雑談掲示板

みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】
日時: 2022/06/30 06:43
名前: ヨモツカミ (ID: HJg.2TAk)

再始動予定につき調整中!
注意書き多くてきもいね、もっと気楽に書ける場にするから待っててくれ!



略してみんつく。題名の通り、みんなでSSを書いて投稿しよう! というスレです。SSの練習、作者同士の交流を目的とした場所になっております。投稿された作品に積極的に感想を言い合いましょう。稚拙な感想だから、と遠慮する必要はありません。思ったことを伝えてあげることが大切です。

優劣を競う場所ではありません。自分が上手くないと思うそこのあなたこそ、参加してみてほしい。この場で練習をしてみて、他の参加者様にアドバイスを求めてみてはいかがです? お互いに切磋琢磨しながら作品投稿が楽しめると素敵ですね。

自分はそれなりに書けると思ってるあなたは、いつもの自分と違う作風に挑戦してみるのも楽しいかもしれませんね。または、自分の持ち味をもっと伸ばすのも良いでしょう。みんつくに参加することで、新たな自分を見つけるキッカケになるといいなと思います。

読み専の方も大歓迎です。気に入った作品があれば積極的にコメントを残していただけるとスレが盛り上がります。当然、誹謗中傷や批判など、人が見て傷付く書き込みはNGです。常に思いやりの精神を持って書き込みましょう。


*作品の投稿は最低限ルールを守ってお願いします。
↓↓
・お題は毎月3つ出題します。投稿期間、文字数の制限はありません。ただし、お題に沿ってないSSの投稿はやめてください。そういうのは削除依頼を出します。
文字数について、制限はありませんがどんなに短くても140字くらい、長くても20000文字(4レス分)以内を目安にして下さい。守ってないから削除依頼、とかはしません。
・二次創作は禁止。ですが、ご自身の一次創作の番外編とかIfストーリーのようなものの投稿はOK。これを機に自創作の宣伝をするのもありですね。でも毎回自創作にまつわる作品を書くのは駄目です。たまにはいつもと違う作品を書きましょう。
・投稿するときは、作品タイトル、使用したお題について記載して下さい。作品について、内容やジャンルについての制限はありません。
小説カキコの「書き方・ルール」に従ったものであればなんでもカモン。小説カキコはそもそも全年齢なので、R18ぽい作品を投稿された場合には削除をお願いすることもあります。
また、人からコメントを貰いたくない人は、そのことを記載しておくこと。アドバイスや意見が欲しい人も同じように意思表示してください。ヨモツカミが積極的にコメントを残します(※毎回誰にでもそう出来るわけではないので期待しすぎないでください)
・ここに投稿した自分の作品を自分の短編集や他の小説投稿サイト等に投稿するのは全然OKですが、その場合は「ヨモツカミ主催のみんなでつくる短編集にて投稿したもの」と記載して頂けると嬉しいです。そういうの無しに投稿したのを見つけたときは、グチグチ言わせていただくのでご了承ください。
・荒らしについて。参加者様の作品を貶したり、馬鹿にしたり、みんつくにあまりにも関係のない書き込みをした場合、その他普通にアホなことをしたら荒らしと見なします。そういうのはただの痛々しいかまってちゃんです。私が対応しますので、皆さんは荒らしを見つけたら鼻で笑って、深く関わらずにヨモツカミに報告して下さい。
・同じお題でいくつも投稿することは、まあ3つくらいまでならいいと思います。1ヶ月に3つお題を用意するので、全制覇して頂いても構いません。
・ここは皆さんの交流を目的としたスレですが、作品や小説に関係のない雑談などをすると他の人の邪魔になるので、別のスレでやってください。
・お題のリクエストみたいなのも受け付けております。「こんなお題にしたら素敵なのでは」的なのを書き込んでくださった中でヨモツカミが気に入ったものは来月のお題、もしくは特別追加お題として使用させていただきます。お題のリクエストをするときは、その熱意も一緒に書き込んでくださるとヨモツカミが気に入りやすいです。
・みんつくで出題されたお題に沿った作品をここには投稿せずに別のスレで投稿するのはやめましょう。折角私が考えたお題なのにここで交流してくださらなかったら嫌な気分になります。
・お題が3つ書いてあるやつは三題噺です。そのうちのひとつだけピックアップして書くとかは違うので。違うので!💢



