雑談掲示板

【開催】第14回 紅蓮祭に添へて、【小説練習】
日時: 2022/06/18 14:16
名前: 浅葱 游◆jRIrZoOLik (ID: bC2quZIk)

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 執筆前に必ず目を通してください:>>126

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 ■第14回 紅蓮祭を添へて、 / 期間:令和4年6月18日~令和4年7月31日
 白く眩む日差しの中で、水面は刺すように揺れていた。



 □ようこそ、こちら小説練習スレと銘打っています。


 □主旨
 ・親記事にて提示された『■』の下にある、小説の始まりの「一文」から小説を書いていただきます。
 ・内容、ジャンルに関して指定はありません。
 ・練習、ですので、普段書かないジャンルに気軽に手を出して頂けると嬉しいです。
 ・投稿するだけ有り、雑談(可能なら作品や、小説の話)も可です。
 ・講評メインではありません、想像力や書き方の練習等、参加者各位の技術を盗み合ってもらいたいです。


 □注意
 ・始まりの一文は、改変・自己解釈等による文の差し替えを行わないでください。
 ・他者を貶める発言や荒らしに関してはスルーお願いします。対応はスレ主が行います。
 ・不定期にお題となる一文が変わります。
 ・一作品あたり500文字以上の執筆はお願いします。上限は3レスまでです。
 ・開始時と終了時には「必ず」告知致します。19時から20時を目安にお待ちください。
 ・当スレッドのお題を他所スレッドで用いる際には、必ずご一報ください。
 


 □お暇な時に、SSのような形でご参加いただければと思います。


 ■目次
 ▶︎第1回 氷菓子を添へて、:今日、全てのテレビ番組がある話題について報道していた。
 >>040 第1回参加者まとめ

 ▷第2回 邂逅を添へて、:彼女はいつもと変わらない、甘い匂いをまとっていた。
 >>072 第2回参加者まとめ

 ▶︎第3回 賞賛を添へて、:「問おう、君の勇気を」
 >>119 第3回参加者まとめ

 ▷第4回目 袖時雨を添へて、:手紙は何日も前から書き始めていた。
 >>158 第4回参加者まとめ

 ▶︎第5回 絢爛を添へて、:「フビライハンとエビフライの違いを教えてくれ」
 >>184 第5回参加者まとめ

 ▷第6回 せせらぎに添へて、:名前も知らないのに、
 >>227 第6回参加者まとめ

 ▶︎第7回 硝子玉を添へて、:笹の葉から垂れ下がる細長い紙面を見て、私は思う。
 >>259 第7回参加者まとめ

 ▷第8回 一匙の冀望を添へて、:平成最後の夏、僕こと矢野碧(やの あおい)は、親友の中山水樹(なかやま みずき)を殺した。
 >>276 第8回参加者まとめ

 ▶︎第9回 喝采に添へて、:一番大切な臓器って何だと思う、と君が言うものだから
 >>285 第9回参加者まとめ

 ▷第10回 鎌鼬に添へて、:もしも、私に明日が来ないとしたら
 >>306 第10回参加者まとめ

 ▶︎第11回 狂い咲きに添へて、:凍てつく夜に降る雪は、昨日の世界を白く染めていた。
 >>315 第11回参加者まとめ

 ▷第12回 玉響と添へて、:――鏡よ、鏡。この世で一番美しいものは何?
 >>322 第12回参加者まとめ

 ▶第13回 瓶覗きを添へて、:赤い彼女は、狭い水槽の中に閉じ込められている。
 >>325 アロンアルファさん
 >>326 友桃さん
 >>328 黒崎加奈さん
 >>329 メデューサさん
 >>331 ヨモツカミ
 >>332 脳内クレイジーガールさん

 ▷第14回 紅蓮祭に添へて、:白く眩む日差しの中で、水面は刺すように揺れていた。


 ▼第n回目:そこにナマコが置いてあった。
 (エイプリルフール企画/投稿期間:平成30年4月1日のみ)
 >>156 悪意のナマコ星さん
 >>157 東谷新翠さん
 >>240 霧滝味噌ぎんさん


 □何かありましたらご連絡ください。
 →Twitter:@soete_kkkinfo
 

 □(敬称略)
 企画原案:ヨモツカミ、なつぞら
 運営管理:浅葱、ヨモツカミ

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Re: 氷菓子を添へて、【小説練習】注意追記 ( No.20 )
日時: 2017/09/08 23:12
名前: 史楼糸◆qsEeUJCPAI (ID: lt1F/mE6)

 
 
 
 今日、全てのテレビ番組がある話題について報道していた。

 「現代の最先端技術を施したAIをも遥かに凌ぐ超常的知能をもって、地球外生命体が地球に来訪」

 表示されたテロップを読み上げるも、だれも聞いてはいなかっただろう。自分のまわりではそう多くない数の人々がじっとテレビ画面上に浮かび上がるその字面を追っていたのだ。

 「先日、政府は初の地球外生命体の捕獲を迎え、今日未明、新たに一体の生命体の捕獲に成功したとの報告が入りました。先日同様、専門の研究施設へ護送されたとのことです。研究施設では解剖による検証を進行中です。また、その生命体は同種のものが複数地球に潜伏している可能性が高く、捜索は続けられていく模様です」

 液晶の向こう側で、噛みもせず淡々と事実が告げられていくのを追った。
 画面の右上に張りつけられた時刻に視線を奪われる。あと数時間もすれば、白衣を纏っているであろう身体を傾けた。磔にされていた四肢が動きだす。


          *


 「みんなご苦労だった。あとは検証チームに受け渡すだけだ。おもしろい結果が待っているだろうな」
 「一体目の検証結果では、どうやら宇宙人どもはタイムスリップを実践していると判明したそうです」
 「擬態もできるだろう。二体目の形状はすこし人間に似ていた。これからが楽しみだな!」
 「そうだな。二体目の受け渡しは明朝になるから、扉の鍵は厳重に閉めておけよ」
 「もちろんです。しっかり、閉めておきます」
 「頼んだぞ」

