二次なりきり掲示板

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・Seize the day『 中文 』
日時: 2015/10/23 08:00
名前: 寝退 ◆HyWhrnhVWU (ID: KVMT5Kt8)





【 prologue 】


時は中世、舞台はとある国の城塞都市。
希望を手にした者達は光へと続く門を開いた。しかしそれは結果として多くの人々を巻き込み苦しめる事になる。

『お前達が人間として生きる事を望まなければ、私達は人間として生き続ける事が出来たのに。』

ある者は隠された真実に一人涙を流し、白衣を脱ぎ捨てると決死の思いで拡声器を手にした。
真実を知った民衆達は悩み考え続ける事を余儀無くされ、多くの人々は未だ答えを求め続けている。




—— —— —— —— —— …




閲覧ありがとうございます。寝退と申します。初めましての方も日頃お世話になっている方も宜しくお願いします。当スレは城塞都市内の極秘研究施設で生み出された能力者達とそれに関わる人間達の、戦闘・恋愛・日常、割と何でもアリなスレとなっております。
今回は完全な中文スレとさせていただきます。その他の部分での変更もありますので、世界観やルールに一度目を通してから登録書を記入して頂けますよう宜しくお願いします。



 世界観 >>1
 ルール >>2
 募集枠 >>3
 登録書 >>4



【 参加者一覧 】>>5





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Re: 【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.131 )
日時: 2015/06/06 21:07
名前: 鯨 (ID: hNhLtowv)


>>127

テオドールの幸せはひどく素朴だった。大金を持っているとか権力を有しているとかそんな事ではなくて、例えばフィロメーナがテオドールのために本を選んでくれた事が、その心遣いを受けた事が幸せなのだと言う。
かつてフィロメーナに幸せになりたいなら小さな事を喜べと言った人がいた。随分昔の事で忘れかけていたのに記憶の端から鮮明に蘇った声にフィロメーナはまた泣きそうになる。

ーーーほらメリー。そんな泣いてばかりいないでさ。幸せになりたいなら小さな事を喜ばなくちゃ。そうしたらいつでも幸せだろう?そんで幸せなら手を叩きなよ。そんな童謡があったろ。

「……あなたには、幸せはありませんか?」

テオドールに問われてフィロメーナは小さく頭を振る。きっとテオドールも世の中が本当に幸せなんかじゃないことは分かっている。それでも人間は幸せを追い求めないと生きていけない生き物だから。どうしたって幸せになりたいと思ってしまうから。

「例えば」

フィロメーナの声は少しだけ震えていた。蘇った記憶の愛しさに泣きそうなのを堪えているから。

「クレールがおってくれること。『空文堂』があること。私が今日も生きとることじゃとか。貴方がお店に来てくれたこと。そんで…貴方に本を選べたこと。全部、全部幸せです」

泣きそうに笑ったフィロメーナは顔をくしゃりと歪めて涙を落とさまいとした。記憶の中の人は幸せなら手を叩けと言ったけれど、フィロメーナには打ち合わせる両手がない。それだけはどうしようもなく悲しい事だと思った。あの乾いた音をフィロメーナは二度と奏でることができないから。

「昔、私に幸せなら手を叩けってゆうた人がおるんです。小さい事を幸せに思えばいつも幸せじゃって。テオドールさんのお陰で思い出しました。
私、幸せじゃったんですね」

【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.132 )
日時: 2015/06/06 21:07
名前: JESSICA (ID: qJIEpq4P)

