雑談掲示板

みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】
日時: 2022/06/30 06:43
名前: ヨモツカミ (ID: HJg.2TAk)

再始動予定につき調整中!
注意書き多くてきもいね、もっと気楽に書ける場にするから待っててくれ!



略してみんつく。題名の通り、みんなでSSを書いて投稿しよう! というスレです。SSの練習、作者同士の交流を目的とした場所になっております。投稿された作品に積極的に感想を言い合いましょう。稚拙な感想だから、と遠慮する必要はありません。思ったことを伝えてあげることが大切です。

優劣を競う場所ではありません。自分が上手くないと思うそこのあなたこそ、参加してみてほしい。この場で練習をしてみて、他の参加者様にアドバイスを求めてみてはいかがです? お互いに切磋琢磨しながら作品投稿が楽しめると素敵ですね。

自分はそれなりに書けると思ってるあなたは、いつもの自分と違う作風に挑戦してみるのも楽しいかもしれませんね。または、自分の持ち味をもっと伸ばすのも良いでしょう。みんつくに参加することで、新たな自分を見つけるキッカケになるといいなと思います。

読み専の方も大歓迎です。気に入った作品があれば積極的にコメントを残していただけるとスレが盛り上がります。当然、誹謗中傷や批判など、人が見て傷付く書き込みはNGです。常に思いやりの精神を持って書き込みましょう。


*作品の投稿は最低限ルールを守ってお願いします。
↓↓
・お題は毎月3つ出題します。投稿期間、文字数の制限はありません。ただし、お題に沿ってないSSの投稿はやめてください。そういうのは削除依頼を出します。
文字数について、制限はありませんがどんなに短くても140字くらい、長くても20000文字(4レス分)以内を目安にして下さい。守ってないから削除依頼、とかはしません。
・二次創作は禁止。ですが、ご自身の一次創作の番外編とかIfストーリーのようなものの投稿はOK。これを機に自創作の宣伝をするのもありですね。でも毎回自創作にまつわる作品を書くのは駄目です。たまにはいつもと違う作品を書きましょう。
・投稿するときは、作品タイトル、使用したお題について記載して下さい。作品について、内容やジャンルについての制限はありません。
小説カキコの「書き方・ルール」に従ったものであればなんでもカモン。小説カキコはそもそも全年齢なので、R18ぽい作品を投稿された場合には削除をお願いすることもあります。
また、人からコメントを貰いたくない人は、そのことを記載しておくこと。アドバイスや意見が欲しい人も同じように意思表示してください。ヨモツカミが積極的にコメントを残します(※毎回誰にでもそう出来るわけではないので期待しすぎないでください)
・ここに投稿した自分の作品を自分の短編集や他の小説投稿サイト等に投稿するのは全然OKですが、その場合は「ヨモツカミ主催のみんなでつくる短編集にて投稿したもの」と記載して頂けると嬉しいです。そういうの無しに投稿したのを見つけたときは、グチグチ言わせていただくのでご了承ください。
・荒らしについて。参加者様の作品を貶したり、馬鹿にしたり、みんつくにあまりにも関係のない書き込みをした場合、その他普通にアホなことをしたら荒らしと見なします。そういうのはただの痛々しいかまってちゃんです。私が対応しますので、皆さんは荒らしを見つけたら鼻で笑って、深く関わらずにヨモツカミに報告して下さい。
・同じお題でいくつも投稿することは、まあ3つくらいまでならいいと思います。1ヶ月に3つお題を用意するので、全制覇して頂いても構いません。
・ここは皆さんの交流を目的としたスレですが、作品や小説に関係のない雑談などをすると他の人の邪魔になるので、別のスレでやってください。
・お題のリクエストみたいなのも受け付けております。「こんなお題にしたら素敵なのでは」的なのを書き込んでくださった中でヨモツカミが気に入ったものは来月のお題、もしくは特別追加お題として使用させていただきます。お題のリクエストをするときは、その熱意も一緒に書き込んでくださるとヨモツカミが気に入りやすいです。
・みんつくで出題されたお題に沿った作品をここには投稿せずに別のスレで投稿するのはやめましょう。折角私が考えたお題なのにここで交流してくださらなかったら嫌な気分になります。
・お題が3つ書いてあるやつは三題噺です。そのうちのひとつだけピックアップして書くとかは違うので。違うので!💢