 ずれる足並みは遠のいていった。重たい扉を押し開けると、ブルーを帯びた暗光に室内へ誘われる。
 機材や用具やチューブに囲まれて、それは頭部と腹の中身をぱっくりと開示していた。
 たしかに、人間とよく似た形状をしている。

 ――あはれと想いながら、きれいなままの、皺のない手をとった。


 「この星に残る同胞たちよ。必ず我々の星に帰るのだ。必ず。か」


 読み取れた最後のデータを口にする。目前で息絶える、同胞の手を握り返した。





 ***

 ここでは初めまして。史楼糸と申します。
 皆様の作品を読ませて頂きました……! とても個性が豊かで、どの作品も読んでいてとても楽しかったです!
 感想、というほどのものでもないですが、また後日コメントをするかと思われます。
 勝手に参加させて頂きましたが、とても楽しかったです。また足を運びたいと思います。
 素敵な企画を提示してくださり、ありがとうございます*

Re: 氷菓子を添へて、【小説練習】 ( No.21 )
日時: 2017/09/09 02:33
名前: 夢精大好きちんぽ丸刈りされた陰部の毛 (ID: L5COiD.A)  <https://twitter.com/kuga1467>

 今日、全てのテレビ番組がある話題について報道していた。


「だからよ? おらぁ、アレだ、その事に問題提起したいと思った訳よ。分かる? なんていうの? 社会への警鐘っつーか、国民への喚起というか、そーゆーやつよ」

 内容は確か、他国の大統領が我が国の女性外交官と交際していたとか、そんな内容だった。
 スキャンダラスな内容だ。下手したら外交問題、国際的トラブル。大衆の興味を惹かないわけが無いし、どのテレビ番組だって鉄板で放映するビッグニュース。

「まあ、分かるよ、下世話な話は皆好きだからよぉ。でもな、ちげーと思うんだよね、そら間違いだと思う訳だよもさ。だってよ、そうじゃない? あんたもそう思わない?」
「え、あ、えーっと、その、何が、違うん、ですか?」
「か~~~~~~、察しが悪い! 頭が悪い! 脳味噌は入ってんのかお嬢ちゃん!」

 レジ台をバンバンと叩きながら、彼は唾を飛ばしつつ叫ぶ。五月蠅いし汚いし臭い。
 目の前に居る男。正確には、目の前で【座っている男】は、いかつい顔で私に詰問、いや、説教をしてくる。

「だからよ! いくら立場のある人間だからって、別に恋愛は自由なんじゃねぇのか、っつーことだわ! 俺が言いたいのは、そーゆ―ことなんだわ!」
「は、はぁ……」

 場所はコンビニ。深夜のコンビニエンスストアだ。因みに私はそのコンビニの店員で、目の前の説教男は一応客にカテゴライズされるであろう存在だ。
 一応というのは、まあ、なんだ、簡単に説明してしまうとだ。

「だから俺は社会に問いかけたい。他人の自由恋愛を侵害してる暇があるなら、もっと他に目を向けるべき日常の悪はあるんじゃないのか? と! だから、此処にこうして俺は居て、あんたはこうして被害者だ、お分かり?」
「ま、あ、分からないでもないよーな、さっぱりわからないよーな」
 
 彼がコンビニ強盗だからである。

「物わかりの悪い嬢ちゃんだ。あのさ、俺だって本当はこんなナイフ持って脅しなんか掛けたくないよ? 金を出せーなんてしたくないよ? 別に金にそこまで困ってないし、親の遺産とかたんまりあるし、取り敢えずあと三年は遊んで暮らせるレベルには貯金あるしね。だけど、やっぱ放っておけなかったね、義侠の心があったね、社会が歪んでいくのをただ眺めてはいられない、正義の思いがあったね。だからこうして皆の為に体を張ってる訳だわ」

 そもそも、男は店に入って来た時からおかしかった。何がおかしかったって、まず服装がおかしかった。上が警察の制服で、下がこの近くの女子高のスカートだったのだ。
 もうその時点で警察へ通報しそうになったし、カラーボールを手元に引き寄せそうになった。しかし、私は見かけで人を判断してはいけないと思い健気にも職務に忠実に爽やかな営業スマイルで、いらっしゃいませ~と元気よく声を発した。
 結果がこれである。
 なんだこの仕打ち。なんだこの不条理。
 なんで私は時給千円ちょっとな深夜のコンビニバイトで、一人で店の営業を押し付けられてこんな目に合わないといけないのだ。
 なんで、レジの台に座ってすね毛だらけの生足を見せつけながら、ナイフをこちらに向けてくる変態説教強盗の相手をせねばならんのだ。
 スカートを履くなら、せめてすね毛を剃ってくれ! 体毛処理をしてくれ!! 