名前:タチアナ(Tatiana)
役柄:一般人
性別:女
年齢:20
性格:弱気、涙もろく、びくびくしながらも他人とのコミュニケーションはしっかりととり、他人に優しい。人見知りはないようだが初めて会う人とはかなりびくびくして、特に背の高い男性などには威圧感を感じる様子で、自分では抑えられない震えが生じ、目がうるんで小動物のようになる。声も同じく段々と小さくなっていくが口調は陽気、基本的に誰にでも敬語である。唯一の神を信じ、悩みを持っていそうな人にはすぐに神に祈るようにと自分が首からかけている金色の十字架を相手の首にかけ、常に持ち歩いている聖書で一緒にお祈りを始める。お祈りが終わってもとにかく相手のことが心配でたまらない様子で、毎日お祈りしますと言ってきた人数は数知れず、未だにずっと全員のお祈りをし続けている。その為彼女が相談に乗ってお祈りを一緒にささげた人数は数百に上るが、彼女はその全部の名前を記憶し、その時のことを鮮やかに思い出すこともできる。裏表のない性格で、世界中の人間が自分の兄弟だと信じ、祈っていれば神様はいつか自分を救ってくれると心の底から信じている。神のためなら何でもやれるが心情。時折聖書や十字架を売ったりもしているが、大体金も取らずにそのままあげたりもしている。
容姿:腰まである少し癖のある艶やかな黒髪にくりくりとした黒い目を持っているが、数年前に熱病をこじらせ、少し濁っていて、視力は完全に失っている。真っ白な肌は病的な感じに青白い。いつも白い麻のワンピースを着ており、足は裸足で生傷が絶えない。右足首には重々しい鎖が付いており、そのあたりは紫色のあざが常についている。背は小さめで、見た目は十歳後半に見える。むき出しの鎖骨辺りにいつも細い小さめな金色の十字架が下がり、両手で大きく分厚い古びた聖書を握り締めている。特定の住む場所がなく、教会を転々としているため、体は極限まで痩せ細っている。
能力:
備考:キリルの妹。本名はタチアナ・セスラヴィンスカヤだが、兄に迷惑をかけないようにとファミリーネームはひた隠しにしている。しばらくはけんか別れした兄を探していたが、研究者になったと聞きそれも止めてしまった。今では街をさまよって困っている人たちを助けることに努めている。兄との喧嘩は神を信じるか信じないか、ということで、元々信仰深かかった両親に影響されたのだが、その両親も自分たちを捨てたためキリルは神を拒絶し、タチアナはそれでもなお神を信じた。二人の間を最終的に引き裂いたのはタチアナの熱病で、その際神に必死に祈ったのにもかかわらずタチアナの目は失われ、タチアナが信仰を捨てなかったことにキリルが憤りを隠せなかったことだった。生まれつきはタチアナの方が体が丈夫だったのだが、兄の足のことを気にして自分の足にも重りを付け、周りに兄妹での優劣を付けさせないようにしていた。今でもそれは習慣となっている。また、昔無理やりにさせられていた”汚れた仕事”(熱病の起こしたのはこの仕事がきっかけ)をきっかけとして狭いところが苦手となる。

サンプルボイス「こ、こんにちは……私は、タチアナ、と言います」
「貴方がお困りになる時は私も一緒にお祈りします……一人で悩まずに、相談してくださいね」
「信じていれば神はいつか私たちをお救いになって下さいます……ですから信じて神に祈りましょう」



 妹って良いんですか? もしだめなら変更します、確認お願いします!

Re: 【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.133 )
日時: 2015/06/06 21:22
名前: フレア (ID: Pk3oxKzN)

「別に直さなくていいんですよ〜?逆に愛想のいいお兄様なんてお兄様じゃありませんしねぇ」

抱きついたままフワフワとした口調で言えば、「それに私も愛想がいいだけですしねぇ」と小さく漏らした。

いつも笑顔でウィルフレッド様とは違いますね、セレーナ様はそのままでいてくださいね、繰り返し言われる言葉に幼い頃のセレーナは疑問を抱いていた。兄と違う、と言われるのは好きでは無かったけれど、笑顔でいるのが当然、と言われているような気がしたセレーナは言われる言葉に頷くことしかできなかったのだ。

愛されていたと。いつも笑顔で愛想の良い「セレーナ=アフェクト」を皆が慕っていてくれたとは思う。でもそれは所詮偽りで、肉親である両親でさえも本当の自分を愛してくれることはなかったはずだ。幼い頃から愛想がよく嘘をつくのがうまかった自分がいけなかったのだろうが、それでもやはり自分を見てくれないのは悲しく、偽らずに素を出し、怒られながらもみんなに構われている兄に少なからずの嫉妬心は抱いていた。