その他
ルールを読んでもわからないことは気軽にヨモツカミに相談してください。


*みんつく第1回
①毒
②「雨が降っていてくれて良かった」
③花、童話、苦い

*みんつく第2回
④寂しい夏
⑤「人って死んだら星になるんだよ」
⑥鈴、泡、青色

*みんつく第3回
⑦海洋生物
⑧「なにも、見えないんだ」
⑨狂気、激情、刃

*みんつく第4回
⑩逃げる
⑪「明日の月は綺麗でしょうね」
⑫彼岸花、神社、夕暮れ

*みんつく第5回
⑬アンドロイド
⑭「殺してやりたいくらいだ」
⑮窓、紅葉、友情

*みんつく第6回
⑯文化祭
⑰「笑ってしまうほど普通の人間だった」
⑱愛せばよかった、約束、心臓

*みんつく第7回
⑲きす
⑳「愛されたいと願うことは、罪ですか」
㉑嫉妬、鏡、縄

*目次
人:タイトル(お題)>>
Thimさん:小夜啼鳥と(お題③)>>181-182
むうさん:ビターチョコとコーヒー(お題⑲)>>183
心さん:君に贈る(お題⑭)>>184
黒狐さん:神の微笑みを、たらふく。(お題⑳)>>195
よもつかみ:燃えて灰になる(お題⑱)>>196
むうさん:宇宙人が1匹。(お題⑳)>>200



*第1回参加者まとめ
>>55
*第2回参加者まとめ
>>107
*第3回参加者まとめ
>>131
*第4回参加者まとめ
>>153
*第5回参加者まとめ
>>162
*第6回参加者まとめ
>>175
*第7回参加者まとめ

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Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.134 )
日時: 2020/09/13 07:26
名前: ヨモツカミ (ID: H5hI/0hQ)

上げておきます

Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.135 )
日時: 2020/09/19 12:56
名前: おまさ (ID: ZXBN0Dyw)

すっかり秋に入りそうな時期になりました。大変遅くなってしまいすみません。「雨が降っていてよかった」の続きになります。

思ったより文章量が膨大になってしまったので、記事を3つに分けました。
季節外れですが、今一度梅雨の話にお付き合い下さい。

お題②
題名「雨が降っていてよかった②」

****



3







 
 知ってしまった。理解ってしまった。自分の苦しみが、…………焦りに他ならないことに。 
 気付きたくなくて、目を背けていたものに、無理やり気付かされてしまった。

 土曜日、カーテンと曇り空のせいでやや暗い自室にてひとり蹲っていた。壁に掛けてある時計の短針が3の文字から少しずれている。




 東屋での一件から今日で4日経つ。あれ以来ずっと、幻聴というには些かささやかな呵責が頭蓋に反響している。
『ーーーじゃあ焦ってるの、気付いてるんじゃないの?』

 ………厭。
 残滓というよりむしろこれは、……呪詛ではないのか。
 あの言の葉が、いつ如何なる時も自覚を促すことを強要する怨嗟に思えてならない。

『ーーーじゃあ焦ってるの、気付いてるんじゃないの?』




 自覚、自覚というけれど。
 焦っている自覚をしたところでどうする。なにかを変えようとして、さらに焦燥に駆られる負の連鎖・増幅が起こりうるだけではないか。
 
 そうして、なにを変えればいいのか、何を為せば変われるのか解らず、むずむずとした状態こそーー焦りというものではないのか。

 変わりたい。けれど、結局は堂々巡りに陥る。いっそ開き直れとでもいうのか。だが、開き直りというのは自分への問いかけの天敵だ。蹲って何もせずにいるだけでは、状況は変わらない気がした。





………そもそも自分は、何を変えたいのだろう?


 自分自身? もしくは、この状況? 未来? 過去? 意志? あるいは、環境?
 わからない。
 何かを変えたい、変えなければ、とは思っている。だが、その「何か」が何なのかが掴めない。
 









『ーーーじゃあ焦ってるの、気付いてるんじゃないの?』

『ーーーじゃあ焦ってるの、気付いてるんじゃないの?』

『ーーーじゃあ焦ってるの、気付いてるんじゃないの?』

『ーーーじゃあ焦ってるの、気付いてるんじゃないの?』

『ーーーじゃあ焦ってるの、気付いてるんじゃないの?』

「ーーーっ、」


 焦っているのは、努力が実を結ばないことに対してか、それとも……眼前の答えにけれど至れないことに対してなのか。
 結局、思考の堂々巡りという名の陥穽に嵌り、思索に嫌気が差して考えることをやめることにした。



 
 逃げていても状況は変わらないなんていう常識なんか分かってる。けれどどう立ち上がればいいのかが分からない。考えても考えても、頭は焦りに逸るばかりでちっとも答えが出てくれない。
「……クソ」

 頭を掻き毟り立ち上がる。思考が固着して駄目だ、気紛れに少しランニングしよう。軽く伸びをしてから自室を後にした。





 それが「逃げ」だと、ついぞ気付かぬまま。



4


 外に出てみれば、酷く蒸す日だということが分かった。
 勉強で気を紛らわせたりしながら一日中屋内にいたのだから、外出直後にこの蒸し暑さは少し堪える。ただ今日は、曇っているとはいえ雨の降る気配がしないのは少しありがたかった。
 軽く体操をしたのち走り始めて、しばらくすると例の東屋に着いた。

「ーーー、」
 どうしてだろうか。
 意識するよりも先に体が動いていた、とはこういう事を言うのか。無意識のうちに足を動かしていたらいつの間にかここに来てしまった。字面だけ見ると変にバカらしい気分になるが、けれど上手く説明できない。

 

…………ひょっとして、彼女を探しているのか?