その他
ルールを読んでもわからないことは気軽にヨモツカミに相談してください。


*みんつく第1回
①毒
②「雨が降っていてくれて良かった」
③花、童話、苦い

*みんつく第2回
④寂しい夏
⑤「人って死んだら星になるんだよ」
⑥鈴、泡、青色

*みんつく第3回
⑦海洋生物
⑧「なにも、見えないんだ」
⑨狂気、激情、刃

*みんつく第4回
⑩逃げる
⑪「明日の月は綺麗でしょうね」
⑫彼岸花、神社、夕暮れ

*みんつく第5回
⑬アンドロイド
⑭「殺してやりたいくらいだ」
⑮窓、紅葉、友情

*みんつく第6回
⑯文化祭
⑰「笑ってしまうほど普通の人間だった」
⑱愛せばよかった、約束、心臓

*みんつく第7回
⑲きす
⑳「愛されたいと願うことは、罪ですか」
㉑嫉妬、鏡、縄

*目次
人:タイトル(お題)>>
Thimさん:小夜啼鳥と(お題③)>>181-182
むうさん:ビターチョコとコーヒー(お題⑲)>>183
心さん:君に贈る(お題⑭)>>184
黒狐さん:神の微笑みを、たらふく。(お題⑳)>>195
よもつかみ:燃えて灰になる(お題⑱)>>196
むうさん:宇宙人が1匹。(お題⑳)>>200



*第1回参加者まとめ
>>55
*第2回参加者まとめ
>>107
*第3回参加者まとめ
>>131
*第4回参加者まとめ
>>153
*第5回参加者まとめ
>>162
*第6回参加者まとめ
>>175
*第7回参加者まとめ

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Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.189 )
日時: 2021/04/14 11:44
名前: よもつかみ (ID: uM7Mny.U)

>>182てぃむさん

返信遅くなりました。めっちゃ良かった。ちょいちょいおかしな所はないかって気にされてますが、強いて言えば一文に“彼女は…………彼女は、”的な、同じ単語使ってるときがある程度なんで気にしなくていいかなって思います。私はめっちゃ好きでした。
原作の小夜啼鳥と薔薇の花は、鳥ちゃんが「恋はエメラルドより激エモでオパールよりパネェ」とか言って命を散らして、せっかく咲いた薔薇も女性には突っぱねられてしまう。胸糞ストーリーで、しっかり原作リスペクトしつつ、視点主は猫ちゃんかな? 鳥の気持ちを無下にしたくない猫ちゃんのお陰で、鳥ちゃんの気持ちは少しは報われたのかなあって感じでしたね。それでもやはり胸糞だった(とても好き)
とある女性に恋をする青年←に恋をする小夜啼鳥(雌)←に想いを寄せる猫たん(しかも雌)百合じゃん、鳥の天敵である猫たんがそういうの、は??? 好きだが??? 激エモじゃねえか。という気持ちで読んでました。
食べる、というのはある意味愛情表現だと思っているので、きっとこんな味がするのだろうなと薔薇を食べて、猫たんの体の中で鳥が生きるのだとするなら、これはハッピーエンドですよ(※よもつかみの感性は狂い気味なのでお気になさらず)
猫たんも殿方に言い寄られても無視していたし、鳥ちゃんは男のために命を散らすし、どこまでも悲恋のお話で、でもきっと彼女の命で染まった薔薇を口にして、猫たんの中に薔薇があるのなら、それは永遠に彼女と一緒になれたってことだから、やっぱハッピーエンドっすね。
とりま私はとても好きなお話でした。描写とかも良かったし、読みやすかったし、楽しませていただいてありがとうございました。
よかったらまた参加してくださいね。

Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.190 )
日時: 2021/04/14 12:55
名前: よもつかみ (ID: uM7Mny.U)

>>183むうちゃん
お久です。ピュアラブストーリーかと思ったら苦味のあるお話。これはエモですよ。
恋って、好きでいる間が一番楽しくて、一緒になった瞬間ほしいものが手に入っちゃったからなんかどーでもいーなーて(私個人の感想)なるから、この苦味と痛みを抱えながら好きを胸の内で暴れさせている間がなんだかんだ一番楽しかったりする。

>>184心ちゃん
殺してやりたいくらい、愛してる。クソデカ感情じゃないのよ、やだ好き。でもそこに愛があったのかはわからないのね。恨んでいたのか、少しは愛があったと思いたいな。
ミアは「私の」という意味の言葉なんですね。なんつーか、とても好きだったのだけれど、語彙が消失しちゃって上手いこと言えないな。愛されたかった吸血鬼と家族を殺された吸血鬼狩りの混血。エモだなあ。

Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.194 )
日時: 2021/04/14 20:43
名前: よもつかみ (ID: xEmS9dF2)

>>191春寧さん
はじめまして。えーと下手くそ云々の前にお題が、⑨狂気、激情、刃と、この三つを使った三題噺なので、お題ちげぇ……わかんないならわかんないってきいてから書いて……となりました。
まあ、初心者ということなので大目に見ますが、今度から気を付けてください。
感想は、ありがちなストーカーメンヘラだなーと。
アドバイスとしては基本的な小説の書き方(段落とか三点リーダの数とか)そこから学んでから書いたほうがいいかなと。情景描写、とにかく描写が少ないのでフワフワっとした文章だなという印象を受けます。
あと個人的にレス数もったいないからそんな微妙な文字数でレスを分けるな、と思いました。それから書く前にルールを読んでくれたのかな? とか、周りの投稿者のをみてある程度空気読めたはずじゃないかな? とか、ちょっと微妙な気持ちになりました。
と、攻撃力高めのことを書きましたが、だからといって歓迎してない訳ではないですし、初心者として向上心をお持ちならば、人に意見を求めるだけでなく、「基本的な小説の書き方」などを学んでから書くと、もっと上手く書けて楽しいと思います。
それに、お題にそるって部分を楽しんでいただけたなら何よりです。良ければまたお越しください。

Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.195 )
日時: 2021/04/15 21:23
名前: 黒狐◆VMdQS8tgwI (ID: ZGVf99pg)

失礼しますっ。
こちらのスレでは初めまして、黒狐です。
前々から参加したいとは思っていたものの、中々アイデアなど決まらず……遅くなりましたがどうぞよろしくお願いします。
(感想・アドバイス大歓迎です! むしろ辛口でも拾っていきますので!)

▢◆▢◆

お題/⑳「愛されたいと願うことは、罪ですか」
作品名/神の微笑みを、たらふく。

――分かっている。
 私が喧嘩の種を蒔いてしまったのは充分に理解しているのに。あの子はあの子で、冗談を見極められなかったのが悪いんだ、なんてへんてこな自分が現れてしまう。イラついてしまったなら、あの場で私を怒鳴ってくれたって良かったんだ、とか悪魔の化身が脳内に浮かぶ。
 目から味気ない涙が垂れて、これにさえも腹が立つ。

「泣くなら、号泣が良かったのに。こんなの」

 震えて、ガサガサな声が――あの時のリノみたいな声が、自室に響く。猫の足音だってはっきり聞こえてしまいそうだった部屋に。
なんでこんな思考なのかも知らないまま、目尻を毛布の端で静かに拭って。

▢◆▢◆

「リノはさ、男子と一緒に喋るの好きだよね。大人になったら二股……いや、三股くらいしちゃいそう」

 本当に、冗談だったのに。ただのからかいだったのに。わざと大袈裟に笑って、彼女からの面白い返しを待っていたのに。

「そっか。ユイにワタシの事がそう言う風に見てたんだね」

 悲しいのか、怒ってるのかが分からないけど、日本語がぐしゃぐしゃになった言葉を震えた声が私の耳を通り抜ける。「ごめんごめん。冗談だってば、もー」なんていつもはするりと口から出るのに、今日は出せなくなっている。肝心な時に、使い物にならない。

「ちがっ……違う……よ、嘘、だってば」

 くるりと背を向けているリノに対して、笑顔で言ったつもりだった。いつもの、演技の泣き笑いで言ったつもりだった。
 でも、実際は酷く荒んだ声。不安気な表情。
 段々と声が小さく、低くなって行ってしまって、彼女の肩を掴む事すら出来なかった。もう、嫌われたくなかったから。

▢◆▢◆

「ばっかみたい」

 ぽつん。
 ひとりで、抱える。
 よく「身近なひとに相談する事だって大切です」なんて言うけど、そんな簡単に相談できるなら自殺願望者なんていない。
 でも、神様が微笑んでくれるかもしれないから、なんて思っちゃって、メールのアドレスを漁った。
 お母さんじゃ、ない。幼馴染でも、ない。先生は、イヤ。
 リノがいいや。でも、それじゃ意味ないや。

――あーあ。愛されたい。

 枕に顔を押し付け、声を押し殺して泣く。情けない声が辺りに反響した。
 無理難題とか、それ以前の問題だった。
 別に、虐待に逢っている訳でも無いし、いじめられたりしている訳じゃない。私よりも大変なひとは沢山居る。でも、私には何か足りない。

――神様、かみさま、カミサマ。貴方様にもう少し愛されたかった。
  今この状況よりも、と高望みをするのは罪、でしょうか。

(1041字/完)

Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.196 )
日時: 2021/04/17 15:50
名前: よもつかみ (ID: dcBs9t9Y)

燃えて灰になる
⑱愛せばよかった、約束、心臓


「──真名さえ持たぬ下賤な悪魔よ。私と契約をしなさい」

 人里離れた深い森の奥。夜の帳に包まれ、冴えた空気が冷たく肌を撫でる深夜。地面に星の砂で書かれた複雑な魔法陣には、数滴の鮮血が滲み、怪しい紫色の光を放って、暗い森を照らしている。
 陣の中では、黒いローブと黒いドレスに身を包んだ、白い長髪の若い女が、ほっそりとした右腕を前に差し出したまま、虚空を睨みつけている。左手には血のついたナイフ。右の手首には深く真新しい傷跡。その血を求める者のために、彼女は自らの腕を切りつけたのだ。
 そして、その彼女の正面に立つのは、血を求め、魔法陣に込められた魔力に反応して異界から呼び出された、異形の者。