「苦労なんてかけてないですよぉ〜。私はお兄様がいてくれれば、何があろうと平気です」

一言、兄が発した言葉にそう返す。兄がいたから、自分を見てくれる人がいたから自分は生きてこれたのだ。だからこれぐらいなんてことはないし、迷惑をかけられているとも思っていない。こうやって嫌がらずに抱きしめ返してくれて、愛情を注いでくれるのだからセレーナは十分だった。
兄がいるから頑張れる、兄がいたから人を信じるということをやめなかった。

人によってはこれを依存というのだろう。気味が悪いというのだろう。けれどそれでも構わなかった、兄に言われれば少し泣いてしまうかもしれないが、他の人に言われるのなら痛くもかゆくもないのだ。

【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.134 )
日時: 2015/06/06 21:22
名前: JESSICA (ID: qJIEpq4P)

 幸せだった、そうやって笑ったフィロメーナの表情はあまりにも悲しそうで愛おしい何かを思っているようなものだった。テオドールは何もできず——しかし、先程の様な戸惑いもなく、彼女の様子を眺めていた。

 クレメルヒェンがいること、この空文堂があること、彼女が今此処で生きていること、自分が此処にいること。全てが幸せだと彼女は言ってくれた。そう言って笑ってくれただけでテオドールは満足だった。そしてフィロメーナの呟いた言葉に小さく首をかしげる。

「……そんな言い伝えがあるんですね」

 はじめて聞いたそれを不思議そうにかみしめたテオドールだったが、ふと彼女の腕が一本ないことを思い出した。……前は彼女はその両手を打ち鳴らして、自らの幸せを感じられていたのかもしれない。

 フィロメーナはまるで泣いてしまうのを我慢しているようだった。恐らくこの場に自分がいるせいなのだろうと、テオドールはそう思っていたが、此処でそっと彼女を置いて出ていく気もなかった。

「……では、俺とあなたは、手を叩かないといけませんね——」

 不意にテオドールはそう呟いて、ゆっくりと両手を合わせ、二回、打ち鳴らし、あどけない笑みを口元に浮かべた。

「……俺と、あなたの分です」

Re: 【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.135 )
日時: 2015/06/06 21:45
名前: 鯨 (ID: hNhLtowv)


>>134

パンパンと乾いた音が二回、狭い店の中に響いた。一瞬何が起こったのか分からなくてフィロメーナはきょとんと目を見開いた。

「ぇ…」

「……俺と、あなたの分です」

そう言ってはにかむテオドールを見た途端、ぼろりと大粒の涙が頬を伝って落ちた。止まらない涙はそのまま床を濡らしクレメルヒェンが床に落ちた水滴を興味深そうに嗅いだ。塩気を感じたらしいクレメルヒェンが上を見上げると愛しい主人がその瞳から水滴を零しており、クレメルヒェンはその胸に前脚を引っ掛けると、べろべろ顔を舐めまわした。

なんて優しいひとだろう。この一年間、クレメルヒェンとふたりぼっちになってからフィロメーナの腕の代わりをしてくれたのはクレメルヒェンとテオドールだけだった。それがどれくらい嬉しいことかきっとテオドールは知らない。

「テオドールさんは、優しい。すごく優しいです」

言いたいことはもっと沢山あったけれどどれも月並みな言葉ばかりで、フィロメーナは嫌になる。たくさん本を読んで来たのに気の利いた言い回し一つ思いつけない。この溢れるような感謝を伝えきれない。フィロメーナは左手の袖でぐいと目をこする。

「お礼、言いたいんじゃけど…月並みな言い方しか思いつかん。テオドールさんありがとうございます。ありがとうございます…嬉しいんです、すごく」

止まらない涙を拭いながらフィロメーナは深く頭を下げた。

【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.136 )
日時: 2015/06/06 22:17
名前: JESSICA (ID: qJIEpq4P)

「……フィロメーナさん?」

 彼女が突然に泣き出してしまったことに、テオドールはかなり戸惑った様子だった。それは、先ほどの自分の行動はあまりにも軽率なものに思われたからだった。彼女が自分の腕がないことを気にしていることは自分でも重々承知だったではないか。