「取り敢えず金を出せ。このコンビニにある金全部出せ。俺はその金を回収して、全額近くの孤児院に寄付してやる。悪行ついでに善行してやる。もうなんか、善とか悪とか、正義とか不義とかそんなん吹っ飛ばしてやる。善因で悪果を果たして、悪因で善果を為してやる。だからまず、その礎となれこの弱小コンビニエンスストアが! てか、深夜だってのを差し引いても、都心の立地で俺以外客ゼロなのマジでやべーな、経営が心配だわ!」
「あ、それは私も思いました。この時間にお客来たこと無いんですよ、近々潰れますよこのコンビニ」
「マジか。悲しい話だ。黙祷を捧げておくわ」

 コンビニの売上をかっさらう強盗に経営を心配された上に黙祷されてしまった。じゃあ強盗するなよ。

「さ、話は終わりだ。俺の『社会情勢への憂い 第二章~地獄への誘いは憂国のアフタヌーンティーの後で~』を聞きたいだろうが、流石にそこまでの時間はねぇ、さっさと金を出せ。もしくは誰もが幸せに生きられる絶対幸福の社会を作り上げろ」
「あー、じゃあ前者にします」

 ナイフを突きつけられた状態で抵抗する気も出ず、といううか、その行動は時給分には含まれていないとマニュアル人間に徹し、抵抗も一切せぬまま売り上げ金をレジ袋に適当に詰め込む。ついでに、金庫にあった金もぶち込み目の前の説教変態に渡す。

「はいありがとう。これで社会が一歩平和に近づいたわけだ。このコンビニの経営破綻にも一歩近づいて万々歳。労働から解放される君の未来は明るいってことだ! では、栄光ある我が祖国に拍手喝采未来激励、ありがとうの言葉を残してサヨウナラ!」
「はい、さような―――、あ、最後に一つ質問いいですか?」
「あ? なんだね、憂国の徒として今後絶賛売り出されることになるだろう私だが、サインならやらんぞ。字が下手だから恥ずかしい」

 スカートを翻しながら出口に向けて颯爽と去ろうとした変態を引き止める。
 さぁ、動きを止めたし拘束してとっちめて、通報して世の司法の残酷さを思い知れ! などと思ったわけではなく、少し疑問を抱いたからそれだけ解消したくなったのだ。
 純粋にそれだけだ。
 その内容とは。

「あの、おじさんのその上の警察服と、下のスカート、どこから調達したんですか?」

 疑問だった。
 コスプレショップ等で手に入れたのかもしれないが、色合いというか年季というかが生々しい。
 どうにも実際に誰かが着用していた印象を受けていたので、気に成って仕様が無かった。
 果たしてその解答は。

「ああ、上の制服は兄貴がお廻りだから拝借した。下のスカートは俺が教師だから、適当にクラスの教え子のスカートを拝借した。それだけだ。もういいか?」
「……………………あ、はい、いいです。ありがとう御座いました。またのご来店をお待ちしております」

 ぴろぴろーん、ぴろぴろりーん。
 気の抜けた自動ドアの開閉アナウンス。
 変態強盗が去っていくのを見送り、私は前を見据える。
 やらなければならない事は沢山だ。まず、警察に通報しなければならない、店長に電話も一応した方がいいかもしれない。あとは、なんだろう、あの男を追いかけてカラーボールをぶつけてやろうか。
 そう考え、取り敢えず後ろの棚に置いてあるボールを手に取る。
 いや、しかし、そうか。警官の兄はまだいいとして、本人が教職か。そうか、だからちょっと説教臭かったのか。
 教師だから、社会情勢とかに目を向けてたのか、義務感とかそういうのが強い人なんだろうな。
 なっとくなっとくぅ~。

「ってぇ、納得できるかァ!!」

 そう叫びながら、私は誰も居ないコンビニで力任せにカラーボールを床に叩きつけた。
 派手な音と、鮮やかな色彩が床に広がる。
 それをぼんやりと見つめながら、私は思い至り、小さな決心をする。

 ああ、変態強盗、あんたは社会は変えられないだろう、どうせすぐに捕まるだろう。だけど、確かに一つ成し遂げたぞ、確かに一つの世界を塗り替えたぞ。
 その世界は、小さくてちっぽけでなんでもないけれども、それでも確かに変える事に成功したぞ。

 私は敗北感を味わいながら、謎の満足感と安堵を覚えつつ、一言呟いた。


「このバイト、やめよ」


 時給低いし変態来るし、やめちゃおう。

Re: 氷菓子を添へて、【小説練習】 ( No.22 )
日時: 2017/09/09 13:47
名前: アロンアルファ
参照: 昔はID表示が無かったし、こうやって今は無き参照欄に一言書き綴ったりとかしてましたよね。

*(閲覧注意なので目を閉じてスクロールでふっ飛ばしてもかまいません。ご希望があれば削除します。)
長文で失礼します。独白っぽくなってしまいましたが、人生初の一人称視点で書いてみました。文章ってどうやったらうまく切り詰めれるのでしょうかね。
不躾な通りすがりですがよろしくお願いします。


 今日、全てのテレビ番組がある話題について報道していた。それは、妊娠三か月の新婚女性が猟奇的に殺されたという物である。近隣国の武力行使でも天災による壊滅的な被害でもないが、どのチャンネルもそれを取り上げるのに納得が行く、と言いたいところだが、朝のワイドショーでの報道であるためか多くは語られず、出演者がただただ異口同音に異常だの気持ち悪いだのと放つばかりだ。怪奇的な惨状である事はなんとなく察し付くが、冷めた俺にはなにも衝撃的に感じられなかった。ああ、どうせガキの悪戯みたいで下らない有様なのだろう。犯人は芸術か何かのつもりでやってるのかもしれないが、俺から言わせてみれば、殺人とは単純に虐殺として楽しむ事が重要なのであって、そこに大義名分を絡ませると味がチープになる。ましてや死体という生命を宿さない物体を加工するだなんて、何が面白いのだろうか。
 まあ、なんだかんだでこうした賑わいもあってまた楽しい季節。窓からみる景色は青一色であり、差し込む日差しは温かく、心身が急速に充填される。――いや、されねえよ。ここはフラストレーションの反射炉であり、シャバの大衆にとってはうれしい事ほどディストレスに置換されて虚しくなる閉鎖空間、その名も精神病棟。朝からセロクエルの黄色い二粒を飲まされ薄ぼんやりした気分のまま退屈を過ごすだけの日々を、もう半年続けている。本当なら今頃大学生やってんだろうなぁ。