 いや、それはないだろう。とかぶりを振る。
 自分があの少女を探していたとしても、探してーーーそれでどうする。
 謝るのか? それとも、謗るのか? あるいはーー、






「ーー何かを、訊きたいのか……?」

 不意に、そんな可能性に引っ掛かる。
 独り言だから当然、返り言はない。けれど口にして、確信が深まるような気がした。ランニングで弾む息とは別の何かが、心臓をどくんと動かす。

 行動しなければ。訊かなければ。
 気分は凪のように落ち着いているが、しかし使命感に逸る自分が再び、脚を動かす。気がつくとまた走り出していた。






 自分は彼女に、何が訊きたいのだろう。
 居場所、先の言葉の意味。……いやひょっとして少女の名前? あるいはそれらを含めて質問をしたいのか?


「………っ」
 いくら悩んでも答えは出ない。考えれば考えるほどに、さっき家にいた時のような堂々巡りに陥る気がする。徐々に不安と苛立ちが募り、思考放棄するーーーーその直前。

























 視界に、1人の人間の後ろ姿が映った。

 どうやらそれは細身の女性のようだ。少し位置が遠いから分かりづらいが、おそらく背丈は自分より低い。同年代のようだ。今、交差点でひとり信号待ちをしている。




 蒸す大気の中に僅かに吹いた風が、………その漆の髪をほのかに揺らす。

 華奢な指で髪を押さえたときにちらと見えた横顔で、確信した。
 あれはーー4日前に会った、例の少女だ。





「おーい!」
 名前は分からないから、叫ぶ。周囲からの視線を意識の外に追いやりつつ叫んだ。けれど少女は気付かない。
 信号が青に変わる。歩き出した少女は、すぐにどこかに行ってしまう。
 今しかない。今しか、呼び止められない。





ーーー距離、目視30メートル。



「おーい!!」
 再び、息を弾ませながら叫ぶ。実際は叫ぶというより半ばがなっていた。喉を痛めたが、代わりに少女は今度こそ振り向いてくれた。少女の足が止まる。交錯する視線。





ーーー距離、目視20メートル。



 不意に、こわいと思った。
 もしかしたら、自分は何かを訊きたいわけではないかもしれない。全く別方面の目的を持って少女を探しーー否、ひょっとしたらそれすらも誤りなのかもしれない。
 それらの懸念が、こわかった。


 けれど、呼び止めてしまった以上もう遅い。

 ……早く。
 訊かないと。
 訊かないと。
 だってそうしないと、きっと少女は去ってしまう。掴みかけた答えを手放すのは嫌だ。





ーーー距離、目視10メートル。





「あのさ、」
 弾む息を押さえつけ、掠れた喉で問い掛けようとした。ーーー瞬間。





 




























 少女のいる位置に突っ込んでくる車を、辛うじて動体視力が捉えた。








 しかしこちらに振り向いた彼女は、それに気付いていない。仮に今気付いたとて、反応は間に合わない。
「ッーーー!」



ーーー目視、5メートル。



 咄嗟に、右脚で地を蹴って間の5メートルを刹那でゼロにする。
 走ってきた分、結構速度が出ている。急停止して歩道に戻る時間もスペースも足りない。

 脊髄反射で、少女を前に突き飛ばした。

「………ぇ」
 呆然と声を漏らした少女。再び絡まった視線。まるで螺鈿みたいに綺麗な目だな、とぼんやり思い。同時に「間に合った」と緊張が弛緩して。























 それらを、スキール音と衝撃が無残に蹂躙した。


 耳朶と全身を凄まじい物理的暴力で殴られる。瞬間的に血管が圧迫されて視界が暗くなる。体が宙に浮き上がったのか、三半規管が攪拌されて、どこが上か判断できない。硬いしょうげ


ーーーーー。




ぁーーーーーーーーーーーーーーーーー。





5







ふと目を開いてみれば、知らない天井が見えた。

寝台に寝ていたらしい。重い頭を持ち上げようとしたところで、
「ーーづっ」

 全身を支配する倦怠感と軋むような痛みに目覚めを出迎えられ、涙目になりながら記憶の糸を辿る。




 たしか俺は………事故に遭って。
 身体に蔓延る倦怠感と鈍い痛みはそれでか。

 全身が粘土になったように重く、軋むようだ。中でも最もズキズキ痛むのは鳩尾近辺で、呼吸をするだけで視界に火花が散りそうになる。





 曖昧だった記憶が、徐々に色と温度を取り戻してくる。
 
 そうだ。あれは土曜日のことだ。
 あれからーーーーどのくらい経った?


