね返ってばら撒かれる、と言ったような時間差射撃にも富んでおり、相手の動きを制限した上で詰め寄って行く術に長ける。
打撃も打撃で、モーションが両手に扇を持って回転すると言った形の打撃が多いため、後ろ側にも判定を持つ攻撃が多い。そのため熟練した幽々子使い相手だと思わぬところでめくりを食らってしまう。
 機動力はかなり動きが遅いほうであり、スピードキャラに翻弄される事が少なく無いが、飛翔の旋回能力が非常に高いため、射撃での布陣を敷いた上での立ち回りは強い。
 また、ダッシュの出だしだけはやたら速いので、固めの最中に短距離をダッシュで詰めたり、相手の固めの隙間をグレイズで抜けて反撃すると言った場面では異様に素早い。
 攻撃力は、コンボでは見た目のヒット数は少ないものの一発一発の威力が非常に高く、総合してコンボ火力はかなりの上位に位置づけられる。非想天則ではお空と言う超火力キャラが登場したためダメージの数値だけ見ればいくらか霞んでいる感がある。
 しかしそれでもまだまだ上位クラスだし、そもそも強力な立ち回り・固め能力とこの火力を両立しているため、現在(非想天則ver1.10)では総合力でトップと言って差し支えない性能を誇る。
 因みに、彼女のホームグラウンドである「白玉楼雪庭ステージ」は背景の雪のせいで白系の射撃が見えづらく(一部の天候ではよりいっそう見えづらくなる)、別の意味でプレイヤー泣かせのステージ。このため、緋想天での大会やネット対戦では白玉楼雪庭ステージの使用を自粛していたりしていた。
 それらを感じてか、続編の非想天則では白玉楼雪庭ステージの明るさを薄暗くして射撃の見やすさを改善している。

*東方神霊廟

 まさかの1面ボスでの再登場。元ラスボスとのいきなりの遭遇に度肝を抜かれたプレイヤーも多い事だろう。
「おまえのような1面ボスがいるか」とファンから突っ込まれたり、そうでなかったり。
今回の位置付けはRPGで呼ばれる町人Aとされているだけに、弾幕攻撃もそれほど激しい物ではない。
 広がりを見せる弾幕はかつての「妖々夢」の弾幕には近いが落ち着いて見ていれば十分避けられるほどの
 軌道やスキマを持つ。トランスを使わなくても十分対抗できるはず。なお、HARD以上でプレイすると「妖々夢」で見られたあの扇が確認できる。

 一旦区切ります。

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