 俺は小学生になったときから、庭にスペアミントをただ植え付け続けるだけという意味不明な趣味があった。――ただし、建前上は。雨上がりの帰り道に、親とはぐれてしまった子猫と偶然出会い、それが懐いてきた事が切欠だ。物心ついた時から輪に入ろうとせず一人遊んできた俺にとっては、人生初の友達が出来た瞬間になるはずであったが、家に連れて帰った時、「家中をオシッコだらけにする」と言われて飼育を許されず、どうしようかと悩んだ時にランドセルの筆箱に鋏が入ってたのを思い出し、ガキンチョならではの短絡的発想で、子猫を押さえつけて強引に力ずくで性器を抉り落とした時、その叫び声で劣情に目覚めてしまう。
 目の前の恐怖とおぞましさに涙するも得体のしれない心地よさに大声で笑い、何度も何度も鋏を振り翳して、ふと冷静になった時にはもうそれは子猫でも何でもない塊になっていた。親にバレたらヤバいと顔を青くし、咄嗟にそれを庭に埋めた後、近所の公園で腕の返り血を流して家に帰ると真っ先に母が駆けつけて俺を抱きかかえる。笑い声は子猫の叫び声を書き消し、傍からみれば子供がただひたすらに大泣きしているような状態だったらしく、母は「ごめんね」と繰り返すが、俺は頭に焼き付いた子猫が叫ぶビジョンに呆然としつづけるだけだった。
 次の日の学校の帰り、同じ場所でまた子猫を見つけた。柄は違うがおそらく兄弟猫だろう。当然思い出すのは昨日の出来事であり、劣情が再び沸き上がる。またあの叫びを聞きたくなった俺は、あまり懐く様子ではないその子猫を無理やりランドセルに入れて、近場の家の垣根から縄を一本ほどいて手に取り、少し遠くの空き地の茂みに連れて行った。両腕を縄できつく固く結んでその場の低木につるし、地面の小砂利を掌いっぱいに握って思いっきり投げつけると、それは昨日ほどではないが大声で叫ぶ。やっぱり楽しい、というか昨日と違ってなんか純粋に面白いと思い、何度も何度も、1時間ぐらいずっと小砂利を浴びせ続けて、自分が疲れてばててしまった。子猫は全身が赤茶け眼球が真っ赤になり、末端が僅かに動く程度まで弱っている。可哀想だから兄弟そろって天国にいけるようにと家まで持ち帰り、同じ場所に埋めた。その時に腐臭を嗅ぎ取り、これが原因でばれたらヤバいと思って少し悩んだが、ある物が目に入る。
 園芸用品を詰めた籠の中に、一包のスペアミントの種子。「よっしゃ!これだ!」と思った俺はすかさず中身の種を全てばら撒いた。ただ撒くだけでは当然消臭効果はないのだが、不思議とバレることはなく、勝手に全部撒いてしまった事を怒られ、そして少しの月日が流れてモッサリと束になったスペアミントがそこに佇んだ。母親が子猫の腐肉で育ったそれを料理に添えたり、ハーブティーにしたりして色々楽しんでたのがなかなかシュールである。

 そういった経緯で開墾されたスペアミント畑は年を追うごとに大きなっていき、その分、土の中の白骨体も数を増す。子猫の捕獲に関して様々なノウハウを積んだ俺は近隣一体の猫を駆逐するに至り、中学生になって体力がついてきた頃には自転車で遠くの田舎まで行き、農家の納屋に忍び込んでは子猫を捕まえ、一度に数匹殺めたりもした。高校生になってからは忙しさで頻度が落ち殺し方も「生き埋め」に限定されたが、それでも欠かすことなく繰り返し、土の中でもがく声に心を潤していた。
 高校を卒業し、大学の入学式を待つだけのある日、俺が寮生活になるということもあってか両親は新たに家庭菜園をしようと勝手にスペアミント畑を掘り返していた。俺が物音に気づいて「何やってるんだ!」と怒鳴り上げて駆けつけが時すでに遅し、腐りかけの子猫を発見されてしまう。母親は一瞬で半狂乱となり、父親には顔面を蹴り飛ばされ滝のように鼻血を流す。後に警察がきて掘り返し、大きなゴミ袋を5個も満杯にするほど沢山の骨が出て時は「俺ってこんなに殺ったのかー!」と思わず感慨に浸ってしまった。その流れで俺は精神病棟にぶち込まれたのだ。
 半年たった今でもシャバに帰ったらこの劣情を抑えきれない気がする。このまま何年入院しても、とっくの昔に本能と化したそれを払拭することは出来ないだろう。せっかく必死こいて受かった大学も、一日も通うことなく退学するのだろうかと思うと、この人生に心底うんざりする。が、とりあえず大人しく今日も腐ってれば、いつか先生がここを出ていいと言ってくれるはずだ。

 最近の趣味は歯ブラシを口にくわえる事。ただそれだけ。病室のベットで、口のさみしさと手のさみしさを埋めてただぼやーっとしながら何かを考えこむのだ。地球の裏で誰かが死せば明日は晴れるかもしれない。そんな感じで俺が今こうしてフラストレーションに苛まれる事で、一体だれが幸せになっているのだろうかなんて考えたり。

 ――目の前の女の死体は人体模型のように、頸部から恥骨部にかけて皮がはぎ取られ、肋骨が切り落とされていた。臓器は全て摘出され、代わりにそれらに見立てるように、ナス、キャベツ、トマト、オレンジ、赤カブ、バナナ、見たことも聞いたこともない物等々、さまざまな果物や野菜が敷き詰められ、鮮やかな五色に染まっている。不思議な事にそれら食材には一滴も血がついておらず、子宮の位置にあるメロンだけは輪切りになっており、橙色に輝いていた。種は刳り貫かれ、そこにはめ込まれているのは真っ白で小さな胎児である。
 「すげえ……やべえ……はあ……」俺はこの上なく身震いして、小さな声しか出せない。荒ぶる犬のような過呼吸になり、失禁しないように我慢するのが精一杯だ。琴線は今にも千切れ爆ぜそうなほど揺さぶられている。ああ、初めて猫を殺したあの時と全く同じだ。悍ましさにおかしくなって壊れそうだ――