 寝台の横に置いてある日めくりカレンダーは、5日後の日付を示している。





「ク、ソ……っ」
 またやらかしてしまった。
 5日もの間、意識が飛んでいたということだろう。ーーこれ以上の、時間を無為に浪費することなんてあろうか。
 焦って、それを変えようとして足掻いて、その結果がーーこのザマか。
「なんで……あんなこと……っ」


 何にもならなかった。
 五日間意識を飛ばして、けれど少しも前進できていない。それどころか蹈鞴を踏むことで焦りの沼に嵌っていく。
「……畜生、畜生、畜生、畜生……!」
 今更もう遅いと分かっていながらも、後悔せずにはいられない。



「………畜、生…」
 
 
 ーー傷とは別のなにかが、きりきりと肺と臓腑を締め上げているような気がした。





6


 先日程ではないにしろ、病院を出るといかにも梅雨らしく降り頻る雨が、病院の庭園のアジサイを弾いていた。





 その後、一応は退院となった。
 けれど医師には当分の間の運動を禁じられ、悔いすらももはや生温いものとなってしまった。今もこの身を苛むのは焦燥と呵責と怨念のいずれだろうか。どれであれ臍を噛む思いには変わりない。
 何にもできない。前進したくても、できない。
 

 思えば自分は、何にも成せていない。
 1年間、幾度となく必死に可能性に手を伸ばした。けれど届かなかった。
 努力はした。けれどもその努力はついぞ実らなかった。自分はただ徒らに一年を食い潰したのだ。
 
 そうして迎えた2年目もーー今こうして自ら盛大にぶち壊している。




 この時、もはや「焦り」などという言葉は思考回路から吹っ飛んでいた。今はとにかく、「変わっていない自分」への自嘲と、それを自覚したことへの衝撃が殊更に大きくて。

 
 前進していると、いつから錯覚していたのだろうか。
 一年前となにも変わっていない。なにも成長していない。
 

 何にも成長できなかった自分が変われるわけがない。今更変わるはずがないんだと、何度も何回も他でもない自分が体現していた。……破滅しない完璧な命題を、証明してしまったのだ。
 その証明を否定したくなくて、わざわざ車に突っ込んで練習できない体になったのだろうか。いや、最初から変化なんて望んでいなかったのかーー?




分からない。分からないことだらけで、考えるのが馬鹿馬鹿しくなった。思考を放棄する。

「………」





 病院を出て、どのくらい経っただろうか。ほんの十数分かもしれないし、それ以上かもしれない。
 けれど大切なことは、そんな事ではない。
 ーー眼前、気付けばまた例の東屋に辿り着いていた。




 そして、

「…………、」
 








 5日ぶりに再会した例の少女は、文庫本から目を覗かせてすぐにその目を伏せた。







Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.136 )
日時: 2020/09/19 12:53
名前: おまさ (ID: ZXBN0Dyw)

お題②
題名「雨が降っていてよかった③」

********************************



 雨は、嫌いだ。
 今となってはその理由も、単純に「前に進めないから」というものではない。
 雨が降ったら身体を動かせなくなって、無為に時間を過ごして………その上で。




 ・・・・・・・ ・・・・・・・・
 自分の中の嘘を、自覚するのが怖い。



 だから、雨は嫌いだ。
 




********************************


7
 


9日前、自身の焦りを気付かされた。

5日前、自覚したそれを自嘲に変えるきっかけを作った。

そうして今自分は、ここにいる。




眼前、目を伏せている少女が1人。
何を言えばいい。何をすればいいのか。そもそも何故、自分はここに足を運んだのか。

分からない。……けれど体は勝手に動いて、声も勝手に喉の奥からせり上がった。

無意識のうちに頭が下がり、腰を折り、そしてーーー、














「「ごめんなさい」」






 瞬間、何故か声が重なった。

 呆気に取られ思わず顔を上げると、同じく呆気に取られ顔を上げた少女と目が合った。しばしの静寂が落ちる。
 
 その静寂を破って最初に口を開いたのは少女だった。

「……な、んで君が謝るの…? 私……私のせいで、きみはひょっとしたら命まで危なかったかもしれなかったのに……」
「……俺も、何で謝ったのか……いや、」

 否、存外きっともう答えは出ているのかもしれないことを、何とはなしに察していた。



「………こっちこそ悪かったと思う。自分のことばっかで周りが見えてなかったのかもしれない。だからあんな、あんな下らないことを……」

 9日前、自分が少女に吐露したのは、自分の中で留めて抱え込んでおかねばならないものだった。自分で勝手に中身を曝け出しておいて、相手がそれに触れたとたん身勝手に撃発する。なんて反吐が出るくらい傲慢な構図だろう。ちゃんちゃらおかしい。