「おやおやぁ、高貴な魔女様が俺の様な下等な悪魔に頼るなんて。よっぽどのことがあったそうじゃないか? 偉大なる魔女ともあろうものが、暗い冥界を彷徨っては死者の骨をしゃぶって飢えを凌いでいるような、こんな薄汚い悪魔に頼るなんて、」
「無駄口はいい」

 人間によく似た四肢もっているものの、その肌の色は蛙のような緑色をしていて、痩せて骨の浮き出た背中からは蝙蝠を思わせる翼が生えている。顔はそれこそ人間とは似ても似つかない、悍ましく、それでいて酷く醜いもの。更に額から伸びる二本の角を見れば、誰もがその者の正体がわかるだろう。
 魔女、と呼ばれた女は蒼穹の双眸を細め、凛とした声で言葉を紡ぐ。

「私はお前との契約を求めている。お前は私がこれから言う願いを聞き届け、そしてそれに必要な対価を要求する。それ以上のことは、何もするな」
「ヒヒヒ、魔女様と契約ができるならなんでもいいさ。さて、それではお聞きしようかね魔女様。──汝、我にその願いを告げよ」

 悪魔は急に語調を変えて、血のように赤黒い瞳で真っ直ぐと魔女を見据えた。……どれだけ真剣な顔をしても、その醜さは変わらないな。魔女は嫌悪感を隠そうともせずに悪魔の瞳を見つめ返して、そうして静かな声で答えた。

「私にはリナリア──人間の友人がいる。リナリアが幼子の頃から私は彼女を見守ってきた。……私の唯一の友だ。リナリアには、まだ幼い息子がいて……なのに、昔から体が弱くてな。重い病で、もしかするも今夜にでも死んでしまいそうなのだ。だから……だから、」

 最後の方の声は、ほとんど消え入りそうだった。
 悪魔を召喚するときは気丈に振る舞っていたが、魔女はずっと不安だったのだろう。最初の勢いが嘘のように、魔女は急に弱々しく縮こまっている。迷子の少女みたいに、今にも泣き出してしまいそうだ。
 五百年以上を生きる、あの偉大なる魔女が。
 その強大な魔力も、恐ろしい力も知っている悪魔としては、笑いを堪えるので必死だった。悪魔とは比べ物にならない魔力を有しながらも、人間の病を自力では直せなかった、というところも面白くて仕方がないが。なによりも、ただの人間を唯一の友と呼んだ事が可笑しかった。いや、それよりも、そんなちんけな生命が潰えることに、これほどまでも怯えていることが。いやいや、そんなに強大な力を持っているくせに最後はこんな卑しい悪魔との契約に頼るところが。やはり、この現状全てが可笑しくて堪らない。
 耐えきれずに、悪魔は口が裂けるほど開いて哄笑を響かせた。
 魔女のことだから、機嫌を損ねさせれば、右手のひと振りで悪魔を消滅させてくる可能性も考えられた。でも、それはしない。悪魔はどこまでも悪知恵が働くものだ。人間の女なんかにご執心な魔女は、どれだけ馬鹿にされようとも今は悪魔に逆らうことはできないのだ。
 魔女は悔しそうに顔を歪めながらも、やはり縋るような視線を悪魔に向けている。それもまたいい気味だったが、そろそろ契約に対して真剣に向き合わないと、本気で消滅させられそうだ、と悪魔は魔女に向き合った。

「……さて。真面目に考えて、魔女様の魔力でも治せない病となると、流石の“悪魔の契約”を持ってしても直せるもんじゃないだろうねえ」

 そう口にした瞬間、魔女の表情が消えたため、悪魔は慌てて言い募る。

「でも! 病の症状を抑えて、命を永らえさせることは可能だよ。何日、いや、何年……。それは魔女様の払ってくれる対価の大きさにもよるけどね?」

 魔女はわかりやすく安堵したようだった。
 悪魔はそろそろ、魔女のこの反応が不気味にさえ思えてきていた。
 この女は自分のような卑しい悪魔とは比べ物にならないほどの魔力を持つ、それはそれは恐ろしく、それでいて孤高の存在だったはずだ。それが何故、人間などという矮小な存在にここまで執着するのか。理解ができないのだ。人間などと関わるくらいなら、それこそ悪魔と踊りをおどったほうが愉快だというもの。

 悪魔以下のくだらない命を、何故そんなに大切にする?