 「起きて、お昼だよ」
病室のドア越しに職員が声を掛け、俺は目を覚ました。夢オチじゃなんの感慨もないが、あの事件の犠牲者のお陰で俺は束の間の幸福を得る事ができたのだ。まあそんなことはどうでもいいや、まだ買ったばかりの歯ブラシを早速平らに噛みつぶしてしまった、これはいけない、もったいねえ。人に恨まれるよりこういう失敗をするほうがよっぽどガックリくる。不味い昼食がさらに不味くなる気分だ。ちなみにこれで28本目。

Re: 氷菓子を添へて、【小説練習】 ( No.23 )
日時: 2017/09/10 22:04
名前: 野田春臣 (ID: W2JFQrho)

こんばんは。はじめまして。
指定された最初の文章から物語を考えていくのが面白そうだったので、思いきって参加しました。
ちょっと長くなってしまいましたが、よければお付き合いください。




今日、全てのテレビ番組がある話題について報道していた。
もちろん新聞も、週刊誌も、電車の広告も、数日前からその話題で随分と盛り上がっていたので今さら驚くこともない。しかし窓の向こうを見やれば、近所の女子中学生二人組が初雪を喜ぶこどものようにはしゃいでいる。

「今年もちゃんと降ったね」

台所で黙々とお弁当を詰める母は、僕の何気ない一言にふん、と鼻を鳴らした。

「うるさいったらありゃしない。大人しくしてられないのかね、あの子は」

一応、この超常現象も我が家では喜ばしい出来事のはずなのだが、如何せん日本中、いや世界中を巻き込むような規模の大きさなので、掃除とやかましいことが嫌いな母には世界で一番煩わしい現象かもしれない。

「姉ちゃんってば、0か100かしかできないからな」

僕は苦笑いでカラカラと窓を開けた。土砂降りとまではいかないものの、既に道路が見えなくなるくらいには降り積もっていて、雪かき用のスコップが必要だな、と思う。

「ちょっと、家の中にいれないでよ」

母の声が、こつんこつんと窓や壁を叩く音で少し遠い。
僕はそっと目を閉じて、幼いころ雪を食べたように口を大きく開けて、上を向く。流れ込むように口の中に転がったそれを、がりりとためらいなく噛み砕いた。




「かなこさんを僕にください」

黒いスーツをぴっちり着こなした男が玄関で正座しているのを、中学一年生だった僕は部活帰りに見つけてしまった。
姉の彼氏か、と見当をつけることができたのは、その隣に姉の姿があったからというよりも、男の頭の両側についた大きめの耳と、スーツからはみ出たわたあめのような尻尾を見たからだ。尻尾は数える限り七つも八つもある。過去最多ではないか。
人の趣味に口を出す気はないが、姉はどうにも昔からふわふわの「耳」と「尻尾」が好きで、今まで家に連れてきた彼氏はもれなく全員にそれらが生えていた。そして頑なに人を入れようとしない自室にそういう男の人が描かれた漫画やイラストが沢山あるのを、僕は知っている。
夏のそよ風にふんわりと揺れる尻尾たちを、育ち盛りの飼い猫が追いかける。その稲穂のように美しい黄金色の毛並みに、僕はそっとため息を吐いた。

「今度は狐かあ」

狐は姉が一番好きな生き物だ。


姉が彼氏を連れてきたときに必ず僕がする「その尻尾、どうやってつけたんですか?」という質問に、狐男は律儀に「元々ついています。よければ見ますか?」とベルトに手をかけるので、僕は慌てて「いや結構、汚いもん見せるな」と断りを入れなくてはならなかった。
丁寧に撫でつけた七三分けの黒髪に切れ長の金の瞳が満月のように冷たくて、どうも近寄り難い印象の男だ。かと思えば正面からみても存在感があるふんわり尻尾を器用に動かし子猫を遊ばせているので、几帳面なようにみえて案外ちゃめっ気のあるタイプなのかもしれない。いや、そんなことは別にどうでもいいのだけど。

「はいはい、お茶どうぞ」

盆に四人分の麦茶を乗せた姉は、ガラスコップをそれぞれ渡していく。狐男に向かってハートが飛びそうな甘い声で「はぁい」と視線を合わせていくのでげんなりした。
僕の隣で一口麦茶を飲んだ母は、食卓に向かい合って男の一挙一動に警戒する僕とは違って冷静だ。

「それで…かなこと結婚したいとか」

母の声は静かで、たとえば僕に友だちと喧嘩した理由を尋ねるような声だった。僕はやましいことなど一つもないのに、条件反射でさっと目を下に向けてしまう。隣で母がどんな顔をしているのか、そして狐男と姉が母にどんな顔で対面しているのか、恐ろしくて見ていられない。できることならばそっと自室に戻りたい。

「はい。かなこさんを、僕に下さい」

恋人の家で、恋人の家族に対面しているとは思えないフラットな声で、狐男はそう答えた。僕が感じているこの居心地の悪さと訳の分からない罪悪感を、この男は何一つ感じていないようだった。
かなこさんを、ぼくにください。かなこさんを、ぼくにください。かなこさんを、ぼくに。ウインドウズのスクリーンセーバーのように頭の中で反芻するその短い文章が、溶けてばらばらになる程に長い時間だった。少なくとも僕の中では。