 今彼女が泣いているのは自分が彼女の心の傷をえぐったからだと、テオドールはそう信じて疑わなかった。クレメルヒェンも彼女が泣いているのに気付くと、心配そうに駆け寄って顔を舐め始める。彼にとっても、主人が泣いているのは不安であり、第一心配なのだろう。

「……すみません、あの」

 近寄ることもできず、深い反省を込めて謝罪この言葉が自然に漏れた。いつもの悪い癖だ、何も考えずに行動してしまう、言葉を発してしまう——時に騎士団として冷静な判断を下さなければならない自分がこんなことをしてしまっていいのか、そう自分を責めていた時だった。

 フィロメーナの口から、思いもよらない言葉が漏れた。優しいと、すごく優しいとそう言われ、テオドールは戸惑ったまま、不思議そうに首をかしげた。未だに彼女の目からは涙がこぼれ続けているのに、彼女は自分へと感謝を述べたのだ。

「……すみません、俺、何も考えずに……気に障りましたか……? ……お願いですから、頭をあげて下さい」

 泣きながら自分に頭を下げたフィロメーナをテオドールは慌てて制して懇願するようにそう言った。

Re: 【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.137 )
日時: 2015/06/06 23:19
名前: 寝退 ◆HyWhrnhVWU (ID: FGcintdM)

>>132

スレ主が兄妹作っているくらいなので大丈夫です!
ルールに書いてある通り、自分のキャラ同士の直接的な絡みが無ければ関連性を持たせる事には問題はありません。

キャラ同士を会わせる場合はそのシーンを直接描写する事は出来ませんので、会って数日後などの設定で、どちらかのキャラでその場面の回想を書くという形になってしまいます。
それでも良ければ登録させていただきます!

【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.138 )
日時: 2015/06/06 23:29
名前: JESSICA (ID: qJIEpq4P)

>>137
二人を会わせるつもりはないので大丈夫です!
了解しました!

Re: 【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.139 )
日時: 2015/06/06 23:43
名前: 寝退 ◆HyWhrnhVWU (ID: FGcintdM)

>>138

ありがとうございます!
色んな役職でキャラを作っていただけて有り難いです…!
では、登録させていただきます。

Re: 【中文 / 再建】Seize the day【募集中】 ( No.140 )
日時: 2015/06/07 13:48
名前: ナタノ (ID: hNhLtowv)

>>133

愛想のないウィルフレッドなんてウィルフレッドではないと豪語するセレーナにウィルフレッドは苦笑した。やはり妹にも愛想のない奴だと思われていたのだと分かると流石に少し落ち込むが元は自分も言動が原因なので仕方が無い。

「セリー、お前の笑顔は可愛くて好きだぜ。でも俺の前では無理して笑う事ないんだからな。俺はどんなお前も愛してるよ」

セレーナは少しばかり自分に依存しすぎている、とウィルフレッドは分かっている。いくら両親がいないからと十八になった兄妹がハグをするかと言えばそれはきっと違う。けれど、セレーナにとってウィルフレッドが唯一の存在であるようにウィルフレッドにとってもまたセレーナは特別な人だから、母の胎内で血を分け、肉を分け合った二人はきっと一生お互いを特別に思うのだろう。

そしてウィルフレッドもまたセレーナと同じように妹に依存しているのだろう。その証拠に彼はセレーナが自分から離れて独り立ちする事を望みながらいつまでも傍に居て欲しいとも感じている。恋人にしたい訳ではない。もちろん妻にしたい訳でも。ただいつも隣にいるのが当たり前だと思うほどにセレーナはウィルフレッドにとって自分の一部だった。だからこそ、周りに妹君は少々貴方に依存しすぎだと言われても、気味が悪いという感情を顔に出す奴がいても少しも気にならなかった。
むしろその歪んで捻れた愛情表現を愛しいとさえ思っている。

「…セリー、俺のただ一人の大事な妹。お前がいるから俺は頑張れるんだ。お前のその存在が俺にどれくらい勇気を与えるかお前は知らないだろ?」


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