 そもそも、この偉大な魔女ほどの存在なら、人間という生き物に見向きもしないだろうと思っていた。似たような形の生物なら、セイレーンやドリアード達と語らうほうが得るものも多いだろうに。寿命は短く、魔力さえ持たない、更には悪魔に負けず劣らずな醜い心を持つ、人間などという生き物に──何故?
 そう訝しみながらも、流石にそれを魔女に訊ねる勇気も興味もなく、悪魔は淡々と契約の話を進めることにした。

「魔女様がこの悪魔を頼るのは二回目。だから悪魔が求めるものは分かっているだろうけど、当然前回と同じ、“魔女様の魔力の篭った物”だよ今回は何を差し出してくれるだろうね?」
「……対価も、その差し出し方も、【呪い】も──前回の契約と、全く同じなのか?」

 魔女が苦々しい顔をしている。だからきっと、彼女が悪魔の契約を頼るのは、本気で最終手段だったのだろう。

「ああそうさ。魔力の篭ったものが対価で、契約者は【愛の呪い】を受ける。支払った対価をほいっと悪魔に渡して契約成立とはならないし、魔女様のお気持ちが強ければ、対価は支払わなくたっていいことになっている。だから前回は魔女様の勝ちだったね。対価が手に入らなかったのに願いを叶えてしまったのだから、悪魔は大損したよ、トホホ」

 だが、今回はどうだろうか。
 この悪魔との契約は少し変わったもので、対価をただ支払うのではなく、対価を先に宣言させて、契約者に【愛の呪い】をかけるのだ。それは、契約者が真実の愛を知ったとき、対価が悪魔の一番欲しいものに変化する、というものだった。
 前回、魔女が願いを叶えてもらったときに対価に選んだのは両目だった。願いを叶えてもらい、そして悪魔が決めた期間の中で、魔女が真実の愛を知ることはなかった。だから、悪魔は魔力の塊である魔女の両目を、欲しいものを手にすることはできなかった。
 ちなみに、悪魔が欲するものというのは、現代では世界のどこからも失われてしまった宝石である。宝石もまた、魔女の魔力とは別の種類の魔力を閉じ込めた石だ。見るものを魅了するその輝き。魔女の使う魔力や悪魔の所有する魔力と比べると弱々しいものと言えるかもしれないが、宝石の失われた現代では、それはそれは貴重なものなのだ。

「ならば私の心臓を差し出そう」

 悪魔はギョッとして目を剥いた。流石に冗談だろうか、あまり面白いとは言い難いが。
 そう思いたかったのだが、魔女の蒼穹はどこまでも真っ直ぐで、真剣なものだった。
 悪魔は、自分の動揺が悟られないように、どうにか笑顔を繕って、わざとらしくケタケタ笑った。

「へえ? いいのかい。いくら五百年生きる魔女とはいえ、心臓を失えば死ぬのだろう?」
「当然。私がどんなに高い魔力を持っていても、できることには限界がある。自分の心臓をもう一つ用意することはできない。勿論、リナリアの病を治すことも、病の進行を遅らせることもできない──だから悪魔。お前に頼っている」

 声にも瞳にも、一切の迷いが感じられない。

「ふむ。偉大なる魔女の心臓がどんな宝石になるのか、実に興味深い」
「なるものか。私が誰も愛さなければ良い。それだけのことだろう?」
「さてね? だけどこれだけは言わせていただこうか? ──悪魔は自分に不都合な契約なんて、しないのさ」

 そう言い残して塵のように消えた悪魔と、光を失った魔法陣を見て、魔女は溜息をついた。五百年だ。それほど永いときを生きて、これほどまでに一人の人間に執着するなんて。我ながら馬鹿げている。
 しかし、これもまた余興だ。退屈になるほど生きてきた自分が、こんな下らないことに固執する。それもまた悪くないのではないだろうか。

 そうして、リナリアは悪魔との契約で十年生きた。彼女の息子も美しい少年へと成長していた。しかし、契約で先延ばしにしていた寿命にだって、限度がある。
 リナリアはまたあの頃のように衰弱し始めた。もう自分の力では子を育てることができそうもない。そう言って、彼女は息子を魔女に託すことを決めた。
 馬鹿なことを言うな、とか。お前はまだ死ぬわけにはいかない。死なせやしない。また悪魔と契約をして、次は脳でも差し出そうか。そうすればお前は。
 そんな言葉の全てを呑みこんで、魔女は呆れたようにその息子とやらを引き取った。きっと、リナリアは我が子に弱ってゆく自分の姿を見せたくはなかったのだろう。
 できるだけ遠くへ。彼女の子供を連れて、魔女は遠い田舎の村で、ひっそりと暮らすことにした。

「良いか、少年よ。私は呪われている。【愛の呪い】だ。リナリアの願いだから仕方なくお前の面倒を見る。私を親だと思っても構わぬ。だが、私はお前を本当の子のように愛することはない。名前も呼んでやる気は無い。わかったか?」
「はい、魔女様。これからよろしくお願いします」