「訳あって」

沈黙を破ったのは姉だった。

「訳あって、彼の身分を明かすことはできないし、彼と結婚したら二度とこの家に帰ってこられないの」

僕の姉はちょっと変わった人で、昔から幽霊だとか神さまだとか、そういった向こう側の友だちが多かった。彼氏は絶対に尻尾があるし、親友はキリンよりも長い首を持っている。お盆に父さんを家に連れて帰るのも姉の仕事だった。
気づいたらどこにもいなくて、何度も姉を探した。不安で、泣いて名前を呼ぶと、姉はいつも涼しい顔でひょっこりとうちに帰ってきた。

「私、彼に幸せにしてもらおうだなんて思ってないのよ。私は自分を幸せにするために、彼と結婚したい。たとえこの家に帰ってこられなくても」

僕は、心のどこかでこんな日がくると分かっていたのかもしれない。見えないものと仲がいい姉は根無し草のようだから、僕がこの手を繋いでいなければならないと思っていた。でも、そもそもここは彼女の居場所ではなかったのかもしれない。もともと心も体も「あちら側」に近いひとだったのだ。
母は隣で息を吐くようにそう、と呟いた。それはいつもの母で、仕方の無いことばかりする姉に、心底呆れ返った時の声だった。

「だめ、なんて言えないね。かなこはかなこのものであって、私のものではないから」
「母さんらしいなぁ」

姉の笑い声に、僕はようやく視線を上げることができた。にっこり笑うとえくぼが浮かぶ屈託ない笑顔は、いくつになっても変わらないままだった。よかったね、と笑いかけられた男の目元が少し細まったように見えて、ああこの男は姉が好きなのかと、ようやく実感が伴ってきた。

「心配するでしょうから、何か毎年贈り物をするわ。おいしいものがいいね」
「そうだな。向こうにはうまい食べ物がたくさんある」

そう言ってはにかみあった二人の手がテーブルの下で繋がれているのを確信して、僕はちょっとした寂寥感に見舞われた。そしてようやく、絞り出すように「おめでとう」と言うことができた。




こつこつ、こつんと金平糖が辺り一帯を叩いて跳ねて転がっていく。
かわいらしい色の小さな粒は、正直言うとやりすぎなくらい降っている。かろうじて交通機関に影響は出ていないらしいが、我々が使う生活道路は絨毯を敷いたような有り様だ。今降っている信じられない量の金平糖を清掃するために浪費される税金は計り知れない。この現象を見るために世界中から観光客や研究者が集まってくることで、一定の経済効果があることが唯一の救いだ。羽振りがいいと言えば聞こえはいいが、後先のことを考えずに行動するところがいかにもあの夫婦らしい。
「馬鹿な子だと思っていたけど、まさか実家の住所まで忘れるなんて」と母が言ったのは、姉から派手な贈り物があった最初の年だ。僕は空から降ってくるたまごボーロに全身を打たれながら、壊れたように笑った。笑うしかなかった。

「去年はラムネ、一昨年は金太郎飴、その前がキャラメル、ボーロときて、来年は何を降らせようっていうのかね」
「いちご大福がいいなぁ」

空からいちご大福が降ってくると、恐らくとても痛いだろうけど。
たそがれていないで学校行きな、という母の声に窓を閉めようとして、ふとカラフルな道路を右往左往する黒い四本足が目に入った。
そういえば、姉が嫁に出てから家の近くをよく狐がうろついている。もしかして様子を見に来ているのだろうかと思い、僕は人目もはばからずにおおい、と呼びかけた。狐は僕の声におおらかに振り向いて、つんとした表情で僕を見つめた。その涼しげな目元が義兄にそっくりだと思った。

「あのさあ、姉ちゃんに伝えてくれる?」

狐は何も言わずに、ただ先を促すように尻尾をゆるりと振った。

「来年はいちご大福がいい!生クリームが入っているやつ!」

狐はうんともすんとも言わずにその場でくるりと回転すると、まるでまぼろしのようにふうわりと消えてしまった。

Re: 氷菓子を添へて、【小説練習】 ( No.24 )
日時: 2017/09/11 05:50
名前: 浅葱 游◆jRIrZoOLik (ID: Q/aSA616)


*

 たくさんのご参加ありがとうございます。すべて目を通させて頂いております。
 当方の私情が立て込んでおりまして返信が滞っている状態ですが、今週中にはお返事書かせて頂きますね。

 お題ですが、10月の中頃、浅葱の予定が少し楽になりましてから変更することにしております。その際スレッドタイトルも一部変更となりますので、次回参加される場合にスレッドを見つけられませんでしたら「添へて、」と検索お願い致します。
 皆様の執筆、まことにありがとうございます。

Re: 氷菓子を添へて、【小説練習】 ( No.25 )
日時: 2017/09/11 18:16
名前: ヨモツカミ (ID: O9E3PrDQ)


>>小夜鳴子さん
こちらではお久しぶりですー。このSS、ツイッターの方で、他のお話と繋がりがあると伺って、小夜さんの小説漁りもはじめました。
なので、ちゃんとした感想はそちらも読み切ってからにします。今回殺された女の子や先生や男子高生がだれなのかわかれば、描写の意味とかも理解できそうな気もするので。

>>加奈さん
ひゃー、参加ありがとうございます。そしてやはり素敵なお話でしたね。
他人に触れられると他人が火傷してしまう。だから誰とも触れ合えない、とかそういう切ない話なのかと思ったら、2択のエンドがあるのですね。薬の開発により完治した『私』は病院からバイバイしたのか、屋上へ向かったあと、飛び降りてバイバイなのか、と。私は一人にしてよ、の一言から飛び降りたなこの子、と思っちゃいましたが、生きるか死ぬか、両方の可能性があるの、素敵です。