 けれど少女は頑なに首を振った。
「ううん。そんなことはいい。第一、煽るような言い方をしたのは私の方だし……」
「でも押し付けたのは俺だ。それにこの怪我だって、結局は自業自得だしな」
「っ、そんなこと…!」



「俺が、自分で選んだんだ。自罰なのか、それとも練習を諦めたくてやったのかは分からないけど」

 自ら構築した嘘にはきっと、とうに勘付いていた。見ないフリをしていただけだ。
 





 
 ーーー早い話が、自分は「努力する自分」を演じていた。それだけだ。




 そう、ポーズだったのだ。

 一年前の努力は、決して努力なんかじゃない。「自分は頑張っているんだ」と、形式的なわかりやすいポーズをとって、いつの間にか本音を糊塗して、自分すら騙して。そんな自慰行為と自己満足を「努力」と歪に認識していて。
 だから、この胸の内に瀰漫する「焦り」も、結局は自業自得であるのだ。即ち、ただの虚構に過ぎない。


 そう、だからきっとあの葛藤の日々もーー演技に過ぎなかった。
 空っぽだ。自分の中身はスカスカだ。欺瞞と騙詐しかやってこず、佞だけ巧くなった奸譎な人間にどんな価値があり、何を為せるというのだ。



 もっとも、これは当たり前のことかもしれない。
 「練習でできないことは本番でもできない」。よく聞く言葉だがその通りだと思う。経験していない未曾有に人は対応できない。ーーー何にもやってこず、何にも為せていない人間が何かを為し得る道理もない。ただそれだけの、子供でも解る単純明快な話だ。



「何もできないクズが俺なんだ。……当たり前だよ、そうなるようにしたのは俺なんだから」




 一年間頑張って届かなかった。……それを知らされた日から、きっと何かを諦めていたんだと思う。
 自分は変われないんじゃない。諦めて、一年前から足を止めたのだ。
 諦めて、変わる可能性を自分で遠ざけただけだ。


 成長できる機会を自ら潰して、時間を無為にした。一年という時間があっても、嘘をつくことしかやってこなかった。


 




 そのツケがこれだ。その結果が今の自分だ。


「もう自分は変われないんだって、手遅れなんだって本当は気付いてたんだ。……でも、認めたくなかった」


 認めたらそれこそ、……自分が何の理由で生きているのか分からなくなってしまうから。

 いつの間にか、「嘘」は存在意義になっていた。前身できず、己が価値を見出せなくなった自分にけれどそれでも、仮初のレゾンデートルが欲しくて。無意識のうちにも「嘘を吐き続ける」ことを理由にして、時間を食い潰してきたのだろう。


 嘘をついて、それでもなお感じる違和感に「焦り」というラベルをつけていたのだ。



「そんな自分が、今更変われるもんかよ。この先きっと、こんな醜悪な生き方しかできない。何もできないまま……何もしないで終わるんだ」

 自分は生きることが器用だ、などと自惚れることはない。自分がもし仮に器用だったなら、自分に対してすら仮面を被って生きる必要なんて無かっただろう。








「……何も、しないで?」

 さざ雨の中、ぽつりと呟かれた言葉。
 声の主ーー少女は続ける。

「それこそ違うよ。きみはもう、行動を起こしてる」
「…は、ぁ?」




 本気で、言っている意味がわからない。

 自分は何にも為せていないのだ。当然、思い当たる節は微塵もない。
 困惑し沈黙する自分に、少女は呆れたような、……少し照れ臭いような風にため息をついて、言った。







「あのとき私を庇ってくれた」






「ーーー、」


「きみが今、あの行いに対してどんな想いを覚えていても、結果として私は確かに救われた。ーーきみは、何もできない人間なんかじゃないよ」




 ーーー違う。

 そんな言葉が聞きたいんじゃない、と己の内の自分が吐き捨てるのが分かる。
 耳障りのそんな言葉を言わないでくれ。自分はそんな綺麗で高尚な人間じゃない。

 やめろ、やめろ。……やめてくれ。慰めないでくれ。
 だって慰められるべきは、慰められる余地を持った人間なのだ。それすらも自ら削った愚者に、慰めはあまりに酷だ。


 だからやめてくれ。慰めず、いっそ罵ってくれ。
 その方が楽だから。……自分を見限って、諦められるから。
 諦めさせてくれ。二度と立ち上がらないように、「愚か者だ」と完膚なきまでに罵ってくれ。