 そうやって微笑む顔が、リナリアによく似ている。それが嫌で、目を逸らす。辛く当たるようなことはしないが、最低限のことしかしないようにと心掛けていた。我が子のように扱えば、どんな感情を抱いてしまうかは、なんとなく予想がつく。少年は魔女様、魔女様といつも嬉しそうに話しかけてきたが。
 魔女様、森で美しい花を見つけたんですよ。魔女様、街へ行ったときに貴女に似合いそうな髪飾りを見つけました。良ければ使ってください。魔女様、野苺のパイを作ってみました。一緒に食べませんか?
 そんな彼もまた、病弱なリナリアの息子。18になったとき、彼女と同じ病を患った。魔女はつきっきりで看病をした。それでも彼は日に日に衰弱していく。どうして。魔女の煎じた薬を与えても、街で一番腕の良い医者に診せても。これは不治の病だ。治すことなんてできないのだ、と。そう言われるばかり。
 そういえば今頃、リナリアはどうしているだろうか、などという考えが過る。考えたくもない。そのために離れた田舎へと来たのに。

「魔女様。あなたは僕を愛してはくれないとおっしゃいましたね。僕もあなたに愛さないで下さいと、約束をしました。母さんの友人である魔女様のことはよく知っています。呪いで命を失う可能性があるのなら、僕の看病なんてもう、やめてください」

 病床にふける青年を見て、魔女は唇を噛む。看病をやめろだと。ふざけるな。
 でもやはり、魔女はその言葉を噛み殺した。誰も愛してはならない。リナリアも。この子のことも。愛することはできないのだ。

「人間は、どうしてこうも脆く儚いのだろうな」
「どうしてでしょうね。僕も、魔女様や母さんと、ずっと一緒に生きていたかったなあ」

 やせ細った腕に掠れた声。もう永くはない青年が、薄く微笑みながら呟く。

「そうだ、魔女様。ベゴニアの花言葉は、片想い、と幸福な日々です」
「? 何だ急に。ベゴニア? ああ、そういえばお前はそんな名前だったか」
「言ってみたかっただけなので。忘れて下さい。それから……もう、僕のそばにいないでください。あなたに看取られたくなんて無いので」
「ふん。私もお前を看取るなどごめんだ。それではさようならだ。ベゴニア」

 家を出て、魔女はトボトボと道を歩く。どこを目指しているのかもわからないまま。
 どうして今、自分はこんなに気落ちしているのだろう。人間の儚さなどよく知っている。今に始まったことではない。なのに、どうしてこんなにも──。
 魔女は気が付けば暗い森の中にいた。確か悪魔との契約をしたのもこの森だっただろうか。
 そっと、自分の胸のあたりに手を当てる。黒いドレスの上に置いた白い手。心臓は規則正しく鼓動する。
 嗚呼。リナリアを失って。ベゴニアも失ったくせに、この心臓が石になることはなかった。愛さないでほしい、とベゴニアと約束をした。二人を失って尚、この心臓は馬鹿みたいに息づいている。
 頬を伝う冷たさに気がついたとき、彼との約束など破って、愛してしまえばよかったと、後悔した。
 魔女はその場に膝をついて、泣き崩れる。こんな呪いがなんだ。お前を愛している。そう、伝えることで死ぬから。だったら何なのだ?

「嗚呼。リナリア、ベゴニア。愛していた。私はお前たちを、心から愛していた。抱きしめてやればよかった。撫でてやればよかった。額にキスの一つでもすればよかった! お前たちに愛していたのに! 愛しているのに、私は、何故……?」

 瞬間、体の異変に気がつく。パキパキ、と音を立てる心臓。嗚呼。この痛みなど、彼らを失った苦痛に比べれば、造作もないことじゃないか。

「そうか。私は真実の愛を知ってしまったのだな」

 ふふ、と魔女は笑う。
 心臓が硬化してしまう。血の巡りが止まる。呼吸が止まる。体中から体温が失われて、意識も遠退いてゆく。
 魔女は鼓動が完全に止まったとき、それでも彼らを愛せたことが幸せだった。
 彼らにそう伝えられたなら、もっと幸福だったのだろうか? そんな想いを抱きながら、魔女はゆっくりと地面に倒れ伏した。


 暫くして、蝙蝠のような翼を羽ばたかせながら、緑色の皮膚と二本の角を生やした異形。悪魔が魔女のそばへと舞い降りた。

「愚か。実に愚か。誰かを愛して命を失うなど。──ああでも……これは、クンツァイトか。ふふ、何と美しいのだろう」

 魔女の傍らに転がるのは、心臓だったもの。それは淡い薔薇色に透き通った、美しい石となっていた。

「……石言葉確か、“無限の愛”だったか。なるほど。皮肉にも、誰かを愛してしまえば死ぬ呪いだというのに、その心臓は愛を象徴する宝石に変わった、というのか」

 悪魔は魔女の亡骸を見下ろす。その顔は、口元が緩りとしていて、穏やかな表情だった。

「愛などくだらないし、興味もないが──実に美しい石だ。これほど純度の高いクンツァイトが手に入るとは。やはり魔女と契約を交わせたのは僥倖だったな……」


***
リナリアの花言葉とクンツァイト+タイトルの意味を調べてみると楽しいかもですね。

Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.198 )
日時: 2021/05/01 22:54
名前: Thim (ID: zMOd2BPk)