>>紅蓮さん
此方では初めまして。まず読んでみて一言。かっけぇ!それにつきますね。これは痺れます。なんというか、読み切った瞬間ズサーッと刃物で切りかかられたような衝撃がありました。
なんだかハチさんの「砂の惑星」的なものを感じました。とにかく真っ直ぐに胸に刺さります。番組占拠とか、表現の規制という発想も素敵です。私ならまず思いつかなかった。
これを読んで紅蓮さんの小説を漁りたくなりました。漁ります。

>>羅知さん
参加ありがとう〜久々にさんつけて呼ぶと違和感すごいですねw
羅知ちゃんらしさがあって、名前見なくとも羅知ちゃんが書いたんだなあってわかりますねwそしてこういうの大好きです。
動物基本嫌いと言っていた貴方がにゃんこをもふもふするお話を書くのか?と疑いながら読んでいましたが、やっぱりそうか!!といい意味で裏切られましたねw狂ってやがる。幸せの形を決めるのは二人であって、そこに他人は関与できない。
愛ですね、愛。他人に理解されない愛のカタチ、やばいくらい好きです。

また人数多めなので、取り敢えずここまでとさせていただきます。

Re: 氷菓子を添へて、【小説練習】 ( No.26 )
日時: 2017/09/15 19:27
名前: ヨモツカミ (ID: y2/bvQqg)


>>史楼糸さん
初めまして。読ませて頂きました。正直言うと、読み切ったときあまり意味を理解できなかったのですが、読み返した瞬間、ゾクッと鳥肌立ちました。扇風機の風が寒かったわけではないです。
短くて、全部理解できた気はしませんが、宇宙人は擬態が可能ってことは……そういうことですよね??

>>お名前が不適切さん
ちょっとお呼びするのも恥ずかしかったので、お名前は伏せさせていただきますね(^^;)
完全に名前からして荒らしかと思ってしまいましたが、読んでみたらめっちゃ面白くて、何この人好き、となりました。なんていうか、二重の意味でやばいやつ来たなあと(褒め言葉)。
最後の小さな世界を変えた女装変態教師、という終わらせ方とっても好きです。


>>アロンアルファさん
初めまして。閲覧注意と言われてドキドキしながら読ませていただきました。グロ系好きなので、ゾッとしましたが好きだなあと思って読んでました。殺した猫ちゃん(しかも子供)でハーブを育てるとか、人間とは思えない所業で、なんて狂ってやがる、と。でもそういう人の一認証視点は独特の世界観を楽しめるので大好きなんですよー。夢の中のお話にもゾクッときましたし、終わらせ方のブツン、って感じも素敵でした。

>>野田春臣さん
はじめまして、参加ありがとうございます。
急に人外が出てきてびっくりしましたが、不思議で素敵なお話でした。狐の嫁入り、なんて言葉を思い出します。優しくて幸せな雰囲気がとても好きです。私は琥珀糖降らせてほしいですね。食べたことはないけれど、見た目がすごいきれいなので。金平糖も可愛らしいかもしれませんが、琥珀糖降ってたら幻想的だろうなあ。
多分、今のところ一番好きです。読みやすかったですし、心理描写も分かりやすかったし、久々にこのろ温まりました。ありがとうございました!

Re: 氷菓子を添へて、【小説練習】 ( No.27 )
日時: 2017/09/16 09:07
名前: 浅葱 游◆jRIrZoOLik (ID: qb1MGbhc)

*翌日(一週間後)でした。

*
>>011⇒キリさん

 初めまして、ご参加ありがとうございます。
 返信は良いとの旨お伺いしておりましたのですが、ご挨拶だけでもさせていただきます。
 またお時間ある時に、ご参加いただけると嬉しいです(ω)

 浅葱個人としては、勢いと読み手が考える楽しみのある作品だと感じておりますよ。

*
>>012⇒波坂さん

 初めまして、ご参加ありがとうございます。

 日常の、ほのぼのとした雰囲気のある作品だったなぁと思いました。きっと今もそうですけれど、平和ボケしている人種ばかりですから、現実に何か起こる直前までは皆いつも通りの生活を営んでいそうですよね(ω)
 そんなあり得そうな風景を、小さな不安の種を抱えた少女と対比させているような気がしました。

 作品読ませていただくまでは剣軒一差という子を知りませんでしたが、自分の世界がある素敵な子だなぁと思いました(ω)

*
>>013⇒小夜 鳴子さん

 初めまして、ご参加ありがとうございます。

 たばこの煙が上がり、空気ととけあう部分の描写が素敵だなと思います。自分の家族にも喫煙者がいるので、機会を見つけて煙を見てみようかなと。受動喫煙が怖いんですけれどね(ω)

 『確か、そのときの彼は、儚げに笑って、』とある部分ですが、面白い表現の仕方だなと感じました。自分が行わない表現法を見ると、面白いと感じるのが半分、こうすることでどんな効果があるのか等考えられるのが半分です。やはり人の文章って、自分と異なる点が多いですから読んでいて楽しいですね(笑)

*
>>015⇒黒崎加奈さん

 初めましてではないですね(笑) ご参加ありがとうございます。

 珍しい参加だなぁと当初思った次第。お題だったら自分で世界を作れるけれど、初めの一文を書かれると一気に世界が狭くなっていく感じがあるのかな、とか思ったりします。浅葱自身、自分で考えた一文だけれどいまだに書き上げられていない現状。

 きっと答えはないのだろうけど、私は生きているけど死んでいるんじゃないかなと思ったり。健やかに生きているとは言い難い状況でも生きてるということはできるだろうけど、生を大切に生きている感じがしなかったです。何かあれば、命くらい差し出してしまいそうな危うさがあってもおかしくないなぁなんて。だからきっと、死んでいると表現しても合いそうだなっていう、なんとも安直な考えです(ω)

 あと、変わらず黒崎さんらしさはあるな、と思います。らしさは消えていないですよ。安定の黒崎だーって感じがしました。すごい、驚くくらい中身のない返信になってしまった。申し訳ない。