そんな己の中の想いが、言葉を吐き出させる。

「……でも俺は変わってない。一年前から少しも、前に進めてない。だから、」
「変われない?」
「……っ、これでいいんだ。そうあるように決めたのは俺なんだから」




 ーーもういいだろ、膝を折らせてくれ。

 ーー立ち上がるのが辛い。

 ーー立ち上がってまた築いたものが崩れ去るのが、怖い。

 ーーだから。





 自分は少女を、そんな懇願混じりの眼差しで見ていたのかもしれない。少女はまた一つ息をついて、

「きみは、酷く自罰的だね」
「ーーー、」
「……でもさ、」


























「そんな苦しそうな顔で言われても、説得力がないよ」
























「………う、え……?」




 自覚した。
 自分が、涙を流す寸前のような顔をしていたことを、ここでようやく自覚した。

 自覚したが、滂沱の一片が一筋の滴となって左頬を伝う。熱い感触。

「……ぇ、なん、で……クソ、」
 一滴だけ溢れた涙を乱暴に拭い、自分自身に問う。


ーーお前は今更、諦めたくないと言うのか。


 返り事は『分からない』だ。きっと、また挫けることもあるだろう。
 挫けるのは怖い。喪失への恐怖はまだ薄れていない。
 だから諦めたじゃないか。積み上げた物がなくなってしまうなら、いっそ最初からない方が良い。そうすれば、苦しい思いをせずに済む。

 諦めて、楽になったはずだ。


 
 ……けれど流れた涙の意味は、何なのだろう。


 その答えを出す前に、少女が口を開く。




「変わりたい。……それがきみの本音じゃない?」

「……変われなかった。一年前から、何も」

「本当に? きみは自分が嘘をついていることを自覚した。これは、変化じゃない?」

「……そんな……そんな、ものは…っ」

「確かに。所詮はただの心得違い、単なる言葉遊びかもね。……でもさ、そうした肯定感に救われることも受け入れてもいいと思うよ? それは堕落や依存とは違うし」
「……」

「誰だって、自分への背徳感と肯定感に飢えてるんだ。私だってそうだよ? 人間観察をしているのも、他人と自分を比較して『自分の方がマシ』って思いたいだけなのかもしれないし」



 それは少女の本音なのだろう。……不器用で、けれど懸命に存在証明している。



 それを聞いた途端、愕然となった。



 器用なのだろう、と最初は思っていた。
 こちらの心を見透かして、なおかつ過度に情入れすることもなく、あくまで客観的な意見を述べている少女は、器用に「生きて」いるんだとばかり。

 そんなわけがなかった。
 最初で最後の思春期だからこそ誰もが躓くのだ。だからこの少女もただの、真摯に足掻く10代の一人に過ぎない。


ーーー奇しくも、自分と同じ。







「……俺と、同じ………」



 そんな呆然とした呟きは、雨音に呑まれて消える。
 しかし、衝撃は殊更に大きかった。ーー悩んで、苦しんでいるのが自分だけではないのだと、そう示されたことで胸の内がどこか、すっきりとした気がした。
 











 深く息を吸う。空気はじめじめと湿っていたけれど、久しぶりに吸う外の空気をうまいと思った。



 
 深呼吸し、しばし落ちる沈黙の帳。決して嫌な雰囲気ではないそれを破ったのは、少女だった。






「深呼吸で落ち着いたかな。なにか変化でも?」
「……分からない。けど、今まで見てきたものとは別のものが見えた気がする。それがなんなのかはちょっと………よく分からないけれど」

「ーー。……そっか」




 寂しげに言い、少女は立ち上がる。
 その姿が、なんだかすぐにいなくなってしまいそうで「あの、」と咄嗟に声をかけた。振り向く気配。すかさず言葉を紡ぐ。




「あのさ、俺………変われるかどうかはまだ判らない。正直、まだ怖いんだ」

 未だに、積み上げてきたものを喪失するのは怖い。恐怖は克服できてはいない。ひょっとしたらもう、二度とテニスをできなくなるかもしれないという畏れも不安もあったし、仮にそうなった時、絶対に再び立ち上がれるという確証もなかった。
 けれど。


「でも、少しだけ……少しだけ、正直になってみる」


「………。」


「ありがとう。色々、気付かせてくれて」


 途中でどうにも恥ずかしくなって、後半は目を逸らす。
 少女は少し呆気にとられたのち、むず痒くなったのか頬を掻き苦笑いした。





「ーーー謝るためにきみを待ってたのに、なんだか結局謝れなかったよ」

 どう答えていいのか分からず、気まずくなるのを恐れて曖昧に微笑んだ。




 ふと、意識を空に向ける。

 雨は未だ降り続けている。傘を叩く雨粒の音がーーー今まで単に五月蝿いだけに聞こえていたものが、今となって深く、深く体に染み込むような感覚。
 心地よいわけではない。ただ、不快に感じることはもうなかった。

Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.137 )
日時: 2020/09/19 12:54
名前: おまさ (ID: ZXBN0Dyw)

お題②
題名「雨が降っていてよかった④」


8









 ここには久しぶりに足を運んだ気がする。







 例の東屋は、あれから二年が経過した今もここにぽつんと建っていた。変わりゆく日常の風景の中、この東屋だけが変わることなく時代に取り残されているような雰囲気は、二年前見たときから変わらない。

 現在自分は地元の大学に進学し、ともあれ大学生らしい生活を送っている。

 今日は6月だったけれど、例年とは違い珍しく晴れていた。温暖化の影響か、それとも神の悪戯なのかは分からないが。






 ……やはりとは思っていたが、この場所に来て思い出すのは二年前のこと。


 



 あの時の自分は、正真正銘のクズだった。
 徒に嘘を塗り固め、塞ぎ込んで、自分の中だけで結論を完結させて。それで努力している気になっていた。

 挙句、自分に嘘をつくことを存在意義として掲げていたあの頃の自分は、……ひょっとしたら「生きて」はいなかったのだろう。


 仕方のないことなのだ。過去の自分というものは未来の自分よりも絶対的に無知であるのだから。純粋な知識量で劣っているから、だからこそ今までの己の軌跡を否定したくなる。

  今までの自分を全否定するということ。それは自身の存在意義を揺るがしかねないものだ。道程と記憶が人を形作るのだから、それらを否定することは自分を否定することと同義なのである。



 自分を信じられず、挙げ句の果てに自己価値を否定してしまう。形式的に見れば、それは死んでいるのと同じだ。







 あの頃ーー二年前の自分はそうした意味で「生きて」られてはなかった。


 今の自分は、前に比べれば少しは「生きて」いられているだろうか。

 










「ーーー、」

 不意に。
 東屋の中を強い風が通り過ぎた。ひゅうひゅうという風の鳴き声がして、前髪が踊る。


 ーーーその風に、誰かの幻影を見た気がして。









 蕭索閑散とした東屋に向かって少し頭を下げる。



 ああしてあの日、彼女に出会って。そして、現状を見つめ直す鍵を貰った。

 そのことに対して、ただ感謝すればいいのだと、そう思うから。








 果たして風は嬉しそうにびゅうびゅうと返事をする。……なんとなく、そんなふうに感じられた。











**********




 雨は、嫌いだ。



 元々自分は馬鹿で、目を覆いたくなるくらいに痛々しい勘違いをしていて。
 そんな自分に、現実を見るきっかけをくれた人がいて。
 情けなさを感じつつも、また足掻こうと思えるようになって。

 それらの、未熟だった頃を思い出すから、雨は嫌いだ。














 ーーーでも。

 あの時あの場所でたまたま雨が降っていたから、彼女と雨の話をすることができた。結果としてそれは、自分を見つめ直す糸口を探るきっかけにもなった。
 結果自分は変わることが出来た。少なくともあの頃よりは自分は、少しはマシに立てているだろうか。答え合わせの機会はきっと、巡ってこないけれど。

















 ーーーあのとき、雨が降っていて良かった。











 今はとりあえず、あの日の幸運に感謝したいと思う。      



                                 《了》









Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.138 )
日時: 2020/09/20 18:40
名前: ヨモツカミ (ID: tS0OjP4Y)

ご無沙汰しております。参加者が少ない……!
無理に参加するもんでもないし、わたしも全然かけてないけど、ちょっと寂しいなって思っちゃいますね。
変わらず、書きたいと思った作品には感想を書くことがあるので、良ければ返信ください。

>>雪ちゃんさん
初参加ありがとう御座います。
水の表現が素敵だなって思いました。地上なのに、夏祭りが完全に水族館のようで、なるほど、確かに夏祭りは海の中みたいに鮮やかで、息苦しいものかもしれませんね。
あとですね。お説教するわけじゃないんですけど、せっかく書いた文を駄文とか言うの、私は好きじゃないです。こういうところに載せて、人に見てもらうのならもっと堂々としてほしいな、と。読む側としても、こんな駄文読ませちゃって〜みたいなこと言われたらなんだか嫌な気持ちになります。自信持って文を載せる難しさも理解してるので、気持ちはわかりますけど……。
少なくとも私はとても素敵な文章だと思いました。私は感想を書くのが得意ではないので、何がどう良かったとかは上手く言えませんが、お祭りを素直に楽しいものだと感じてない感じとか、海の鮮やかさと息苦しさとかが伝わってきて、好きだなって思いました。
今年は祭りないから、来年。意外とちょっと親しいくらいの誰かをお祭りに誘ったら、一緒に行ってくれるかもしれないですよ。
是非、また参加してください。

>>マシュマロさん
私が読みたかったお題での参加ありがたい……!
愛しの先生の言葉を鵜呑みにしてしまうノアちゃんやばば……。この先生徒全員殺すことができるのか、途中で捕まってしまうのか、気になる展開ですね!

Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.139 )
日時: 2020/09/27 16:43
名前: ヨモツカミ (ID: SxTeFhog)

>>137おまささん
語彙力が高くて、知らない四字熟語や単語が多くて驚いきました。カキコ、たまにすごい方がいらっしゃる。おまささんはまさに、たまにいる凄い方って感じです。少女の描写にて、人の見た目を表現する言葉ってこんなにあるんだな、と驚きました。

でも折角この文章力と語彙力をお持ちなのに小説の基本的な書き方と少し違ったのが気になったのでお伝えしておくと、『ーーーじゃあ焦ってるの、気付いてるんじゃないの?』とか、ダッシュ(私は罫線──という記号を使用してますが)を使うときは、二つ連ねるのが基本です。三点リーダも同じように、二つ、長くしたい場合は四つ、というのが基本なので、何か強いこだわりがない限りは偶数個使うといいんじゃないかなって思いました。

改行を駆使して、ネット小説ならではの魅せ方をしてるのも特徴だと思いました。

自分に正直になれない、自覚するのが怖い。なにも変われない。諦めたい。思春期の人間なら誰もが抱いたことのある感情が、高い語彙力とともに打ち付けてきて、いい意味でうわあ……てなるお話でした。一生懸命頑張る、て難しいことですもんね。主人公が少しでも自分に誇れる自分を見つけられたなら素敵なことですね。雨は嫌いだけど、あのとき雨が降っていてよかった。名前すら知らない彼女に出会って、変わることができた。雨の憂鬱な雰囲気と前向きな最後が対象的で良いお話でした。
こんな私のちょっとした思いつきの企画にこんなに長文で参加して頂いて、ありがとうございました。このお題にとても真剣に向き合ってくださったのだなと言う感じがして嬉しかったです。良ければまた参加してほしいです。

Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.140 )
日時: 2020/09/27 17:10
名前: むう (ID: xs010dnc)


 お久しぶりです。
 受験勉強であまり来れませんでしたが、もうすぐ10月ですね!
 10月のお題を思いついたので、良かったら採用いただけると幸いです。

 【10月のお題】
 
 1「月夜」
 2「運動会なんて嫌いだった」
 3「窓」「紅葉」「友情」

Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.141 )
日時: 2020/09/27 17:53
名前: ヨモツカミ (ID: SxTeFhog)

>>むうちゃん
お久です。来てくださって嬉しい。
受験勉強大変だと思うので、無理しない程度に頑張って下さい!

お題そろそろ考えるの大変だったので、すっごい助かる……!
ただ、全部採用してしまうとヨモツカミ手抜きかよ、贔屓かよ、みたいの思われそうなので、そうですねー、3の「窓」「紅葉」「友情」を使わせていただこうかな。ご協力ありがとう!

他の方も思いついたら是非お題載せてみてください、割と考えるの大変になってきたので(笑)こういう作品が読んでみたい、ていうのあれば遠慮なく。

ちなみにヨモツカミは台詞のお題考えるのが一番しんどいです。(何も思いつかないから困る)
私は自分の私利私欲、「こういうお題の作品読みたい」という気持ちを大事にしてます。
早い者勝ちというより、私が気に入ったものを優先的に採用しますので、本当に私の気分次第で選びます。なので、一度採用したくせに変える、なんてこともあるかもしれないです、とても申し訳ないですが、ご了承下さい。
それでもよければお題を考えるのを手伝ってくださる方待ってます!

Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.142 )
日時: 2020/09/27 18:05
名前: おまさ (ID: nudONNsI)

>>139


ヨモツカミ様、感想ありがとうございました! とても嬉しいです!とてもありがたいですし参考になりました。ダッシュの使い方とかも以後意識してみます。


ええ、もしかしたらまたこのスレにお邪魔させて頂くかもしれませんが、そのときもどうぞよろしくお願い致します。

Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.143 )
日時: 2020/09/27 19:45
名前: おまさ (ID: nudONNsI)

続けてコメントすいません。質問ですが……



>>140の方の3や、お題12のような、「窓」「紅葉」「友情」のようにいくつかの単語がお題になっている場合、それらの要素全てに沿う形の作品を書くべきでしょうか、それともそれらから一つピックアップして書いてもよろしいのでしょうか?





あ、あとたった今思いついたので僕もお題を投げておきます(唐突ですみません)。

1「翠巒は朱に塗り潰されて」
2「木枯らしが泣いた!」
3「拝啓、秋冷の候」



改変していただいても構いません。参考程度にして頂ければ幸いです!

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