>>189
私こそ、返信遅れてすみません。自分の小説にまさかここまでの感想が届くとは思ってもおらず、嬉しくてなめまわして読んでました……。
目立ったおかしな個所はないみたいでよかったです。その部分はまた探して編集しておきますね!
そう、なのです!!やっぱり原作がまず地獄だから、その地獄観を失わせず、またせっかくならそれ以上の地獄をお届けしたいという思いと、しかしスパイスとしてちょっとハッピーもいれられたかな?と、自分では思っています!
あの薔薇って、小鳥ちゃんの心そのものというイメージで書きました。そして、生まれてから“愛”や“恋”に焦がれていた小鳥ちゃんの人生(鳥生)といってもかごんではない……と思っています。
そしてその薔薇を猫ちゃんが食べるというのは、「小夜啼鳥と」を書き始めた当初から(原案の時から)決めていた事なので、そこを拾って下さって嬉しいです!
ハッピーエンド!えへ、そう言って頂けて嬉しいですっ。
そして好きな話と言って頂けて本当に嬉しいです。初めて小説を完結させたという事もあり、それを読んで楽しんでいただけたのなら、何にも勝る幸福だと思います。
参加させて頂き、本当にありがとうございました!

Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.199 )
日時: 2021/05/09 15:46
名前: むう (ID: K9HDZ9ao)

>>190 よもさん

 お久しぶりです。素敵な感想ありがとうございました。
 恋だーキラキラだ―ピュアだ―
 まあそういう恋もあるんでしょうが、なかなかそうはいかないですよね。
 誰でも苦悩があって葛藤を抱えて恋してるんだろうなあと思いながら書きました。
 その部分をエモいといって頂けて嬉しいです。
 また参加するときはよろしくお願いします。

Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.200 )
日時: 2021/05/27 18:39
名前: むう (ID: fZ.YrG5Q)

 お題⑳「愛されたいと思う事は、罪ですか」
 タイトル/「宇宙人が1匹。」

 国語の授業が物語の創作だったんで書いた奴を乗っけときます。
 長くなるので三回くらいに分けて書きます。

 ********

 宇宙人のぼくからしたら、地球人は全員自分と違ういきもの、つまり向こうも宇宙人と言うわけだ。幸い生まれ故郷であるレオカ星の住民と地球人の形態はよく似ているから、そんなに「ここが違う」「そこも違う」と非難されることはないだろうけど。

 だから、ぼくがこの地球という星に降り立って周りを見回したとき、下手に驚いて声を荒げることはなかった。ちょっと話す言語が違っていたけど、所詮ちっぽけな問題だ。レオカ星人が笑ったり泣いたりするように、こっちの人々も笑ったり泣いたりして生活している。それさえ分かれば、「なんだ、たいして変わんないじゃないか」と不安も空気の中へ消えていく。

そんなたいして変わんない地球で、この前どんな地球人とも違う特徴を持つ女の子にあった。その子の白い小顔には普通の子みたいに二つの眼はなく、代わりに猫みたいに大きな瞳孔の瞳が一つあった。

「面白い人がいるもんだね」

 ぼくはその女の子を単眼ちゃんと呼んだ。学校ではそう呼ばれているから、宇宙人さんもそう呼んでくださいと、小さな声で彼女が呟いたからだった。

「面白くないよ。人と違うっていうのは」

 今日も二人、公園の階段に腰を下ろして高い空を眺めた。なぜ飛行機雲はあんなに真っ直ぐ線を描けるのだろう。なぜ地球人の言葉は下の方にたまるばかりで、上の方にはあまりないんだろう。そんなことを一人頭の中で考えた。「ねえ、きみもそう思わない?」とぼくは横に座る彼女に声をかけようとして、動作を留める。単眼ちゃんはひたすら無表情で、口元を歪めながら膝を抱え込むようにして座っていた。

「おどろいたよ。みんな違ってみんないいって、そういう詩を書いた人もいるんでしょ?」
「その詩を凄いって褒めている割には、私みたいな子どものいじめは減らないんだよ」
「いじめ」

 単眼ちゃんの言葉を反芻する。

「きみはどこもケガしてないじゃないか」
「……………ケガっていうのは、表面上だけの言葉じゃないんだってさ」

 地球では知らない言葉がいくつも飛び交っている。いじめというたった三文字の言葉さえ、ぼくは意味を知らなかった。自分にとって当たり前のことなにも知らないぼくの存在が、単眼ちゃんの言葉を震わせたのかもしれない。

 しだいに涙目になっていく単眼ちゃん。一つしかない目からは涙がなんとか落っこちない程度に溢れている。お人形のように透き通った肌をしているのに、今では頬がリンゴのように赤くなっている。人間は泣くとき、頬が赤く染まるらしい。