*
>017⇒ぐれりゅーさん

 こんにちは、ご参加ありがとうございます。

 読んですぐ、あー好きって脳がとけました(笑) こう、小説が読み手を引っ張っていくような小説が好きなんですよね。止まっていたらダメだと言われているようで、無理やり背中押されて腕引っ張られて進まないといけない、という感じの。
 そういう印象だったなぁと。現実ではカリスマ性とか色々な呼び名がつくんだろうとは思うんですけど、陳腐な呼び名は合わない気がしました。なんというか、それくらいキャラクタが魅力的で、素敵なんだなって思います。すごい好き。

 終わり方が、この先の未来を映していなくて、今から始まるっていうのが強く表されているのか、と思ったりしました。

*
>>019⇒羅知さん

 初めまして、ご参加ありがとうございます。

 僕が誘拐犯、猫と称していたのが少女だったのでしょうか。大きな改行が印象的で、合間に映る心情を読み手に考えさせているような雰囲気があって、読んでいて楽しかったです。きっと互いに屈折した愛情が芽吹いていたのかな、なんて勝手な想像をしてしまったり(ω)
 羅知さんの感じる狂気が、言葉としての「狂気」ではなく、表現として出てきたら、もっと背筋がざわつくような違和感のある愛が生まれそうです。これから楽しみです。

*
>>020⇒史楼糸さん

 初めまして、ご参加ありがとうございます。

 主人公は地球外生命体の同胞で、地球人として生活していたのでしょうか……。ニュースで報道される以前からそうした存在が居たとしたら、外から来た地球外生命体に驚いている世間にばかだなぁって笑ってそうですね(ω)

 主人公も地球で暮らしながら、外の故郷を思うことがあったんだろうなぁと思うと、どうして地球で暮らすことを選択したのかって気になりますね……。

*
>>021⇒夢精大好きちんぽ丸刈りされた陰部の毛さん

 誠に遺憾なお名前(ω) ご参加ありがとうございます(笑)

 コメディタッチの文章が、あーやっぱりトレさんだと思えます。名前危ない人ですけど、本当中身がしっかりしているので内容が頭に入ってきにくいですね(笑)
 危ない(意味深)銀行強盗ですが、人の言葉は他者の心や行動を変える力を持っているのがいいなぁと思いました。
 またお時間作れそうなときに、息抜き程度でご参加いただければと思います(ω)

*
>>022⇒アロンアルファさん
 
 初めまして、ご参加ありがとうございます。

 ああにゃんこぉ……。と思わせるには十分すぎる描写でした。にゃんこ。
 現実に、自分の中にある外には出せない感情を持ってしまうと、それを理性でセーブできるのかどうかって葛藤も生まれそうですよね。セーブできる人は一般人として日々を進んで、出来ずに行動に出してしまった人は危ないとか精神障害の診断をして隔離されているような感じがします。
 個人的には振り切れている人ほど、自分の行為が悪と思いながらも行動して、一時の悦をえるのかな、なんて。ただ、良い意味で胸糞悪くなる小説だなって思いました(笑) 独特な狂気の世界だなぁなんて、稚拙な表現しかできないのが悔やまれます。

*
>>023⇒野田晴臣さん

 初めまして、ご参加ありがとうございます。

 お狐いいですね、もふりたさあります。ちょっとしたファンタジーのようで、現実にこうした出会いを持てる人がいたなら、その家族や兄弟は非現実的なものと触れ合える楽しさってものも持てそうだな、と思いました。とりあえずかなこさんをもらっていったお狐さんのしっぽを触りたいですとても。

 文章の前に、一文字空白を置くと、地の文がさらに読みやすくなると思いますよ(ω)

*

 本当に予想以上の方々に参加していただけて、恐縮です……。
 まだ1ヵ月ほどこのタイトルで進みますので、お暇なときにご参加いただければと思います。

Re: 氷菓子を添へて、【小説練習】 ( No.28 )
日時: 2017/09/25 07:40
名前: 浅葱 游◆jRIrZoOLik (ID: baYwELlI)


*9/25

 10月14日19時30分になりましたら、第一回目の開催を終了させていただきます。
 加えまして、次回以降のお題に関しましてですが、運営側の体制が整いましたら、皆様からお題をいただく形も検討していきたいと考えています。
 また、簡易的に一般的な小説の書き方に関するレスも作成する予定ですので、参考までに。

 まだ不確定な部分が多いですが、よろしくお願いしますm(_ _)m

Re: 氷菓子を添へて、【小説練習】 ( No.29 )
日時: 2017/09/28 09:53
名前: 夢精大好きちんぽ去勢丸 (ID: 9XCxbK8U)  <https://twitter.com/kuga1467>

>>26

ヨモツカミ様

始めまして! 存在が不適切野郎です!
とんだ最低な名前で申し訳ありません! 誰だこんな変な名前にしたのは俺だ!(一息)
荒らしとみせかけて内容がある小説を上げてくるように見せかけて結局ない。そういう創作活動をしていきたいと思っています何言ってんだこいつ?????
お褒め頂き恐悦至極です! また機会がありましたら、またインターネッツポリスメェンに通報されないで済むなら参加させて頂きたいです!


>>27

浅葱 游様

遺憾させてしまって、こりゃいかん! ガッハッハッハッハ!!!!! 
はい待ってください去勢するので怒らないでください殺さないでください去勢もやっぱ勘弁してください。

正しい事を言ってると見せかけて詭弁を弄してるだけの変態強盗は、やっぱり浪漫です! どこの世界の浪漫?
でも、日々疲れてる人はそういう変態に心動かされちゃう。真面目なのって悲しいね? って話です。ほんとにぃ??(自身への猜疑)

ありがとうございます! 存在を許されるのならばまた参加させて頂きたいデス!!!

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