「ごめん。でもぼくは、なにがきみを困らせたのか分かんないんだ」

 謝るときは正直に本音を言った方がいいと、この前教えてもらったばっかりだった。それなのにぼくの言葉を受けて、単眼ちゃんの涙の粒はさらに増えてしまう。

「きみって私の周りの人となにも変わらない。その人にとっては楽しいことでも、私が換算すれば全部嫌なことになる。でも自分でそれが正しいって思い込んだら、こっちがなんで悲しんでいるかなんて分かんなくなっちゃう。そういうものなのよ」

 直接は伝えていないけれど、単眼ちゃんの言う周りの人と同じ立ち位置にぼくが入っているのは隠さなくてもわかる。

しだいにお互いが無口になり、ぼんやりと景色を眺める時間が続いた。夕暮れ放送の曲がどこかから聞こえてきて、公園で遊んでいた家族連れは手を繋いで駐車場の方へ歩き始める。「今日のご飯はなに?」「ハンバーグ」「やったー!」という親子の会話が空気と共に流れてくる。

 単純に、いいな、と思う。

「……ぼくの星では、ご飯はカプセル錠だけだった」

 カプセル錠一つに取るべき栄養は全部つまっていた。生まれた時からご飯は錠剤だと教え込まれてきたから、寂しいという感情すらわかず、毎日淡々と水と一緒に喉へ流し込んでいた。食事の時間なんて数分もすれば終わるので、家族と話す時間はほとんどない。あったとしても、とても地球の親子みたいにはいかない。

「マジ!? それでお腹いっぱいになったの? 親が作ってくれないの?」
「ご飯を作るのは全部家事ロボットの仕事だったから」

「凄っ。これぞハイテク産業だよ。え、じゃあ高級料理とかも作れるの?」
「……高級料理? 個包装のピンク色の甘い粉薬が一番高かったけど」

 突然顔を輝かせて質問攻めをしていた単眼ちゃんの笑顔が消える。なにかを大きくしくじったような、複雑な表情をしていた。おそるおそる隣のぼくの表情をうかがっては膝に顔をうずめるのを何回も繰り返す。そして思いついたように顔を上げて、

「じゃあさ、じゃあっ、私のお弁当を今度持ってくよ。卵焼きも唐揚げも、いっぱい詰めとくよ。私、お昼ご飯の時間になったら学校出てここへ来るからさ。だから、だから……」


と自分を奮い立たせるように明るく叫んだ。


「だから……、泣かないでよ」

 泣く? 誰が? 
 そっと頬に手を当てると、生温いなにかに指先が触れた。涙と、地球でそう呼ばれるものだった。

 そうか、ぼくは、今、泣いているのだ。

 地球から見る夕焼けはとても綺麗なのに、ぼくの心は晴れやかではなかった。
 こんなに良い星でも毎日誰かが傷ついたり叫んだりしている。
 そのせいで綺麗なもの美しいことは陰に埋もれて行っている。昔は全てが綺麗だった気がすると単眼ちゃんも言っていた。

 だからぼくは不安なのだ。人と違う容姿を持つ隣の女の子が、ぼくがいないときに隠れて泣いていたりしないかと。ぼくが物を知らないばっかりに、自分が傷ついたことすらいずれ話してくれなくなるのではないかと。

「きみは大丈夫なの? こんな世界で生きられるの?」
「…………」


「レオカ星に生きづらさを感じて地球に来ても、この星もこの星なりの沢山の悲しい出来事がある。ぼくも毎日心が折れそうになりながら生きている。でも人間は、宇宙人みたいに頑丈じゃないんで……」


 まだ話している途中だった。突然単眼ちゃんがぼくの背中に両手を回してきたので、必然的に言葉が途切れる。人間は急によくわからない行動をとるものだ。でも不思議と苛立ちは感じなかった。


「辛い、苦しい、死にたい、いなくなりたい。そんな言葉を毎日言ってる。いじめられるのは辛いし苦しいし、トイレで吐いたこともある。毎日死にたいと思いながら今日を生きているの。こんな死にたい毎日に、一つでも喜びを見つけたくて今を生きているの」
 

 単眼ちゃんは一日に何回泣くのだろうか。でも、彼女の涙は、今日流れた涙の中で一番透明で綺麗に見えた。

Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.201 )
日時: 2021/07/08 23:54
名前: ヨモツカミ (ID: n1p1KqRk)

こんばんは。長らく放置してごめんなさい。
またポツポツと感想やお題募集やら、していこうと思っています。
目次の方更新しました。【ルールを守って】また皆様が参加して下さると嬉しいです。

Re: みんなでつくる短編集【SS投稿交流所】 ( No.202 )
日時: 2021/07/28 15:31
名前: ヨモツカミ (ID: K4v65Q5M)

小説書きより、雑談する方が増えたから、スレが埋まっちゃうと思うけど、こういう小説披露の場所もあるよってことを知ってもらいたいので、上げて起きます。
せっかく小説投稿掲示板なんだから、小説書く楽しさも知ろうぜ! みたいな。

てか、新しいお題を追加してもいいかもですね。募集、もしくは自分で考えまーす。

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